【原種】神性系 亜人種:天使種-Angel-
○《天使種》系 《神気帯びし有翼の使徒》
“天輪主”ミュトスによって造られた、世界の管理と浄化の役割を担う亜人類種。
魔力・物理防御率・特殊攻撃力・特殊防御率に優れ、体力・気力・物理攻撃力・腕力・脚力が低い魔法戦闘に特化したステータスを持ち、魔法という異能が存在の条理に組み込まれ、魔法の運用を安定化することで魔法自体の有効性を向上させた汎用魔法戦のエキスパート的な種族。その性質上、魔法の汎用性がそのまま能力の高さに直結しているため、攻撃魔法による火力展開、補助・回復魔法による自己・他者支援等、単体であらゆる局面における戦線展開と維持を行うことができ、また、有翼種族ならではの空間機動力を活かした遊撃や広域支援にも秀でており、防御ステータスの高さも相俟って非常に安定感が高く、扱いやすい性能を持っている。一方で、基本的に魔法戦闘に特化しているため腕力・脚力が低く、武器を用いた白兵戦には不向きで、魔法自体が制限されると戦闘能力が大幅に低下するリスクを抱えている。
進化の過程で聖天使系・堕天使系・融天使系の3つの種族分岐に分かれており、魔法のエキスパートとしての性能を維持しながらもそれぞれ光属性・闇属性・その両属性の運用に寄った性能へと変化する。
基本的に創造主である“天輪主”ミュトスと同様に条理機構としての役割にしか興味がないものの、現世界の管理と秩序の維持に重きを置いた超然的な社会を形成している。円滑な折衝のために大半の種族と友好または非敵対的な関係形成を試みており、他種族の個体と接触する際も基本的に対話と節度を持った干渉を旨として戦闘を避ける傾向が強い。一方で、創造主同士が敵対している一部の種族とは止むなく戦闘に発展することも多く、竜人種系・亜竜種系・魔族種系・不死種系種族とは極めて険悪な関係にあり、理解の範囲外にある新興技術によって生み出された機人体系・半機人系・虚構体系とは接触自体を避ける傾向も強い。その他に同じ天使種系の派生種でも、聖天使系と堕天使系は相容れない出自の差異から相互に極めて険悪な敵対関係にある。
原種、派生種族共に高い特殊攻撃力に加え、他種族の固有魔法を除いてほぼ全ての魔法を習得・運用することができる優れた魔法適性を持ち、汎用的な魔法運用に関してはあらゆる他種族の純粋な上位互換と言っても過言ではない。また、派生種族はそれぞれの出自に則した属性系統の魔法の扱いに長けており、特に融天使系は進化の過程で光・闇の属性を併せ持つ混沌属性を習得することができる非常に希少な性質を持っている。一方で、一般的な種族社会に疎いため技術的な概念の運用思想に理解が薄く、習得可能な汎用スキルも少なく、特に近接戦闘系の格闘スキルは一切習得することができない。
素体に鳥の翼のような形状の魔力翼を持ち、中速ながら安定した単体飛行能力を持つ。
・“条理目録接続”
天使種系種族が原種の段階で獲得する種族固有の魔法習得能力。
自分が魔法経験値を獲得した場合、自動的に魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分に限定因子《上位接続》を持つスキルカウンターを1個付与する。
¶限定因子《上位接続》を持つスキルカウンターは、この効果以外の如何なる場合も破棄されない。
この効果で付与されたスキルカウンターが存在する限り、自分は『条理接続』の符丁を用いて魔力を消費することができる。その場合、限定因子《上位接続》を持つスキルカウンターを1個破棄して以下の条件[●自分が習得していない●自分が習得の前提条件を満たす●第3位階以下]を全て満たす魔法から何れか1つがランダムに決定され、その魔法が《習得状態》になる。
派生種族:
《天使種》
┣《聖天使》系
┣《堕天使》系
┗《融天使》系
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●天使種 《神聖なる天の御使い》
“天輪主”ミュトスによって人類種を模倣して作り出され、神々の下で世界の管理者としての役割を与えられた亜人類種。均質的な肌と背中に生えた一対二枚の精緻な翼、頭上に形成された光環が特徴的な人型をしており、肉体の基本構造は人間種と非常に似通っているが、創造主の施した常在加護により周囲の環境因子から守られている分だけ肌や髪等の身体の色素は薄く、神聖存在の眷属であるため自身も神性の淡い光を帯びている。神権の代行者としての性質から摂理への干渉能力が高く、魔法適性の素養に優れている。魔法・回復魔法や片刃腕輪系武器の攻撃力を強化する他、魔法の習得と運用に関連する複数の種族資質を持ち、更に素体の飛行翼を展開するだけで自身の神性を高めて様々な恩恵を得られる能力から下位種族の中では比較的扱いやすい性能を持っている。
種族資質:
《エンハンス・マジック》(0-20)
自分の全ての魔法の威力・効果が最大20%増加する
《エンハンス・ヒーリング》(0-20)
自分の回復魔法の効果が最大20%増加する
《グレーター・ブレード・ダンサー》(0-20)
自分が装備した片刃腕輪系武器の物理攻撃力が最大20%増加する
《レギュレーター・ウィング》(0-20)
素体の飛行翼が展開されている場合、自分の魔力上限値が最大20%増加する
《エキスパンド・ヒーリング・レンジ》(0→10)
