【原種】異端系 摂理種:変数種-Variable-
○《変数種》系 《存在と非存在を司る種族》
異天エスト・ミーデンによって造られた、世界の存在情報を司る霊的存在。
特殊技能以外のあらゆるステータスが極めて低く設定されており、全種族の中で最も脆弱な性能と一切の威力資質を持たない特異性から『そもそも戦闘行為自体に適性がない』とまで称される特殊な種族。ステータス自体は突出のないバランス型だが、元々の水準が低いため極端な調整をしても他のバランス型種族の下位互換の域を出ない。また、直接戦闘能力に直結する種族資質・種族スキルを殆ど持たない一方で、メタ的な立場からの情報の収集と保持・活用に特化した能力を持ち、プレイヤーの技量次第では戦闘能力の欠如以上の戦略的価値を生み出す可能性を秘めている。
基本的に創造主である異天エスト・ミーデンと同様に全ての他種族に対して友好的かつ寛容だが、高次元階層から侵入した極めて異質な存在であるため、世界の管理者の眷族である天使種系や同じ異次元階層に由来する超越種系、条理外の知覚を恐れる虚構体系からは一方的に敵視されており、干渉を避けられる傾向が強い。
習得可能なスキル・魔法の数は他種族に比べて多めだが、威力資質を持たず素のステータスが低い性質上、攻撃系のスキル・魔法に限らず物理攻撃の威力も非常に低く、レベルアップのための経験値稼ぎすら至難を極める。一方で、進化の過程で“存在情報置換”と呼ばれる固有の変身能力を獲得し、収集した情報から他種族の形質と能力を再現することで汎用性の高い独特な戦闘スタイルを確立することができる。しかし、基本的なステータスの低さをカバーできないため人間種等のバランス型の種族には及ばないことも多く、その特異性からしてもソロプレイ自体が基本的に不可能である。
素体に翼を持たないが、浮遊するような形での単体飛行が可能であり、実質的に魔力翼を持つ種族と同様の単体飛行能力を持つ。
・“存在原理ボーナス”
変数種系種族が持つ複数の特殊体質を指す。基本的に『存在視』『条理耐性』の2つを指し、スキルや魔法でも種族資質の効果でもないこれらの体質に干渉するあらゆる効果の影響を受けない
●『存在視』=実体の有無や可視性に関わらず、情報としてあらゆる存在を視認することができる。物理実体を持たないものや不可視状態のものを通常の視覚のみで知覚できるため、擬似的な隠蔽看破能力としても機能する。ただし、あくまでも事実として存在しているものを認識するだけで、存在情報の変化を読み取ることはできないため、視覚情報のみでは実体・非実体状態や可視・不可視状態、または何らかの偽装効果によって状態が変化した前後の区別が付かないというリスクも存在する。
視認できる具体例:
超人種系種族の“超能の手”
霊体種系種族の“不可視幽体”
虚構体系種族の“思念体”
●『条理耐性』=条理属性を持つあらゆる効果の影響を受けない。条理属性はシステム属性に次ぐ最上位属性の一つで、超位存在を除くあらゆる存在が扱いうる効果の中では最も強力な優先権を持つ。
・“存在情報置換”
変数種系種族が進化の過程で獲得する固有の存在改変能力。関連種族の源泉である存在の時空間の上位条理に基づいて自身の素体の存在情報に干渉し、他種族の情報から原理的に模倣演算することでその形質と能力を獲得する、実質的な変身能力。模倣演算している間は適用している種族の種族スキルが習得可能になり、基本ステータス(=種族基本値+レベルアップボーナス値)の10%が自分のステータスに加算される。進化の過程でさらに模倣演算の精度が向上し、最終的に最大データ保存数16個、外部保存数2個、模倣演算時のステータス変換率50%まで増加する。ちなみに自身の存在情報自体を書き換えているため、あらゆる知覚・認識・鑑別・分析の能力を以て本来の効果を正しく適用されても誤認する。
・“種族情報”
変数種系種族が種族スキル【標準入力識覚】【手探りの記憶領域】によって取得し、種族資質《ベーシック・インプット》でアーカイブに保存する特定の種族に関連する情報の記録媒体。取得すると実際に閲覧することができ、進化条件や種族スキルの取得条件等も記述されているが、閲覧可能な情報は全て直接的・間接的に何れかの情報媒体で開示されている。保存された種族情報は専用アーカイブのデータスロットに保存され、任意のタイミングで破棄や交換が行える。ただし、本来の種族である変数種系種族の情報は固有のスロットに保存されているため、破棄や交換ができない代わりに種族資質や種族スキル等の本来の種族に属するあらゆる能力が常時使用できるメリットがある。
・“高次意識の獣”
変数種系が進化の最終段階で獲得する“数念体”のスキル【原初の思考領域】によって召喚される、宇宙の表層を人型に押し留めたような姿の召喚獣。低次の肉体を得ることで存在の時空間からFOフロンティアに侵入した変数種に対し、高次意識の獣は上位次元の肉体を保持しており、変数種の肉体と融合してその姿を複製する能力を持つ。
