§ 超位存在
○超位存在についての概要
FO世界において、世界そのものや事象の動作を司る摂理等に直接干渉する程の膨大な力を有する、30体の極めて強力な個体存在の総称。その能力の規模に応じて世界級・世壊級・世改級と便宜上3つの等級に10体ずつ振り分けられ、その殆どは高い知性と自我を兼ね備えている。如何なる手段を以てしても超位存在を討伐することはできず、一度姿を現せばその能力を遺憾なく発揮して絶大な影響を周囲に振り撒く。また、人間種以外の全てのプレイヤー種族の源泉は例外なく何れかの超位存在の被造物であり、広義では超位存在の眷属として数えられることもある。
●超位存在の等級
・世界級
生物の一個体として究極の領域に至った存在。突然変異的に出現した個体や既存の種族の中で際立って強力な能力を持つ個体等が含まれ、こと戦闘においては非超位存在には到底及ばない程の戦闘能力を発揮する。
・世壊級
世界級に比べ、霊的により高い位に位置する極めて強力な超位存在。大精霊や強力な魔物等、物理的干渉だけでなく、世界の空間そのものにダメージを与える程の能力を持つ個体が含まれ、影響力の低い摂理やその影響下にある事象や術式の束縛をも無視して活動することが可能であり、結果的に絶大な影響力を発揮する。
・世改級
世壊級と同格以上の高い霊位に加え、世界の摂理を改変する程の最上位の権限が与えられている超位存在。世界の管理を司る最上位の神性存在等が含まれ、あらゆる摂理・事象の影響を受けない上、摂理を本体としてその意思が具現化した化身としての存在が多く、たとえその身が滅びても瞬く間に実体を得る無限にも等しい再生能力を持つため、その影響力は計り知れない。
○世界級の超位存在
●“機界王”フリージア・フェムト
・統名:機界王
・真名:フリージア・フェムト-EXEs Prov-ID-Ⅳ
・種族:不朽の全能機巧=自律機械系の最上位単一種
・眷族:機人体系
・性格:冷徹・技巧的・ロマンチスト・愛情深い
・環境:科学文明系フィールド、市街エリア
・能力:電装系機械干渉能力『操縦統制』
=あらゆる機械類に電気的に干渉して操作する能力
・概要:高い知性と科学力を有し、自身の人格を機械に移植することで大幅に寿命を延ばした元人間種の一個体。その身体はかろうじて人の原形を模している純粋な機械のみで構成され、自ら開発した多数の兵器やセンサー類が格納されている。自己の生存を主目的として科学技術の研究と副次的な兵器の開発を続けており、出現時にはそれらの兵器の試用実験のため周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、機械や科学技術に対する理解と愛情の深さ故に管理外の機械類も一通り掌握・解析しようとする傾向があり、消失後に適当に放置されていることが多いが、場合によっては何らかの改良が施されてることもある。
※機人体系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“教技師”アイオーン・エグザテスト
・統名:教技師
・真名:アイオーン・アントローポス・プレローマ Ⅵ-Test
・種族:永続性刻命魔導機=魔導機械系の最上位単一種
・眷族:半機人系
・性格:狡猾・慎重・周到・強か
・環境:科学文明系フィールド、市街エリア
・能力:魔科学系汎用処理能力『魔科学複合技術』
=魔法系・科学系及びその複合技術を用いた純粋な問題解決能力
・概要:高い知性と魔法的・科学的知識を備え、自身の肉体が劣化・損傷する度に魔導機械で置き換えることで大幅に寿命を延ばし続けている元人間種の一個体。その身体は生命魔法と科学技術による強化術が施されており、生物としての霊的な素養を維持したまま強靭な肉体へと変化を遂げている。自己の生存を主目的として魔科学複合技術の研究と副次的な兵器の開発を続けており、出現時にはそれらの兵器の試用実験のため周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、手持ちの中から何らかの魔導機械を残していく傾向があり、誰にも本来の機能を解析できず利用することはできないが、消失後に破壊することで周囲のプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※半機人系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“賢帝”ファルス
・統名:賢帝
・真名:アルハドール・ファルス
・種族:冥涯の死骸狼=魔神獣系の最上位単一種
・眷族:魔獣種系
・性格:勇猛・果敢・老獪・孤高
・環境:自然系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:物理系吸収能力『死者蹂躙』
=捕食した敵の肉体情報から先天的な能力と生命力を吸収する能力
・概要:闘争と叡智を好み、広大な森林地帯を縄張りとする誇り高き魔獣にして大精霊。その身体は白眉の銀狼の姿で風のように走り、様々な言葉を解する知性と捕食者としての誇りを持つ。また、その能力によって既に数多の特殊能力や長大な寿命を蓄えているため通常の食事を摂ることがなく、自身が強者と認めた相手に誇りある決闘を申し込む特殊な習性を持ち、その亡骸のみを捕食して生きている。好敵手となりうる強者の捜索を主目的として様々な地域に姿を見せることがあり、出現時には自身が強者と認められる相手に対して誇り高き決闘を申し込む。ただし、プレイヤーの中でその条件を満たせる最低条件がレベル1000であることに加え、決闘を断った相手に対しても非常に理知的な対応をするため、実際に戦闘に発展することは殆どない。決闘を断られた場合や周囲に条件を満たす相手がいない場合にはそれ以上他者に戦意を向けることなく対話による交流を行う傾向があり、その際、決闘の相手や交流した相手に贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。ちなみに、決闘の申し込みに応えても蓄えた他者の特殊能力を決闘で使うことはなく、贈り物もプレイヤーの死後にインベントリ内に配布される。
