★ダンジョン3
原因判明
この話からすべてのずれは始まっていたようです
修正に重ねての修正となります
読んでいただいている方々には大変申し訳ありません
数匹のモンスターを倒して、肩慣らしも終ってとりあえずこの階層はなんとかなりそうな気配。まあ、油断をしてはいけないのですけどね。
ダンジョンの基本的な事も何となく分かってきた感じ。
少し細い通路と広さが違う広い場所が交互にある形。階段を下りた部屋に一度戻ると暗くて見えていなかったもう一本の通路もあったので、そちらへ行ってみると今までと違う音。
ぴちゃんぴちゃん
水滴が落ちるような音。目を凝らして見回してみますが音の出所が分かりません。
「精霊、この音は?」
「スライムが近くで活動している音ですね」
察してはいるのですが、見つかりません。
「それは何となく分かっているけど、何処に居るのかを知りたいんだけど?」
「それでしたら、すぐ目の前に居るじゃないですか」
目の前を見てもスライムはいません。勿論地面にも。
「居ないよ?」
「居ますよ。ほら、そこの天井に」
「天井?」
上を向くとスライムがうねうねと動き、何かをしている様子。その場から動く様子は無く、水の音だけが聞こえます。
「アレ、なにしているの?」
「多分ダンジョンの修理ですね。スケスケスケルトンを倒すと骨があちらこちらに飛び散りますから、それで傷や汚れが出来たのを修復しているのだと思いますよ」
スライム凄い。というか本当に便利屋さんじゃないか。
ダンジョンをスライムが維持しているのは間違いないと言っていい程の活躍でしょう。
「やっぱりアレは倒せない。イイ奴だな」
「まぁ、あの姿をみたらそう思いたくなるのは分かりますが、だからこそ逆もいるわけで」
「逆?」
「っと、都合よく逆のスライムが来ましたね」
色が少し違う上、今までの水たまりの様なぺたーっとしたものではなく、水滴状や水玉大のゲームで見たことがある様な……ちょっと精霊に似ているようなスライム。
「おお、スライムだね」
「雅、来ますよ!」
「え?」
スライムはぽよんっと跳ねてそのままこちらへ体当たりをしてきます。
見た目以上の威力があって、硬さは枕位。
いきなりの事で尻もちをつきそうになる程度は後ろに下げられます。
「うぉっと、とと、やる気満々か」
「何処の世界も一緒で、敵意を向けてくるモンスターはいるのです。気をつけてくださいね」
「うん。とりあえず倒すか」
まずは武器でやってみることに。
腰の木刀を抜いてとりあえず片手で叩いてみることに。
感じとしてはもぐらたたきの要領でやっている感じはスイカ割り。まあ目標のスイカの代わりのスライムはちょこまかと動くのですが、そこまで早い事は無く。
何とかとらえて、木刀の一撃を食らわせます。
ぽよ~ん
叩いた事は無いので何とも言えないのですが、バランスボールを叩いた感じが近いのでしょうか?ゴムのボールを叩いたような感じでそのまま反動で自分に木刀が戻ってきます。
「スライムって結構強い?」
「強いモンスターではありませんが、弱くもありませんね。まあ魔法に弱い典型例ではあるので、強さが分かったのであれば魔法で倒してください」
頷いて、木刀を腰に戻して右手を前に。
こっちに来てから一度練習したことがある魔法でさっきの玉よりも多分燃費も少ない一撃をお見舞いしましょう。
「風っ!!」
右手を付き出して、言葉を発すると一陣の風に。
言葉は風ですが、想像しているのは風の刃。切れ味の鋭い風はそのままスライムを通り過ぎて真っ二つになります。そしてスライムから煙が出るとコロンと魔石が落ちます。
「今の様に物理には強く魔法に弱いのがスライムの特徴です。そしてダンジョンを治すタイプのスライムと攻撃してくるタイプは見た目が違います」
「治すタイプのスライムは倒さない方がいいとかは?」
「ありません。えーっと、ちょっと待ってください……ふむ、ふむ。雅の世界でいうところの働きアリの法則?と似ている様ですね」
「それって、確か……」
アリを三種類に分類すると凄く働くアリと働くアリとサボるアリの三種類になって、その中のサボるアリだけを纏めてみても同じく三種類に分類されていくという何となく聞いたことのある話。数字だとたしか2-6-2だったかな?
スライムもそれに当てはまると言われてみると、どれを倒しても問題が無いというのも頷けます。
「じゃあ、どれを倒しても問題が無いんだね?」
「ええ。そういう事です」
「わかった。っと、先に進もうか」
スライムも倒して、通路と部屋を何度か繰り返し出てくるモンスターはとりあえず二種類の様子。難なく退けることが出来たので歩いていると、部屋の真ん中あたりに不自然な階段が。
「あれが下に降りる階段?」
「ですね。降りましょうか」
頷いて階段を下りることに。
「あ、そういえば雅。この階段はセーフティールームと一緒の作りで安全ですのでそろそろアレを食べましょう?」
「もう、食べるの?」
「解説を結構しましたからね」
そう言われては仕方ありません。一度リュックをおろしてアルミに包んだ携行食を二つほど出します。一つを自分のポケットに入れてもう一つは剥いてから精霊へ。
「美味しーです」
無邪気に食べているのを見ると少し癒される感じ。
リュックを背負いなおして、階段を下り切ると最初と一緒で階段は消えました。
「よし、二階も楽しんでいくか」
「ええ」
ダンジョンの二階も一階と変わりはなく。
ただ、少し違うのは不思議なモノが落ちている事。
「アレは?」
「アイテムですね」
「アイテム?」
「ダンジョンが精製するお助けアイテムと言うんですかね?えーっと、まあダンジョンを楽しむための物ですね」
目の前にはビンに入った結構鮮やかな蛍光色の液体。お助けアイテムだと言われれば嬉しいものですが、見た目の判断としては飲みたくはありません。
「因みにこれは?」
「鑑定を行えば、分かりますがここでは明るさもあって難しいですね。モノによってはラベルなどが貼られているので、書いてあるようですけどそれは無いみたいですね」
いやいや、ラベルが貼ってあるからといってそれが真実とは限らないわけで。
え、もしかしてラベルに嘘はないとかそういう事なのかな?
色々と説明を聞いても簡単に頷けませんが、聞いてみることに。
「ラベルは嘘が無いって事?」
「…………いえ、言われてみればそうですね?」
おいおい。
聞いてよかったというか、お助けアイテムという信用も微妙にはなりますが、とりあえず拾って、しまう事に。
出てきたスケスケスケルトンは片手の木刀でも倒せる事が分かったので、出会い頭で攻撃を受ける前に一撃で。スライムはこの階ではあまり見かけず、殆どがスケスケスケルトンばかり。
何個かのアイテムを拾いながら、歩いていくと三階層への階段を発見。
どうやら二階は部屋数が少な目だった様子。
そのまま階段を下りてもう少しダンジョン散策は続きます。
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




