≪ う ≫
○【鯨飲場喰】
――あの銃が使われた場所では、地面や壁が貪られたように抉られている。
●前提:装備条件[Lv.600以上+拳銃熟練度900以上]
●習得:拳銃〈*無骸筒・撃鉄〉の装備
●分類:《付加スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《攻撃付与》《物体消滅》
●属性:《物理属性》《虚無属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分がこのスキルの帰属武器を用いた《物理属性》《射撃属性》を持つ攻撃を行った場合、自動的に魔力を消費して《侵蝕凶弾》の追加効果を付与する。
¶《侵蝕凶弾》の追加効果で、発射された弾体が他のオブジェクトに接触した状態で停止した場合、その着弾位置の周囲半径0.5m圏内に存在する全ての《地形オブジェクト》及び《フィールドオブジェクト》は消滅する。
※備考:巨塔第60層『無属空間』のイベント戦モンスター“虚無鯨”の素材を用いたレアウェポンの付加スキル。
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○【無鯨監獄】
――あの不気味な魔法生物に狙われたら、諦めるのが最善の策かもしれないぞ。
●前提:装備条件[Lv.600以上》
●習得:防具〈*無鯨檻・皇門〉一式の装備
●分類:《付加スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《魔獣召喚》《封印》
●属性:《物理属性》《虚無属性》
●効果:このスキルは、自分が召喚した《虚無鯨》が20体以下の場合にのみ発動することができる。発動時、自分の《認識圏内》に存在する任意のモンスター1体を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>周囲の空間に《虚無属性》を持つ『空間に浮かぶ解れたような裂け目』の姿の空間系表現効果《虚無境壊》が発生する。
¶《虚無境壊》はその裂け目の奥から《虚無属性》を持つ『白色の体表面に奇妙な光沢を帯びた、ヒレや尻尾を持たない流線形の鯨のような魔獣』の姿の大型の魔獣系召喚獣《虚無鯨》1体を召喚する。
¶¶《虚無鯨》は如何なる場合もダメージを受けず、地形を含むあらゆるオブジェクトを透過する。召喚後、《虚無鯨》は空間内を泳ぐように移動して対象となったモンスターに接近し、そのモンスターに対する《捕食行動》を行う。
¶¶¶《捕食行動》で、《虚無鯨》は大きく開けた口から空間そのものを飲み込み、内包した空間内に存在する全ての存在個体を体内の隔離空間に5分間封印する。
この効果で召喚した全ての《虚無鯨》は、このスキルの発動から5分後体内の隔離空間に封印した全ての存在を解放し、《虚無境壊》の裂け目の奥に移動して消滅する。その後、この効果で発生した《虚無境壊》は消滅する。
※備考:巨塔第60層『無属空間』のイベント戦モンスター“虚無鯨”の素材を用いたレア防具の付加スキル。
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○【鮮烈なる爪牙】
――鮮烈なる爪牙に一度捕まれば血を見る他に逃れる術はない。
●前提:各防具の装備条件次第
●習得:該当する防具を装備する
●分類:《付加スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《駆動補正》
●属性:《物理属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分の《格闘スキル》の効果処理の間、その効果で自分が行った《掴み》動作は如何なる外力によっても解除されない。
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○【弱者の玩弄】
――強者にとっての歓待が弱者にとってのそれと同じとは限らない。
●前提:装備条件[Lv.1000+称号“上限討伐の到達者”他]
●習得:防具〈*心羽衣・依代〉一式の装備
●分類:《付加スキル》《常時展開》《誘発効果》
●系統:《ダメージ》《魔力干渉》
●属性:《特殊属性》
●効果:自分の体力値がその上限値より低いの場合、自動的に魔力を消費して以下の効果を発動する。
>自分の周囲半径7m圏内に存在する自分より《体力の上限値に対する現在の体力値の割合》が低い全てのプレイヤーは[=それぞれの体力の上限値の3%分]のダメージを受ける。この効果で他のプレイヤーの体力が0になった場合、自分の魔力値は0になる。このスキルの発動から60秒間、自分の【弱者の玩弄】は発動しない。
※備考:近・中距離の範囲において自分より相対的な体力値が低い敵を一方的に消耗させる極めて凶悪な効果を持つ理不尽なスキル。巨塔第500層『非現実の終着境界面』のボスモンスター〔幻影龍トゥルース・インテント・ドラゴン〕の素材を用いた防具の付加スキルで、装備条件に含まれる称号“上限討伐の到達者”はLv.1000以上のボスモンスター5種類の討伐報酬として獲得することができる。