※魔獣種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“獣臨”ソウガ
・統名:獣臨
・真名:ソウガ・シルヴァンディウス
・種族:冥加喰みの餓獣=王神獣系の最上位単一種
・眷族:獣人種系
・性格:大胆・非情・排他的・強者
・環境:自然系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:霊咒系空間干渉能力『喰霊領域』
=縄張りの中の敵に致命的な不運を誘発させる能力
・概要:強大な竜族をも一方的に狩り殺す膂力と鋭い爪牙を持ち、広大な山岳地帯を縄張りとする巨躯の獣人。その身体は肉食獣に似た頭と全身が厚い毛皮に覆われた巨人の姿で木々の間を跳ね回り、様々な言葉を解する知性と激しい闘争心を持つ。また、普段は穏やかに振る舞っているが非常に好戦的で、特に縄張りの中に侵入した敵との戦いに際しては烈火の如く猛り狂う習性を持つ。縄張りの維持を主目的として各地の支配領域を順繰りに徘徊しており、出現時には武力を以て縄張りに侵入した敵に対して狩猟を行う。その際、殆どの獲物はその能力も相俟って無残な死を遂げるが、獣人種系種族や生き残った獲物に対して贈り物を残していく傾向があり、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※獣人種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“森霊伯”アダマス
・統名:森霊伯
・真名:アダマス・クラスフォート
・種族:終の神麓=神鹿系の最上位単一種
・眷族:有角種系
・性格:穏健・頑固・禁欲的・調停者
・環境:自然系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:事象系環境干渉能力『龍脈撃震』
=地中の龍脈に干渉し、周囲の環境空間に特異な現象を発生させる能力
・概要:数多の精霊や生命と交感し、膨大な霊力と大地の力をその身に宿し、精霊が棲む森林地帯を縄張りとする巨大な鹿。その身体は霊力を秘めた鉱石の角を持ち、様々な精霊・生物の言語に通じる高い知性と膨大な知識を持つ。縄張りの維持を主目的として各地の支配領域を順繰りに徘徊しており、出現時には霊石の角を通じて地中の霊脈に干渉し、大気中の魔力の流れ・澱みを操作したり、地震を発生させて武力を以て縄張りに侵入した敵を排除する。その際、友好的な相手には贈り物を残していく傾向があり、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※有角種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“超樹”ユグドラシル
・統名:超樹
・真名:ユグドラシル・ヨルズ
・種族:世界樹=精霊樹系の最上位単一種
・眷族:植生種系
・性格:不明
・環境:巨大山脈アルバスヘイム
・能力:加護系生命干渉能力『植生命脈』
=周囲の植物の生命力を高め、あらゆる妨害を無視して成長させる能力
・概要:FOフロンティアの北部に広がる巨大な山脈地帯アルバスヘイムの奥地に聳え立つ、遥か天上へと伸びる巨大な精霊樹。その身体は雲をも超えて全体が穏やかな精霊光を帯びており、この世のあらゆる植物の長であるとも言われているため、超位存在の中でも最も多くの眷族を擁している。一方で、自我らしき意識の発露も確認されていないため、極めて大規模な影響力を持つものの植物の一個体であるとの見方が強いが、眷族の中には直接啓示を受けたと証言する個体もあり、精霊としての強い霊格が存在するとの見方もある。その性質上、アルバスヘイム以外に出現することはなく、逆にアルバスヘイムに赴けばほぼ確実に接触することができるため、他の超位存在とはやや扱いが異なる。
※植生種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“宝咒”イーリアス・デルタ
・統名:宝咒
・真名:エポス・プロイオン・イーリアス -Δ
・種族:至宝級人工精霊=人工精霊系の最上位単一種
・眷族:水晶体系
・性格:高慢・傍若無人・癇癪持ち・天才肌
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:加護系精霊代演能力『愛し仔の霊象』
=結晶に宿した精霊の霊力を引き出し、その権能を代理行使する能力
・概要:人類種が行った精霊の魔力の結晶体である精霊石を核に人工精霊を生成する実験の最初の成功個体。超位存在の中で唯一被造物でもあると言える存在であり、その身体は高純度の魔力で形成された1つの光球と淡い虹色の光を帯びた大小10の結晶から構成され、それぞれの結晶に異なる精霊の魔力が内包されている。特別目的を持たず気の向くまま各地を転々としており、出現時には好き放題に振る舞うため結果的に戦闘に発展することもある。その際、対話等でうまく立ち回って戦闘を回避・中断した相手には拗ねたように振る舞いながらもお詫びの品を置いていく傾向があり、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※水晶体系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“竜幻”メサ
・統名:竜幻
・真名:ウィール・メサ
・種族:源竜聖=幻竜獣系最上位単一種
・眷族:蛇竜種系