自分の回復魔法の対象指定範囲・効果範囲が100%増加する
《アクセラレート・エンカース》(0→10)
自分の魔法弾型の攻撃魔法で生成される魔法弾の速度が倍になる
《シールド・ウィング》(0→10)
素体の飛行翼が展開されている場合、自分が受けるダメージを10%軽減する
《ラジエーター・ウィング》(0→10)
素体の飛行翼が展開されている場合、魔力の自然回復速度が10%増加する
《ウィング・バランサー》(0→10)
素体の飛行翼が展開されている場合、自分はデバフの感覚効果を受けない
《テクニカル・リキャスト》(0→10)
自分は全ての魔法の詠唱プロセスを最大60秒まで中断し、任意に再開できる
《ライブラリ・コネクト》(0→10)
固有特殊能力“条理目録接続”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【天恵神意の代行者】(常時展開)
自分を含むPTメンバーが受ける《確定死判定》を90%の確率で無効化する
【天能の慧眼】(任意起動/持続効果)
効果中、自分の魔法の対象指定を有意識制御を用いた目視照準によって行う
【罪禍の肩代わり】(任意起動/即時効果)
自分のPTメンバーが詠唱中の魔法を継承し、自分の魔法として発動できる
【天使の光輝槍】(任意起動/即時効果)
展開された素体の魔力翼から同数の光の槍を作り出し、高速で発射する
【聖なる光源】(任意起動/即時効果)
暗闇を打ち消す光で周囲を照らし、一定範囲内の敵の目を眩ませる
【魔惑の撹乱】(任意起動/即時効果)
自分を含むPTメンバーに対する闇属性魔法の捕捉効果を解除する
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=DATA=
ステータス《天使種[Angel]》
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:800+[Lv]×8+α
・魔力:1400+[Lv]×15+α
・気力:1000+[Lv]×10+α
・物理攻撃力:1000+[Lv]×10+α
・物理防御率:1400+[Lv]×14+α
・特殊攻撃力:2400+[Lv]×24+α
・特殊防御率:1400+[Lv]×14+α
・腕力:400+[Lv]×4+α
・脚力:400+[Lv]×4+α
・敏捷性能:600+[Lv]×6+α
・回避性能:700+[Lv]×6+α
・隠蔽性能:600+[Lv]×6+α
・特殊技能:α
《飛行ステータス》
・飛行時間:100+[Lv]×1+α
・飛行重量:100+[Lv]×1+α
・飛行速度:100+[Lv]×1+α
《基本属性耐性》
・火耐性:1
・水耐性:0
・風耐性:0
・土耐性:0
・光耐性:2
・闇耐性:-2
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○【天恵神意の代行者】
――天恵は神より生じ、天使を介して地上の世界に配分される。
●前提:種族条件《天使種系》
●習得:最初から保有
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《事象干渉》《摂理干渉》
●属性:《神聖属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分を含むPTメンバーが《確定死判定》を受ける場合、90%の確率でその処理を無効にする。この効果で《確定死判定》の処理を無効にした場合、自分は魔力を消費する。
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○【天能の慧眼】
――天使の目と同じことを只人が行うには術式を幾重にも束ねる必要がある。
●前提:種族条件《天使種系》
●習得:200種類の魔法を習得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《魔法強化》《条理干渉》《弾道干渉》
●属性:《魔力属性》《神性属性》《光属性》
●効果:このスキルは、自分の【天能の慧眼】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎秒魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分が魔法を発動する場合、その魔法の対象指定処理は《目視照準》によって行われる。
¶《目視照準》による対象指定処理で、自分はその《視界》内に存在するその魔法の効果で対象として指定可能な存在を《有意識制御》を用いて指定し、それを効果対象として処理することができる。
また、この効果で《魔法弾》系統の魔法の対象指定を行った場合、その効果で生成された全ての《魔法弾》に《追尾性能Ⅲ》の追加効果を付与する。
¶《追尾性能Ⅲ》の追加効果で、その攻撃の指向線を基準に前方180度の範囲内に存在する敵に向かってその弾道が変化する。
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○【罪禍の肩代わり】
――天使は魔法を代行し、全ての罪をその身で被って浄化する。
●前提:種族条件《天使種系》
