★ダンジョン1
★祝百話!★
やっとダンジョンが出せました。(長かった……)
色々と設定やらなにやら考えているのでお付き合いのほどよろしくお願いします。
言葉と言葉の間隔を少し開ける様にしました。
読みやすくなっているといいのですが……
逸る気持ちが押えられず、目覚ましよりも少し早いタイミングで目が覚めます。
いつもであれば、寝ぼけ眼ですが今日はそういう事は無く。そのまま顔を洗って、支度を進めます。
「携行食ヨシ。干し肉もヨシ。念の為の水筒もヨシっと」
お弁当を持ってピクニックに行く感覚に近いのですが、持っているものは一応それなりの物。風呂敷を二枚使ってリュックの形にして後で持っていく予定なので、一枚の風呂敷の上にモノを置いていきます。
「っと、木刀も忘れずに持っていかないと」
食べ物ばかりに気を取られていましたが、武器も大事。リュックと体の間に隙間があるのでそこへ置けば丁度いいでしょう。
「とりあえずこんなところかな」
部屋で準備を終えたら、いつもの様に厨房へ。
「おはようございます」
「精霊も起きていたんだ」
「ええ。朝ごはんを食べましょう」
「だね」
いつもと変わりなく。コーンフレークやグラノーラを混ぜ合わせて牛乳でサラッと。
食後にお手洗いも済ませたら、最終確認。
さっきも確認したモノをもう一度確認して、リュックの形に。
「あとは武器を持って、オッケーかな」
準備が終ったら、いざ出発。
何度か来ているので初めてな感じはしませんが、近づくにつれて人が増えていく感じ。
北のダンジョン入り口前には二列出来ています。
「えーっと、こっちは団体用かな?」
数名のグループのように見えますが、分からない時は適当に並ぶよりも先に確認した方がいいので一度先に進んで前で確認を取ることに。
前に進むとギルドの中に居る人達と一緒の服装の人がなにかボードの様なものを持って佇んでいます。
「あのー、すみません」
分からないので声を掛けることに。
「はい?どうかしましたか?」
「えーっと、ソロの方のダンジョンに入りたいのですけど、どっちの列ですかね?」
二列は結構長くなってきているので戻るのは少し時間がかかりそうに思えますが、並び損になるよりはましと思って確認をしてみます。
「ソロダンジョンですよね?」
「ええ」
「それでしたら、あちらの方です」
言われて指されている方を見るとそれほど人のいないドーム状の入り口。
「じゃあ、こっちの列は?」
「こちらは団体用の列ですね。入り口が数か所ダンジョンにはあるので、ゲン担ぎやその時の気分などで皆さん変えるみたいですよ。まぁ、私は入ったことが無いのでよくは知りませんけど」
「よかったぁ、ありがとうございます」
聞いてよかった。まさに並んでいたら損だったのでほっと一安心。
「いえいえ。あ、ギルドカードはお持ちですよね?」
「ええ。大丈夫です」
ポケットから出して見せると、その女性が全身を見てきます。
「えーと、余計なお世話かもしれないのですがもう少し装備を整えた方がいいと思いますけど、大丈夫ですか?」
ギルドの人にもこの前に言われたばかりで、一応鎧や武器をと言われていたのは記憶に新しいのですが、精霊が教えてくれた身体強化や慣れないものを付けて余計に疲れるという話も一理あったので、普段の格好のままココに来ているわけで。
「大丈夫です。この袋の中に装備とかあるので」
とりあえず誤魔化す様に言ってみると、
「なら、結構です。それほど慣れている様にも見えないので、あまり無理はしないでくださいね」
ギルド職員の女性に言われて、もう一度挨拶をしてソロ用のダンジョンへ。
ドーム状のダンジョン入り口へ着くと、さっきと一緒の制服の人がいたのでそちらの方へ。
「ダンジョンに入りたいんですけどー」
「はーい。カードを渡してください」
言われるままにカードを渡すと、さっきの人と同じようなボードにそれを乗せます。
「はい、どうぞー」
渡したカードを戻されて、どうぞーという言葉と同時に手で先に促されます。
そのまま奥へ進むと、少し広い場所に。
「あれか」
広い場所は何もないのですが、ぽつんと下へ向かう階段が。
「よし、いくか」
ちょっとだけ気合を入れて頬を軽くパチンと叩いて、いざ出発。
といっても普通に階段を下りるだけなんですけどね。
階段を下りて、後ろを振り向くとスゥーっと階段は消えてしまいました。
「ここが、ダンジョン」
キョロキョロと周りを見渡して、少し耳を済ませてみても音は無く。
「そりゃぁそうだ。ゲームじゃないもんな」
ゲームそっくりな場所に来ているので、ダンジョン用のBGMが流れる気がしますが現実に曲が流れているわけも無く。
そして見渡して分かるのはそれ程の広さのある場所ではなさそうな事。
視線の先には壁が見えて、四方がギリギリ見える程度の明るさ。ただどういう原理かは分かりませんが、明かりがあるようには見えないのですが、微妙に明るく見通せる感じ。