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○【寒封摩擦】
――根性で耐えられない寒さもこれがあればへっちゃらさ。
●前提:種族条件[《超人種系種族》以外]
●習得:寒冷地域の市街区で《熱の霊薬》を飲む
●分類:《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《環境耐性》《寒冷耐性》
●属性:《物理属性》《火属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分に《耐寒Ⅰ》の追加効果を付与する。
¶《耐寒Ⅰ》の追加効果で、自分が受ける《低温》《冷気》《寒気》《凍結》の体感効果を80%緩和する。
※備考:最も一般的な防寒スキル。一般的な寒冷環境において外気温の体感を緩和し、発動時にコストを払えばスキルを解除するまで効果を発揮し続ける。ただし、《極寒》以上の環境には《耐寒Ⅱ》以上の耐寒効果が必要になる。攻撃に対しても体感温度を緩和できるが、ダメージは減少しない。
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○【蒸発零却】
――猛烈な熱量に晒された水が瞬く間に蒸発し、後には何も残らなかった。
●前提:装備条件[Lv.790以上+火砲槍熟練度900以上]
●習得:火砲槍〈*灰炎槍・焔大蛇〉の装備
●分類:《付加スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《物理砲撃》《物理爆発》《耐性貫通》
●属性:《物理属性》《砲撃属性》《爆発属性》《獄炎属性》
●効果:このスキルは、自分が装備しているこのスキルの帰属武器を《抜刀》状態で把持している場合にのみ発動することができる。発動時、このスキルの帰属武器に装填されている《魔力弾薬》及び魔力を消費して以下の効果を適用する。
>このスキルの帰属武器の《砲撃機構》が起動し、拡散型の物理砲撃《蒸発零却》を行う。
¶《蒸発零却》で、その砲撃範囲内に《獄炎属性》《砲撃属性》を持つ『瞬時に拡散する高熱の爆炎を伴う爆発』の姿の事象炎攻撃・事象爆発攻撃が発生し、接触した敵に《物理属性》《砲撃属性》《爆発属性》《獄炎属性》の《攻撃判定》が発生する。この時、その《攻撃判定》処理中に《水属性系統の属性》を持つオブジェクトがダメージを受ける場合、そのダメージ計算処理の間だけそのオブジェクトに以下の効果を適用する。
¶¶適用条件に該当するオブジェクトの火属性耐性値は0になり、そのダメージ計算処理においてオブジェクトに適用されている《火炎耐性》効果を無視する。また、そのオブジェクトが受ける《最終ダメージ》が4000%増加する。
※備考:巨塔第339層『禍焔の花園』のボス“炎蛇竜ノヴァ・プロミナンス”の素材を用いたレアウェポンの付加スキル。本来属性相関としては不利な水属性系統のオブジェクトに対して絶大な火力を発揮できる。
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○【風見の刃】
――ヴェズルフェルニルの爪が風を背に受ける時、その刃は重く突き刺さる。
●前提:装備条件[Lv690以上+剛大剣熟練度600以上]
●習得:剛大剣〈*大鷹爪剣ファルシオン〉の装備
●分類:《付加スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《武器付与》
●属性:《物理属性》《風属性》
●効果:自分の周囲の《風向き》に応じて、以下の効果を適用する。
>順風状態:このスキルの帰属武器に《順風の後押し》の追加効果を付与する。
¶《順風の後押し》の追加効果で、その武器の取り回し速度が40%減少し、その攻撃で発生するノックバックが40%増加する。
>逆風状態:このスキルの帰属武器に《逆風の先立ち》の追加効果を付与する。
¶《逆風の先立ち》の追加効果で、その武器の取り回し速度が40%増加し、その攻撃で発生するノックバックが40%減少する。
※備考:巨塔第107層『世界樹の大枝』のボス“風を屠る大鷹”の爪を使用したレア武器の付加スキル。実際の重量は変化しないが、その重量の影響のみを偏らせる戦闘補助スキル。風が存在しない場合は効果が適用されないが、微風でも風が存在すれば順風・逆風のどちらかの効果が適用されるため、白兵戦において立ち位置を流動的に変えることでメリットのみを享受した立ち回りも可能。
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○【狼牙の誇り】
――狼は群れの中にいてこそ極めて厄介な狩人なのだ。
●前提:各防具の装備条件次第
●習得:該当する防具を装備する
●分類:《付加スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《能力強化》《効果耐性》