・性格:温厚、賢智、平和主義、中立者
・環境:自然系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:概念系遡及再生能力『卵果再生』
=知覚した変化を遡行して、変化する前の状態に戻す能力
・概要:精霊と同じ時間に同じ場所で生まれ、尚且つ精霊との高い親和性を持っていたために同化してしまった蛇竜の幻獣。その身体は苔生した鱗と衰えた翼を持つ老齢の蛇竜の姿で水辺に佇み、その瞳は何物をも見透かす知性に満ち溢れている。強大な力故に中立であろうと努めているため、超位存在の中でも比較的無害な存在と言える。特別目的を持たず穏やかな営みを望んでおり、出現時には明確な危害を加えられない限り他者に戦意を向けることもない。その際、自身の周囲で発生した何らかの損失を能力を用いて元の状態に修復しようとする傾向があり、それが戦闘時に自身の攻撃によって発生した場合でも消失後に殆どの負の変化は元に戻されている。
※蛇竜種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを習得する
●“霊匠”フラース・ケートス
・統名:霊匠
・真名:ニコラウス・フラース・ケートス
・種族:召天神格=神人系の最上位単一種
・眷族:虚構体系
・性格:無骨、偏屈、口下手、職人肌
・環境:遺跡系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:概念系神器再生能力『神器再鍛』
=接触した神器を生成された時点の状態まで初期化する能力
・概要:生涯を神器鍛造に捧げ、その功により死後にその魂を神性存在として召し上げられた元人間種の鍛冶の神。その身体は両腕だけが際立って大きい奇妙な体躯を持つ仮面の大男の姿で、全身に自作の準神器級のアーティファクトを多数帯びており、意思の発露は希薄だが高い知性を持つ。神器開発のための資源収集を主目的として各地を転々としており、出現時には希少な素材や汎用素材の採集を行う。その際、必要としている素材を持っているプレイヤーと小箱との物々交換による取引を行う傾向があり、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材や高額の売却用アイテムが配布される。一方で、目的以外には無頓着であるため、周囲の状況や場所を選ばず所有する神器の出来損ないを用いてモンスターとの戦闘を始めたり、環境内の構造物を破壊して素材にしてしまうことがあり、安易な接触は危険を伴う。
※虚構体系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを習得する
●“霊銘”ヘルメス・トリスマギア
・統名:霊銘
・真名:ヘルメス・アステフォル・トリスマギア
・種族:完全なる霊血=錬金霊液系の最上位単一種
・眷族:錬成体系
・性格:傲慢、人格破綻、狂気、暴走
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:概念系物質変化能力『黄金条理器官』
=周囲の物体を分解して自身の肉体を構成する完全物質に変換する能力
・概要:永遠の命を手にするべく自身の身体を不滅の液体金属に変換し、存在そのものを金属生命体へと置換した元人間種の優れた錬金術師。その身体は霞むことなき光沢を帯びた黄金の巨人の姿で、自ら研鑽した錬金術の知識と理論を駆使した至宝クラスの霊的武装が多数内蔵されている。既に人間であった頃の知性は著しく歪んでしまったため、自己の生存を主目的としてはいるものの有効な手段としてあらゆる他者を滅ぼそうとしており、出現時にはあらゆる脅威の可能性を殲滅するため周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、攻撃能力自体は健在だが知能の低下によって戦術的・戦略的な判断能力が落ちているため、特定の攻撃行動によって身体を構成する液体金属の一部を落として忘れていく傾向があり、消失後に回収することで周囲のプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※錬成体系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
○世壊級の超位存在
●“咎神”カルカイム
・統名:咎神
・真名:マグナトリアス・カルカイム
・種族:深き闇の旧神=邪神系の最上位単一種
・眷族:背教種系
・性格:冷酷・残忍・執念深い・放埒
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系天恵破棄能力『神威の失墜』
=神や精霊の施した恩寵を打ち消し、時に生命の恩寵すら奪う能力
・概要:旧史世界において名前を奪われた古き神にして、かつての神性存在でありながら邪悪な魂を有する罪深き邪神。その身体は浅黒い肌と蓄えた顎髭が特徴の眼光鋭い老爺の姿で、時に美青年の姿をとることもあるという。また、眷族である背教種系種族の信仰の対象としても扱われており、関連種族の社会と密接な関わりを維持しながら世界に対する悪行を重ねている。旧史以来の主神の末裔である“天輪主”ミュトスへの復讐を主目的として各地で暗躍しており、出現時には眷族やモンスターで構成された軍勢を伴って周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、本来出現率の低いモンスターを大量に率いて現れる傾向があり、消失後に残されたモンスターを討伐することで希少なドロップアイテムの入手を狙うこともできる。
※背教種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“空亡”テロス
・統名:空亡
・真名:テロス