●習得:第1位階から第5位階の魔法を各位階1つ以上習得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《条理干渉》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》《光属性》
●効果:このスキルは、自分の周囲半径5m圏内に存在する自分を除くPTメンバーが魔法の《詠唱プロセス》を行っている場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動後、自分が発動条件に該当するPTメンバーに接触した場合、自分はその魔法の《発動プロセス》《実効プロセス》の実行権限を獲得する。この効果で実行権限を獲得した魔法は自分の魔法として扱われ、その魔法を発動する場合、自分は完了していた部分の《詠唱プロセス》を自分が行っているものとして継承し、続けて《詠唱プロセス》を行わなければならない。この時、この効果で実行権限を獲得した魔法に元々実行権限を有していたPTメンバーに帰属する種族資質・スキルの効果が適用されていた場合、その効果も同時に継承し、適用される。
※備考:天使種系種族が誇る代理詠唱スキル。詠唱プロセスは詠唱開始から詠唱完了までの間であればどのタイミングでも行えるが、コストの消費処理は実効プロセスで発生するため、魔力消費は引き継いだ後の自分が負担することになる。基本的には魔法を代理発動するだけの効果だが、未習得の魔法や他種族の固有魔法でも発動することができ、更に元の詠唱者による強化効果を引き継いだまま更に魔法戦闘に長けた天使種系種族が備える威力資質を上乗せすることができるため、その影響力は非常に高い。ただし、その魔法の詠唱を完了させなければならないため、自分も詠唱文を把握している必要がある。
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○【天使の光輝槍】
――天使の翼から放たれる光り輝く槍は、下界の邪悪を易易と貫き穿つ。
●前提:種族条件《天使種》系
●習得:最初から習得
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《属性攻撃》《魔力射撃》
●属性:《魔力属性》《射撃属性》《光属性》
●効果:このスキルは、自分が素体の《魔力翼》を展開している場合にのみ発動することができる。発動時、自分の周囲半径10m圏内に存在する敵1体を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の素体の《魔力翼》から《光属性》を持つ槍状の魔力光系スキルオブジェクト《天使の光輝槍》を[=自分の素体の魔力翼の枚数]本だけ生成し、対象となった敵に対して発射する。
¶《天使の光輝槍》は高速で直進し、接触した敵に《魔力属性》の《攻撃判定》を発生させる。この時、その攻撃によってダメージを受けた存在に“発光”デバフを60秒間付与する。
¶¶“発光”デバフが付与された存在はその素体がわずかに光を帯び、隠密性能が60%減少する。
※備考:天使種系種族は進化すると翼の枚数が増えるため、進化段階が高い程魔力効率が高い強力な攻撃手段となる。
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○【聖なる光源】
――天使の身体は光を放ち、畏敬を持たず近づく者から光を奪う。
●前提:種族条件《天使種系》
●習得:最初から保有
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《デバフ》《光源》《感覚干渉》《環境干渉》
●属性:《物理属性》《光属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の素体から周囲に強力な閃光状の事象光《聖なる光源》を発生させる。
¶《聖なる光源》は自分の周囲半径5m圏内に存在する事象光を《直視》した全ての敵に《光盲》の追加効果を10秒間付与する。
¶¶《光盲》の追加効果で、その存在は《視覚》を喪失する。
その後5分間、自分の素体の周囲に光の粒子状の光源系表現効果を発生させ、その素体を《光源》として周囲の空間を安定した事象光で明るく照らす。この効果が適用されている限り、自分の周囲半径10m圏内は《暗闇環境》の環境属性が破棄される。
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○【魔惑の撹乱】
――神の使いたる天使は、悪しき者から子羊を隠す術を心得ている。
●前提:種族条件《天使種系》
●習得:闇属性系統属性の魔法を習得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《撹乱》
●属性:《特殊属性》
●効果:このスキルは、自分を含むPTメンバーが《闇属性系統の派生属性》を持つ魔法の対象に指定されている場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動条件に該当する全ての魔法の効果の《対象指定》を解除する。
※備考:対象を喪失した魔法の効果は自然に消滅する。
Tips:
※[種族資質]の項目の記号“-”は資質レベルが高い程効果が上昇し、記号“→”は資質レベル最大で適用される