派生種族:《変数種》
┗《未知数》
┗《数命体》
┗《数念体》
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●変数種 《脆弱なる概念体》
世界を存在の有無を表す数素とその集合体である存在情報によって認識し、その組成を操作して周囲の空間に干渉する精霊に近い霊的存在。外見上は他の精霊系種族同様、人類種に似た構造の素体に自身の霊的特性を象徴する魔力を帯び、周囲にはアラビア数字の0と1を象った表現効果が朧気に変幻する。人間種・獣人種に次いで汎用的なスキル・魔法適性を有しているものの、精霊系種族の起源種まで含めても全種族の中で最も脆弱なステータスから戦闘適性がないとまで言われ、情報の少ない最初期のFOにおいて存在すら忘れられがちな程不人気な種族だった。一方で、索敵や追跡等の情報収集能力に優れ、モンスターの高レベル化や強大化によって戦略的な連携の重要性が高まったことで大規模攻略戦等での需要が高まり、ある程度の戦略的価値を取り戻した過去を持つ。控えめながら自身のステータスを全体的に強化する他、情報収集や管理に関連する複数の種族資質・種族スキルを持ち、それらを活用した実戦部隊への局地的な支援を得意とする。
種族資質:
《バイタル・パフォーマンス・ゲイン》(0-20)
自分の元々の体力・魔力・気力が最大10%増加する
《フィジカル・パフォーマンス・ゲイン》(0-20)
自分の元々の物理攻撃力・物理防御率が最大10%増加する
《スペシャル・パフォーマンス・ゲイン》(0-20)
自分の元々の特殊攻撃力・特殊防御率が最大10%増加する
《モビリティ・パフォーマンス・ゲイン》(0-20)
自分の元々の敏捷性能・回避性能が最大10%増加する
《ハイディング・パフォーマンス・ゲイン》(0-20)
自分の元々の隠密性能が最大10%増加する
《ユニバーサル・アーキテクチャ》(0-20)
自分が武器・魔法使用時に得る全ての熟練度経験値が最大20%増加する
《インデックス・エクステンション》(0→10)
任意のインベントリ内のアイテムを口頭操作でソートできるようになる
《ファイア・ウォール》(0→10)
自分が受ける全てのデバフを無効化する
《ベーシック・インプット》(0→10)
自分が種族スキルの効果で取得した“種族情報”を保存できるようになる
種族スキル(例)
【遷移解析処理】(常時展開)
種族情報を保存した種族の進化条件を満たした上位の種族情報を取得する
【認知的論理制御】(常時展開)
周囲のモンスターの出現予兆・出現地点・移動軌跡を視界に強調表示する
【投機的実行命令】(任意起動/持続効果)
効果中、捕捉した敵を見失った時にその姿を5分間視界に強調表示する
【隠れた変数存在】(任意起動/持続効果)
効果中、自分の身体の種族形質を保存している任意の種族情報に偽装する
【閲覧権限取得】(任意起動/即時効果)
接触している討伐済みのモンスターの詳細なデータを閲覧する
【標準入力識覚】(任意起動/即時効果)
自分が接触している全てのプレイヤーの種族情報を取得する
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●未知数 《真理を解する千変万化》
実地的な情報収集を経て、効率的な自己改変による調整を重ねたことでより高い数素処理能力を獲得した変数種。条理世界への魔力干渉にも適応した身体からは様々な挙動に際して数素を形象する表現効果が散る。プレイスタイルに関わらず獲得する経験値を無条件に増加する他、自身の戦闘に際してデメリットやリスクを軽減する複数の種族資質を持ち、新たに固有の変身能力“存在情報置換”を獲得したことで他種族の能力を模倣演算する極めて特殊な能力を獲得した。ただし、ステータスの冷遇自体は一切改善されていないため、運用次第では器用貧乏の極致とも言われかねない程扱いづらい。
種族資質:
《ネイキッド・イノセンス》(0-20)
自分が得る全ての経験値・熟練度経験値が最大20%増加する
《エクステンド・メモリ》(0-20)
種族情報を保存する専用のデータ・スロットを最大5つ増加する
《レリヴァンス・ファクター》(0→10)
自分は模倣演算中の1種族の基本ステータス10%分の能力ボーナスを得る
《エマージェンシー・ロールアウト》(0→10)
自分の体力が全損する時、模倣演算が解除され体力が必ず1だけ残る
《メタフィジカル・ビューイング》(0→10)
ボスモンスターの出現位置・出現予兆を視界に強調表示する
《ロード・ファンクション》(0→10)
自分は自分が所有する全ての装備品のレベル以外の装備条件を無視できる
《オート・レストレーション》(0→10)
自分が外傷を負った場合、30秒後にその外傷を完全に治癒する
《ベーシック・アウトプット》(0→10)
固有特殊能力“存在情報置換”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【手探りの記憶領域】(任意起動/即時効果)