・種族:虚無=条理外存在の最上位単一種
・眷族:なし
・性格:不明
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系存在変換能力『絶対裁理』
=あらゆる天恵も術理も無視して、周囲の万物を塵芥に変換する能力
・概要:この世の全ての存在を憎悪し、世界の何処かで絶えず破壊と災厄を振り撒くとされる正体不明の存在。その身体は黒い球体の姿で周りを夥しい量の塵が渦巻いており、その性質故に一切の血族同胞を持たず眷族も造らないため一般にその正体もはっきりしておらず、自我らしき意思の発露も確認されていない謎多き存在として知られている。例外なくあらゆる領域に予兆もなしに現れ、出現時にはその場に存在する全ての物が吸い寄せられてあらゆる加護や防御を嘲笑うかのように瞬く間に無数の塵と化す。純粋に危険な存在であり、ひとしきり破壊を遂行して哀れな塵芥もろとも何処へともなく消失するまで逃げる以外の選択肢は存在しない。
●“虹蛮蟲”ヘルガ
・統名:虹蛮蟲
・真名:ヘルガ・イグ・グランベリアル
・種族:次元災害蟲=次元妖虫系の最上位単一種
・眷族:蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛛種系・妖蛾種系・幻蝶種系
・性格:凶暴・短気・好戦的・外道
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:事象系空間破壊能力『空間貪り』
=口内を通過した条理空間を切断し、その内部を空間ごと捕食する能力
・概要:虹色の翅で空を自在に舞い、あらゆる空間を喰らいながら移動する巨大な怪物蜻蛉。本来別次元の空間に由来する希少な生物であり、その身体は不自然に透き通り、条理世界の物理法則をいとも容易く捻じ曲げてしまう。自己の食欲を満たすことを主目的として各地を転々としており、出現時には周囲の空間をずたずたに引き裂きながらあらゆる物を食い尽くし、食欲が満たされると空間の穴から異次元空間に姿を消す。その際、別の場所で捕食した物の残骸を吐き出して落としていく傾向があり、消失後に破壊することで周囲のプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※妖虫系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“終焉”ユグリス・ユガ
・統名:終焉
・真名:ドゥルヨーダナ・ユグリス・ユガ
・種族:大罪業魔=悪魔系の最上位単一種
・眷族:魔族種系
・性格:無礼・残虐・嗜虐的・快楽者
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:事象系魔力支配能力『魔力徴収』
=周囲の魔力事象や魔力実体を魔力に変換して強制的に奪う能力
・概要:淫蕩と退廃を好み、他者の破滅を至上の享楽とする奸智に長けた大悪魔。本体は支配領域である魔界に引き篭もっているものの、高い空間干渉力に任せて別の領域空間に自身の影を投影することで実体のない化身を生み落として操作しており、その身体は黒衣を纏った長身の老紳士の姿で慇懃に振る舞っているが、その外面とは裏腹に内心はあらゆる存在を見下す遠大な自尊心と無尽蔵の悪意に満ちている。自己の享楽を主目的として各地で暗躍しており、出現時には眷族やモンスターで構成された軍勢を伴って周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、特に強力な相手を力ではなく策謀や罠で陥れることを好む傾向があり、それを看破・回避したプレイヤーに褒美と称して引き千切った身体の一部から生み出した強力な悪魔系ボスモンスターを置いて何処へともなく姿を消す。消失後に残されたモンスターを討伐することで希少なドロップアイテムの入手を狙うこともできる。
●“千齢”グールシャッハ
・統名:千齢
・真名:クレックス・グレイヴァール・グールシャッハ
・種族:千年骸の屍竜=“尸死竜”系の最上位単一種
・眷族:不死種系
・性格:不明
・環境:遺跡・墓場系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:事象系空間腐食能力『穢れの腐滅領域』
=周囲の空間の生命の奇跡をかき消し、腐蝕による滅びを与える能力
・概要:千年を生きたと言われる巨龍が絶命の際に高濃度の魔力を浴び、強靭な竜の魂をも閉じ込める魂の牢獄へと変貌した強大な魔物。その身体は全身に死の瘴気を帯びる朽ち果てた竜の姿で、膨大な怨念が周囲の魔力と反応して負の生命力を垂れ流し、死後間もない屍を自身と同等の不死の亡者へと変えてしまう。既に生前の老龍の頃の知性は著しく歪んでしまったため、行き場のない怨念と永遠に続く飢餓を満たすため目に映る生命に襲いかかるだけの存在へと成り果てており、出現時には不死の魔物の軍勢と共に現れ周囲の空間を無差別に攻撃し、救いの訪れない生きる屍の世界へ引きずり込む。その際、生前に集め護っていた至宝の一部が亡者の群れに紛れて召喚されてしまう傾向があり、消失後に回収することで周囲のプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※不死種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“超界”カリスト
・統名:超界
・真名:カリスト
・種族:侵蝕災害=条理外存在の最上位単一種
・眷族:超人種系
・性格:不明
・環境:フィールドエリア
・能力:事象系生物置換能力『未来進化』
=接触した生物種に未来で発生する進化を促し、運命を捻じ曲げる能力