●属性:《魔力属性》《犬属性》《狼属性》
●効果:このスキルは、自分が召喚した召喚獣または自分に対して《隷属》状態のモンスターが存在し、かつその存在個体が素体に《犬属性》または《狼属性》を持っている場合にのみ発動することができる。発動後、発動条件に該当する存在個体の数に応じて毎秒魔力を消費し、以下の効果を全て適用する。
>効果中、このスキルの発動条件に該当する全ての存在個体の全ステータスがそれぞれ10%増加する。この時、自分が素体に《犬属性》または《狼属性》を持っている場合、適用される効果倍率の実効値は20%になる。
>効果中、このスキルの発動条件に該当する全ての存在個体は《自分を除く他の存在個体に帰属する効果》で《隷属》状態にならない。
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○【幻水召喚術式】
――影に潜みし幻水の群隊は音もなく姿を現すと、粛々と進軍を開始した。
●前提:装備条件[Lv.800以上+魔法熟練度500]
●習得:伝説級アクセサリー〈*群影装ウンディーネ〉の装備
●分類:《付加スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《群影群隊》《魔物召喚》
●属性:《魔力属性》《影属性》《水属性》
●効果:このスキルの効果で召喚可能な召喚獣は以下の条件[●素体に《水属性》を持つ存在個体●特定環境固有モンスターまたは指定召喚獣]の両方を満たす固有リスト《群隊の幻水録》として管理される。発動時、自分は《群隊の幻水録》から任意の召喚獣を選ぶ。この時、自分は以下の条件[●選ぶ召喚獣の種類が3種類以下●消費する魔力の合計値が現在の魔力値以下●このスキルの効果で召喚される召喚獣の数の合計が301体以下]を全て満たすように召喚する召喚獣の種類・数を選ばなければならない。その後、選んだ召喚獣の種類・数に応じて魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の周囲の影から変異するように統率者《少女水妖》1体を含む召喚獣群《群影群隊》を召喚する。
¶《群影群隊》は召喚者が選んだ召喚獣に存在が変化し、召喚者または統率者《少女水妖》に追従し、その命令に対して極めて高い精度でその内容を実行する。
また、統率者《少女水妖》はその魔力を消費して特殊能力《群影回線》《群隊復帰》を任意に利用することができる。
¶《群影回線》で、《少女水妖》は自分を含む同じ召喚者に帰属する任意の召喚獣・NPCの素体の影を通じてその現在地に空間転移する。
¶《群隊復帰》で、《少女水妖》は召喚者の魔力を消費し、自分の周囲半径20m圏内に存在する体力の現在値が0の他の《群影群隊》1体を選んで蘇生する。この効果で蘇生された召喚獣の体力はその上限値まで回復する。
●特殊効果:このスキル及びその帰属武器の詳細情報は、召喚獣《The Spirit of the Undine》を所有するプレイヤーが存在する場合にのみ開示される。自分が以下の条件[●このスキルを発動した時●このスキルの帰属武器を《抜刀》した時]のどちらかを満たした時、自分が召喚獣《The Spirit of the Undine》を所有していない場合、スキルの効果を発動する代わりに以下の効果を適用する。
>自分を含む自分のPTメンバー全員を対象に生存戦イベント《Undine Calling》が発生する。自分が《Undine Calling》に失敗した場合、このスキルの帰属武器は破棄される。自分が《Undine Calling》に成功した場合、このスキルの帰属武器の所有者は召喚獣《The Spirit of the Undine》及び戦闘介入型独立NPC《リナ=ニーニアン》の所有権を得る。
※備考:あらゆる召喚系スキルの中でも最上位に分類されるスキルの一つ。
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●リナ=ニーニアン:常に水を含んだ青色の髪と透き通る薄い水色の瞳、艶を帯びた薄白い肌と表情のない顔が特徴的な小柄な少女の姿を持つ召喚獣。統率者“少女水妖”の戦闘介入型独立NPC人格であり、その本質は湖の乙女ニーニアン。水の属性を司る他、水の扱いに長けた権能を持つ。
●少女水妖:魔力を帯びた回復効果を持つ水の身体を持ち、自在に水を操る少女の姿を象った水妖。リナ=ニーニアンが持つ群隊長としての形質の具現であり、独立した主人格として存在しているため、他の“群影群隊”の構成個体も唯一再現できない固有存在。体力と引き換えに高水圧レーザーを放ち、魔力と引き換えに水を生み出し、周囲の水を魔力に変えて戦う。
●水蛇妖:水の身体を持つ魔物。蛇の形を好み、水に溶け込む能力を持つ。
●水幻龍:水を帯びた鱗を持ち、水刃を操る水禍を司る蛇龍。
●厄水魄:不定形の粘性の身体を持ち、獲物を丸呑みする魔物。