自分が24時間以内に破棄した最新の種族情報を一度だけ再取得する
【高密度情報量波】(任意起動/即時効果)
高密度の情報量を持つ数素を放射し、干渉領域の物体にダメージを与える
【標準出力識覚】(任意起動/即時効果)
一時的に素体の一部が保存している任意の種族情報の形質と能力を得る
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●数命体 《万象を解する高次元の知性》
幾度となく自己改変と自己解析を重ね、他種族とは一線を画した条理世界外の数精霊へと回帰した強大な未知数。情報解析と事象処理能力が向上したことで周囲の空間に紛れる存在情報は自動的に収集され、その体表面とその周囲には自身の魔力と統合された数素が数字の羅列された帯状の精霊紋として幻出する。基礎ステータスの低さは変わらないが、優れた情報処理能力により他種族の種族資質までも再現する高精度の模倣演算が可能になった。“存在情報置換”の利便性や演算精度を強化する他、自分が設定した任意の武器を複製する特異な種族資質を持ち、周囲の重要性の高い情報を常時収集する能力を獲得したことで奇襲を含む様々な事故を回避しやすくなったため、戦闘能力の低さをカバーして高い生存能力を発揮する。
種族資質:
《アディショナル・メモリ》(0-20)
種族情報を保存するデータ・スロットを最大5つ増加する
《パーソナル・アーキテクチャ》(0-10)
予め登録した自分の武器を模倣演算し、最大10個まで複製することができる
《リコール・ファクター》(0→10)
自分は模倣演算中の1種族の基本ステータス10%分の能力ボーナスを得る
《プライマル・エミュレータ》(0→10)
模倣演算によって種族情報から習得開放型の種族資質を適用できるようになる
《フェイルオーバー》(0→10)
模倣演算が完全に解除されて5分間はその形質と能力ボーナスを維持する
《エミュレータ・データ・ロガー》(0→10)
模倣演算を解除した種族情報の種族資質・魔法・スキルの獲得状況を保持する
《シャドー・コピー・バックアップ》(0→10)
種族情報が全て破棄された24時間後に最後に破棄した情報を再取得する
《フィールド・アーカイブ》(0→10)
関連種族が設定されたフィールドではその種族を模倣演算対象に選択できる
《オブザーバーズ・スキャニング》(0→10)
周囲64m圏内の全ての存在・地形・資源・魔力の励起を知覚し、把握できる
種族スキル(例)
【肯定値渡し】(任意起動/即時効果)
自身が直前に影響を受けたスキルの効果を行使者にも与える
【否定値渡し】(任意起動/即時効果)
自身が直前に影響を受けたスキルの効果を無効にする
【隔絶の虚数領域】(任意起動/即時効果)
周囲のプレイヤーを対象の進化段階で結界強度が変わる結界に隔離する
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●数念体 《万理に通ずる叡智の化身》
高次元領域からあらゆる万物万象を存在情報として観測し、数素を介した情報処理でその事象自体に干渉する存在の改変者となった最上位の数命体。より精密な自己改変によってその霊的中枢は条理世界外へと回帰し、その周囲で励起した数素が条理世界において無数の数字が流れるように羅列された薄膜のように映り込む。下位種の特性を飛躍的に発展させ、文字通り次元の違う情報処理能力は全く性質の異なる種族同士の並列模倣演算する暴挙をも可能にし、それらの複数の種族の戦闘特性を自在に使い分けることでついに実戦的な戦闘能力を獲得した。二種族の並列処理や他者への投影等模倣演算を統合的に強化する他、種族情報そのものの運用の利便性を高める複数の種族資質を持ち、特定の武器の装備をトリガーに異なる模倣演算に切り替える能力から戦況の変化にも円滑に対応できる凶悪な戦闘適性を獲得した。また、条理世界外から投影される薄膜が認知範囲外から飛来する攻撃を遮断してしまうため、驚異的な情報収集能力も相俟ってあらゆる奇襲が無力と化した。
種族資質:
《エクストラ・メモリ》(0-20)
種族情報を保存するデータ・スロットを最大5つ増加する
《デュアル・タスク》(0→10)
重複しない種族情報を2つまで同時に模倣演算できるようになる
《プレシジョン・ファクター》(0→10)
自分は模倣演算中の1種族の基本ステータス20%分の能力ボーナスを得る
《エクスターナル・ドライブ》(0→10)
保存した種族情報を2つまで専用のアイテム化して取り扱うことができる
《ヴァリアブル・クラスタリング》(0→10)
接触した変数種系プレイヤーが持つ種族情報から模倣演算することができる
《ドライブ・シンク》(0→10)
設定した任意の武器の装備と種族情報の模倣演算を相互に同期させる
《パラレル・コネクタ》(0→10)
自分と同種族の分隊メンバーを素体に模倣演算することができる