・概要:条理世界に何処からともなく出現し、複数の生物種の個体と接触した後に何処へともなく消えた不明存在。その身体は未知の組織で構成されたアメーバ状の姿をしており、接触された既存の生物個体は理解不能な突然変異を遂げ、中でも人類種は特殊な異能に目覚めた超人種系種族へと改変された。超位存在の中で唯一最初の接触以降の目撃情報がなく、一般にその正体もはっきりしておらず、自我らしき意思の発露も確認されていない謎多き存在として知られている。残された超人種系種族は自らの身体を被験体として研究を続けることで、擬似的に超人種系種族への変異を促す技術を確立した。
●“覇竜皇”エルシュ・エルガ
・統名:覇竜皇
・真名:ビルガメス・ウルク・エルシュ・エルガ
・種族:竜の覇王=戦軍竜系の最上位単一種
・眷族:亜竜種系
・性格:武闘派・野心家・不屈・支配者
・環境:自然・遺跡系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:物理系限界突破能力『強肉覇食』
=捕食した敵の強さに応じて自分のステータス上限値を引き上げる能力
・概要:数多の眷竜を従え、遍く勇名を轟かせる強大な竜族の覇者にして生粋の戦闘竜。その身体は雄々しく艶めく紅黒の鎧殻を持つ飛竜の姿で暴風の如く天空を駆け、その膂力で地平を覇する。数多の戦闘経験で培われた未来予知にも到達しうる戦闘勘により、対個対群を問わず極めて高い戦闘・制圧・殲滅能力を発揮する。血が滾るような闘争を主目的として支配領域を中心に各地を転々としており、出現時には単騎で周囲の空間を無差別に攻撃する。更に逃げる相手に対しては一切興味を示さないものの戦意に応じる相手には一定の敬意を示した上で戦いを楽しむ傾向があり、その際、勝てずとも生き残った相手に贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。ただし、超位存在の中でも特に高い戦闘能力を持っているため、生き残るだけでも絶望的な戦力差が存在する。
※亜竜種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“叛逆者”アルマ
・統名:叛逆者
・真名:アルマロス・グリゴロイ
・種族:裁きの魔神=邪神系の最上位単一種
・眷族:堕天使系
・性格:煽動家・不和・傲岸不遜・復讐者
・環境:神域系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:事象系懲罰能力『罪過負荷』
=あらゆる罪過に対して霊的な重力を発生させて、咎人を押し潰す能力
・概要:神にも匹敵する強大な力を持って生まれたが故に強烈な自我と野心を抱き、天界において神権の簒奪を狙った反逆行為で追放された神性存在。その身体は十二枚の翼を持つ黒き天使の姿で口元に常に怜悧な微笑を讃え、その外面とは裏腹に内心は神に対する怒りとその管理下の条理世界に対する破壊衝動に満ちている。また、眷族である堕天使系種族の直接の主としても扱われており、関連種族の社会と密接な関わりを維持しながら世界に対する悪行を重ねている。自身を天界から追放した主神“天輪主”ミュトスへの復讐を主目的として各地で暗躍しており、出現時には眷族やモンスターで構成された軍勢を伴って周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、本来出現率の低いモンスターを大量に率いて現れる傾向があり、消失後に残されたモンスターを討伐することで希少なドロップアイテムの入手を狙うこともできる。
※堕天使系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“無限竜”アポリア
・統名:無限竜
・真名:アポリア・キベルニタス・アリィス・ディアスタシス
・種族:原初の媒竜=始源存在系の最上位単一種
・眷族:なし
・性格:冷淡・無頓着・主知的・観測者
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系不可侵能力『絶対神話』
=あらゆる攻撃的な干渉を遮断する能力
・概要:条理世界の外側に広がる『存在の時空間』において、創世神話より遥か以前から存在するとされる超然の始源存在。その身体は長大な身体を持つ真黒色の蛇龍の姿で悠然と空間を揺蕩い、様々な言葉を解する知性を持つものの一切の血族同胞を持たず眷族も造らない極めて特異な存在として知られている。特別目的を持たず気の向くまま移動しており、出現時には次元の境界を前兆も余波もなく自在にすり抜けて突然現れては各地を巡り、やがて何処へともなく姿を消す。あまりにも強大で次元の違う力故に超位存在を含めてあらゆる存在が敵対する意思すら抱かないが、世界の管理に類する権限を持っていないため世壊級に分類されている。
※プレイヤーが接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“龍帝”アルハシュ・レイヴ
・統名:龍帝
・真名:イクスドローマ・アルハシュ・レイヴⅦ世
・種族:龍帝=竜精霊系の最上位単一種
・眷族:竜人種系
・性格:威厳・偉大・賢君・統治者
・環境:自然・遺跡系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:概念系継承能力『龍帝血脈』
=先祖が持っていた特殊能力の適性を引き継ぐ能力