「不思議だなぁ。っと、そろそろ動いてみるか」
腰の後ろに備えていた木刀を利き手に持って、一度伸びをしてから肩をグルグル回してちょっとした準備運動。
「あ、そうだ。精霊はいるのかな?」
そこに居るのが分かってはいますが、疑問形で聞いてみると、
「勿論です。どうですかダンジョンは?」
「どうですかと言われるほどにはまだ何もしていないよ。ここだと完全にソロだから一緒に話していても問題ないんだよね?」
「ですね。あ、一応言っておきますけど私は実体化することはないので、攻撃などが当たることはありません。なので、後ろの方について行く事にしますけど、すり抜けますから気をつけてくださいね?」
気をつけてくださいと言われても、後ろからって、そうだよな。ここはダンジョン。どの方向から攻撃か来るかなんてわからないに決まっています。
言われてみるともう少し気を引き締めないといけ無さそう。
「ん、分かった。何かアドバイスがあるときは教えてね」
「勿論です。その為に一緒に来ているのですから。あと、最初は身体強化無しで戦ってみるといいかもしれません。雅が思っているよりも、雅は強いと思うので」
そんな精霊のアドバイスをもらって、とりあえず部屋を移動することに。
通路は歩道程度の広さでそれほど広くもありませんが、武器は使える程度には幅もあります。
そのまま進むと、キラッと地面の方が光ったように見えます。
「雅、アレがモンスターです」
「コレがモンスター?」
目の前に居るというか、あるというか、そこに居るのは分かるのですがコレが?
「ええ、スライムです」
うぅん、ちょっと想像と違う。スライムというよりコレは水たまり。攻撃したいと思えるような形でもなく、そもそもが動いても居ません。
「攻撃するべき?」
「どうでしょう?任せますよ?」
任せると言われたら、攻撃しないで済むので流石にスルーすることに。
ただ、人生初のモンスターという表現ではなんともしっくりこない感じ。
「っていうか、攻めてこないね?」
「そりゃぁ、スライムですからね。ダンジョンの掃除人と言われる便利モンスターです。落とし物も壊れた武器も、果ては亡骸も何でも吸収消化してくれるダンジョンで最も仕事をしているモンスターです」
それだけ聞くと凄く仕事人(人じゃない)の様に聞こえますが、タイプ的には所謂ノンアクティブモンスターの模様。
ゲームと一緒で、アクティブモンスターとノンアクティブモンスターが居るという事が分かっただけでも一歩前進な感じはします。
「因みに聞くけど、この階あたりにアクティブモンスターはいるの?」
「アクティブモンスター?ですか?」
「えーっと、こっちが攻撃しなくても攻撃してくるモンスターって事」
「ああ、いると思いますよ。というか、来ましたね」
カタカタカタカタ
あまり聞きなれない音が聞こえて、暗がりから出てきたのは……骨。
いわゆるスケルトンと言われるモンスター。形は人間よりも少し小さめで、それでいて骨の数も少な目。
「アレは?」
「スケスケスケルトンですね」
「ん?スケルトンじゃないの?」
「骨が少ないので、スケスケスケルトンですね。見た目通り弱いです」
ちょっと嬉しいような、悲しいような。複雑な気持ちはありますが、とりあえずどんどん近づいてくるモンスターはこちらへの攻撃の意思表示はバッチリ。
手に持っているのは自分の骨なのか、ぶんぶんと振り回す様にこちらへあまり早くない速度で近づいてきます。
「とりあえず倒していいんだよね?」
「モンスターですからね」
利き手の木刀を両手でグッと握り、ふぅと一度肩の力を抜いて握りを柔らかく。
「ヨシ」
木刀でそのままとりあえず頭部を狙って剣道の面を打つ形で打ち抜きます。
コツーン!
なんとも気持ちのいい音。頭の骨はそのまま割れて、それと同時に全身の骨もバラバラに崩れます。崩れていく様をそのまま見ていると少し煙のようなものが出て煙が消えると小さな石っころの様な物が。
「ん?なんだろう?」
「それが換金用の魔石ですね。今のような感じでモンスターを倒すと煙が出て魔石や宝箱が出るので、倒しても煙が出なかったら倒せていないという事を覚えておくといいですね」
「なるほどね。とりあえずモンスター初めて倒せたって事かな?」
「ええ。余裕そうでしたけど、一先ずおめでとうございます」
「ありがとう」
精霊にお礼を言って、手に入れた魔石はかなり小さいのでとりあえずポケットへ。
物理的に倒しただけなのでまだそれほどではありますが、やっぱり楽しいもので。つい頬がにやけてしまいます。
「ダンジョン、楽しいかも」
「それは良かったです」
さて、奥や先はどうなっている事やら。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