・概要:竜族の肉体と高い霊格を備えた純血の竜精霊であり、数多の竜族の頂点に位置する今代の龍帝。その姿は純白の鱗を持つ美しい竜の姿で悠然と君臨し、時に霊光を帯びた年若き乙女、または麗しい青年の姿をとることもあるという。精霊として、竜族としての能力も極めて優れているが一族代々宝物の収集癖があり、夥しい数の至宝クラスのアーティファクトを適切に管理するための膨大な知識も備えている。世界の安定を主目的としてはいるものの滅多に人前に姿を見せることはなく、出現時には明確な危害を加えられない限り他者に戦意を向けることもない。更に交流を望むプレイヤーに対して時折理知的な対応をする傾向があり、その際、気に入った相手に贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。極稀に世界の各地に点在する『龍帝の宝物庫』内部の観覧が許可される場合があり、文字通り世界に強い影響力を持つ至宝の数々の情報を得ることができる。
※竜人種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
○世改級の超位存在
●“異天”エスト・ミーデン
・統名:異天
・真名:エスト・ミーデン
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:変数種系
・性格:寛容・好奇心旺盛・理知的・上位者
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『存在原理』
=条理空間における万物の存在状態を自在に改変する能力
・概要:条理世界の外側に広がる『存在の時空間』から侵入した、次元階層において世界そのものより上位に位置する不可侵の神性存在。その身体は条理世界における実体を持たず、顕現する際には周囲の魔力を励起させることで無機質な灰色の女神の姿を形取る。特別目的を持たず気の向くまま移動しており、出現時には次元の境界を前兆も余波もなく自在にすり抜けて突然現れるが、明確な危害を加えられない限り他者に戦意を向けることもない。基本的に眷族以外の存在に興味を示すことはないものの交流を望むプレイヤーに対して時折希薄ながら異なる反応をする傾向があり、その際、対話を交わす代わりに贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※変数種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“自然霊”フィスィ
・統名:自然霊
・真名:フィスィ
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:巫精霊系・原精霊系
・性格:不明
・環境:自然系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『調和原理』
=条理空間における万物万象の関係性を自在に改変する能力
・概要:条理世界における母なる自然の象徴であり、自然を代表する世界そのものの意思として定義される神性存在。超位存在の中で唯一の概念存在で、世界の愛し仔である精霊系種族の創造主や旧史種系種族の信仰の対象としても扱われており、その性質上自我らしき意思の発露も確認されていないが、慈悲深く尊い存在であると語られる。条理空間における世界の調整を主目的として世界中に現れるとされ、明確な実体を持たないものの出現時には眷族である巫精霊系・原精霊系種族を始めとする多くの精霊存在がその顕現を説明不可能な感覚で知覚することができるため、一般に実在すると強く信じられている。
●“殉礼者”グスタフ・メイソン
・統名:殉礼者
・真名:グスタフ・フローベル・ドワ・メイソン
・種族:召天神格=神人系の最上位単一種
・眷族:石像種系
・性格:献身・敬虔・狂信・殉教者
・環境:全ての独立系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『修正原理』
=条理空間における歪みを修正して本来あるべき姿に戻す能力
・概要:人並み外れた信仰心から“天輪主”ミュトスの名の下に様々な奇跡を発現させた経歴を持ち、自ら精霊化術式の生体実験の被験体となって世界の端末となる選択をした元人間種の聖術士。その身体はやや不安定な魔力実体で生前の肉体を象った老齢の聖職者の姿で空中に浮かび上がり、無心にミュトスの使徒としての務めを果たしている。精霊化実験の際に長大な寿命と引き換えに自我の殆どを喪失してしまったため、超位存在の中では唯一純粋に“知性ある個体”とは言えない。世界の管理を主目的として条理空間の歪みが発生した場所に突如現れ、出現時には歪みを修正すると瞬く間に姿を消してしまう。更に空間の歪みの原因となった存在が残っていると排除を試みる傾向があり、その際、戦闘に参加して歪みの元となる敵の討伐に寄与したプレイヤーに贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※石像種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“神斎”エドワード・ヴェルグ
・統名:神斎
・真名:エドワード・ヴェルグ
・種族:神性御身=化身系の最上位単一種
・眷族:精霊器系
・性格:陶酔・夢中・盲目的・利己的
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:概念系存在支配能力『神の視点』
=物理的・霊的構造を理解した事物を完全に掌握する能力
・概要:技巧の神エルドヴェルグの化身にして、下界における神々の遺産を管理する神性存在。その身体は人間種に似て非常に脆弱だが、破壊されても本人に痛みはなく、自身を破壊した攻撃を瞬時に解析・複製・再現して攻撃者に対する反撃に用いた上で同時に再生する。何らかの原因で自然に投棄されている神々の遺産の回収を主目的としてアーティファクトが存在する場所に突如現れ、出現時にはアーティファクトの解析・回収を行うと瞬く間に姿を消してしまい、明確な危害を加えられない限り他者に戦意を向けることもない。その際、解析の結果を見た上で時折回収の必要がないと判断したアーティファクトをその場に残していく傾向があり、消失後に破壊することで周囲のプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※精霊器系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“森聖”レヴァ
・統名:森聖
・真名:レヴァ・アルル・ニルマーナ
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:古民種系
・性格:天然・無垢・寡黙・守護者
・環境:森林系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『生命原理』
=条理空間における生命体の生命力そのものを自在に改変する能力
・概要:条理空間における森の意思の具現であり、各地に点在する森林地帯の守護者として出現しうる大精霊。その身体は支配領域にある森に生息する様々な生物に似せようとしたらしい複数の奇妙な化身の姿で現れ、元となる動物の振る舞いを見様見真似で再現しようとする。この化身は二箇所以上の離れた場所で同時に確認される場合もあるが、その全てを単一の自我で統制しており、振る舞いが不自然になるのは並列処理能力の不足が原因だと言われている。森の木々や生態系を始めとする環境全体の保護を主目的として各地の支配領域を徘徊しており、出現時には慈愛を以て生命を育み、明確な危害を加えられない限り他者に戦意を向けることもない。一方で、森の環境にとって有害と判断した場合には容赦なくその生命を奪い去る。更に敬意を以て交流を望むプレイヤーには時折森の動物がするように言葉なき交流に応える傾向があり、その際、気に入った相手には贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※古民種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“絶海神”エル・タラッサ
・統名:絶海神
・真名:ルー・ヴァシテオス・エル・タラッサ
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:半魚人系
・性格:厳格・猛然・壮大・恬淡
・環境:海洋系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『領域原理』
=条理空間における支配領域内の万物万象に自在に干渉する能力
・概要:条理空間における海洋神の中で、外縁部に位置する“絶海”を統べる最も強力な神性存在。その身体は荒々しい髭と日に焼けた肌が特徴的な筋骨隆々の老爺の姿で透き通る程清浄な海水の竜に跨り、海中だけでなく海上の空までも自在に駆ける。絶海の秩序の維持を主目的として各地の海を回遊しており、出現時には世界の境界である絶海に侵入しようとするあらゆる存在を諭し、あるいはその能力を以て必ず排除する。領域内の完全支配の能力を持っているものの、世界の秩序に厳格で絶海以外の領域に対する野心は一切ないため、事実上その効果範囲も支配領域である絶海のみに限定されている。
※半魚人系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“戦軍神”ヘルテイト
・統名:戦軍神
・真名:グルズ・ヴァラファール・ヘルテイト
・種族:軍勢主神=軍神系の最上位単一種
・眷族:戦獣士系・聖乙女系
・性格:貪欲、血気盛ん、直截、奔放
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:加護系霊的接続能力『神の軍勢』
=崇敬を以て自身の名を呼んだ者に直接霊的パスを接続する能力
・概要:FOフロンティアの北部に広がる巨大な山脈地帯アルバスヘイムに居を構える、軍神としての崇敬を集める神性存在。その身体は神聖な光を帯びた屈強な男神の姿で大矛を振り回し、高い戦闘能力に加えてあらゆる知略・策略・謀略を見通す高遠な知性を持つ。また、眷族である英霊系種族の直接の主としても扱われており、関連種族の社会と密接な関わりを維持しながら世界の秩序に寄与している。縄張りの維持を主目的としてアルバスヘイムとその周囲に目を光らせ、必要とあらば自身の目的のために各地に赴くこともあり、出現時には眷族の軍勢を率いて神の敵を討ち滅ぼし、あらゆる望みを自らの手で達成する。野心はあるものの世界の秩序に対して強い責任感を持っているため影響力のないプレイヤーが討滅の対象となることは殆どないが、明確な危害を加えられた場合その限りではない。
※英霊系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“天圏”ミストラル
・統名:天圏
・真名:メガローラシア・ミストラル
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:鳥人種系
・性格:静穏・無口・浮世離れ・寄り添う者
・環境:天空系フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『多層原理』
=条理空間における空間異層を移動し周囲を自在に改変する能力
・概要:天空を悠然と漂う巨大な浮遊島群のような、遥か古い時代から存在する大精霊。その身体は殆どが高純度の精霊石で出来ており、意思の発露に呼応して精霊光が明滅する。特別目的を持たず穏やかな営みを望んでおり、出現時には明確な危害を加えられない限り他者に戦意を向けることもない。周囲で激しい戦闘が発生すると地形や天候等環境を自在に改変してそれを収めようと試み、また眷族や周囲の空間ごと空間位層を移動して忽然と姿を消して全ての陣営の被害を抑えようとする傾向があり、その際移動に巻き込まれたプレイヤーが友好的な場合は元の空間に送還する際に贈り物を残すため、消失後に開封することでそのプレイヤーに希少な素材アイテムや高額の売却用アイテムが配布される。
※鳥人種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
●“天輪主”ミュトス
・統名:天輪主
・真名:キリアルヒア・ミュトス
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:天使種系
・性格:柔和・高潔・管理者・断罪者
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『世界原理』
=条理世界におけるあらゆる万物万象を支配する能力
・概要:創世神話において語られた原初の主神の末裔にして今代の世界の管理者たる神性存在。その身体は光輪を纏い光帯を束ねたような翼を持つ美しい女神の姿で超位存在の中でも最も高い霊格と権能を備え、条理世界の森羅万象あらゆる摂理とその副産物群を統括管理する事実上の最高位に位置する存在。世界の管理を主目的として世界の脅威や致命的な歪みとなりうる存在が発生した位置に突如現れ、出現時には問題を解決すると瞬く間に消えてしまう。
※天使種系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを習得する。ただし、スキル習得後に堕天使系種族に進化した場合、習得したスキルを喪失する。
●“妖々戯”レムレスタ
・統名:妖々戯
・真名:オーリアム・カコ・レムレスタ
・種族:条理機構=条理外存在の最上位単一種
・眷族:魔力体系
・性格:無邪気・素直・暴食・純粋悪
・環境:全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリア
・能力:条理系世界改変能力『混沌原理』
=条理世界における取り込んだ物を自在に分解・合成する能力
・概要:創世神話において逸話が語られる、強力な神々が自分にないものを集めて生み出した神々の玩具、あるいは名もなき玩具の神。その身体は大小様々な球体が連結されて人型を象ったような人形の姿で不気味に動き回り、各球体部分が裂けるように開いた口で捕らえた獲物を引き千切り捕食する。超位存在の中でも極めて不安定かつ不条理な存在であるとされ、自己の享楽を主目的として自分だけの玩具を作り出すために各地を転々としており、出現時にはその能力で生み出した不気味な玩具で構成された軍勢を伴って周囲の空間を無差別に攻撃する。その際、捕食した物を適当に繋ぎ合わせた不気味なモンスターを生み出して軍勢を補填する傾向があり、消失後に残されたモンスターを討伐することで本来落ちるはずのない希少なドロップアイテムの入手を狙うこともできる。
※魔力体系種族が接触した場合、イベント後に特別なスキルを獲得する
○超位存在出現イベントについての概要
FO世界において、プレイヤーが一定数以上存在する全ての独立フィールド、フィールドエリア、市街エリアで極めて低確率で発生するローカルイベントの一種で、超位存在の中から抽選でランダムに指定された1体が範囲内に出現する。基本的なクリア条件は出現した超位存在が移動・転身・撤退等によって消失するまで一定時間生存し続けることだが、独立フィールドで発生した場合はその範囲外まで逃げ切ることでもクリア条件を満たしたことになる。また、超位存在の中でも半数程度は容易に戦闘を回避することが可能であり、殆どリスクを冒すことなく報酬として希少な素材や高額の売却用アイテムを獲得できる場合もある。一方で、超位存在との戦闘になった場合、超位存在はプレイヤーが戦力として十分な人数を揃えて戦術的・戦略的に十全な立ち回りをしたとしても覆すことが不可能な性能差を持っているため、事実上可能な限り損耗を抑えつつ超位存在の攻撃を避けて逃げ回る以上の選択肢は存在しない。更に獲得可能な報酬に対して出現した超位存在によっては即デッドエンドに繋がる可能性もあるリスクの方が高すぎることから、プレイヤーからも正対を諦めるイベントとしての認識が強く、凶行封鎖以前の仕様では滅多に遭遇できない強力なモンスターに殺害されるまでのお祭りのようなイベントと見做されていた。
※超位存在にも個体によって好みの環境が存在し、“超樹”ユグドラシルのように特定の場所に常に駐留しているものや“超界”カリストのように意図的に確率が操作されているもの等抽選から外されるものも存在するため、イベントが発生したフィールドの環境条件によっては抽選確率は一定ではない。
※“空亡”テロスや“虹蛮蟲”ヘルガの消失後、程なくしてその地域に“森霊伯”アダマスや“竜幻”メサ、“殉礼者”グスタフ・メイソン、“天輪主”ミュトスの出現が報告される場合がある。これは条理空間における破壊の影響が激しいために空間修復が可能な能力と世界に対する保護意識を併せ持つ超位存在が様子見と空間修復を行っているとされており、超位存在の出現としてではなくイベントの終息演出の一つとして扱われている。
●超位存在邂逅イベントの概要
超位存在の出現イベント中に低確率で発生する派生ローカルイベントの一種で、新たに異なる超位存在が同じ戦域に出現する極めて危険な事故イベント。平和的な性質を持つ組み合わせもあるものの、殆どの超位存在は相互に敵対し、即座に戦闘行動を開始する場合が多く、市街エリアで発生しようものならイベントが終息するまでに市街エリア全域が壊滅することもままある。
※超位存在出現イベント、超位存在邂逅イベントで破壊された市街エリアは街の規模に応じて数日から長くて一ヶ月程度『破壊された市街エリア』となり、街中の各施設機能が段階的に修復されていく様子を見ることができるが、イベント終息後間もなくプレイヤーに必要な機能を持つ代替施設が仮設置されるため、街自体の機能性が損なわれることはない。