《ファインド・エックス》(0→10)
種族情報1種類のみを対象とする模倣演算の魔力消費が0になる
《アウトサイド・オブザーバ》(0→10)
64m以上離れた位置からのスキル・魔法及び射撃で受けるダメージを0にする
種族スキル(例)
【無意識領域侵入】(任意起動/持続効果)
一定時間他プレイヤーの身体に一体化して潜み、同じ感覚を共有する
【原初の思考領域】(任意起動/即時効果)
全ての種族情報を破棄して、人型召喚獣“高次意識の獣”を召喚する
【環境の天変領域】(任意起動/即時効果)
フィールド環境情報を任意の種族情報の持つ属性に合わせて書き換える
【存在の具現領域】(任意起動/即時効果/RCT30分)
フィールドの出現モンスターリストから任意のモンスターを出現させる
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=DATA=
ステータス《変数種系[Variable]》(変数種/未知数/数命体/数念体)
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:(400/500/600/700)+[Lv]×(4/5/6/7)+α
・魔力:(400/500/600/700)+[Lv]×(4/5/6/7)+α
・気力:(400/500/600/700)+[Lv]×(4/5/6/7)+α
・物理攻撃力:(500/600/700/800)+[Lv]×(5/6/7/8)+α
・物理防御率:(300/400/500/600)+[Lv]×(3/4/5/6)+α
・特殊攻撃力:(500/600/700/800)+[Lv]×(5/6/7/8)+α
・特殊防御率:(300/400/500/600)+[Lv]×(3/4/5/6)+α
・腕力:(200/300/400/500)+[Lv]×(2/3/4/5)+α
・脚力:(200/300/400/500)+[Lv]×(2/3/4/5)+α
・敏捷性能:(200/300/400/500)+[Lv]×(2/3/4/5)+α
・回避性能:(200/300/400/500)+[Lv]×(2/3/4/5)+α
・隠蔽性能:(200/300/400/500)+[Lv]×(2/3/4/5)+α
・特殊技能:1000+[Lv]×10+α
《飛行ステータス》
・飛行時間:100+[Lv]×1+α
・飛行重量:100+[Lv]×1+α
・飛行時間:100+[Lv]×1+α
《基本属性耐性》
・火耐性:0
・水耐性:0
・風耐性:0
・土耐性:0
・光耐性:0
・闇耐性:0
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○【遷移解析処理】
――彼らは他種族の情報組成を解析し、進化の系譜すら読み解いてしまう。
●前提:種族条件《変数種系》
●習得:同系統に属する“種族情報”を同時に取得する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《種族情報》《情報収集》
●属性:《特殊属性》《数属性》
●効果:自分に以下の効果を常時適用する。
>自分はいつでも特殊情報処理《遷移解析処理》を使用することができる。《遷移解析処理》は自分がアーカイブ内に保存している《種族情報》を参照し、現時点で自分が進化条件を満たしている上位種族の《種族情報》を全て取得することができる。このスキルの効果は《変数種系》種族の《種族情報》には適用されない。
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○【認知的論理制御】
――彼らにとってこの世界で遭遇するあらゆる偶然は予測可能な必然だった。
●前提:種族条件《変数種》系
●習得:100種類のモンスターを討伐する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《探知》《視界干渉》
●属性:《特殊属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分の周囲半径100m圏内のモンスターの《出現予兆》及びモンスターの《移動軌跡》《出現地点》を自分の視界に視覚的に表示する。
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○【投機的実行命令】
――彼らは偶然の分岐に備え、必然を手元に呼び込む術を心得ている。
●前提:種族条件《変数種系》
●習得:単独で任意のモンスターを100体討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《索敵》《視界干渉》
●属性:《特殊属性》
●効果:発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分が捕捉した敵が視界内に存在しなくなった場合、5分間全ての障害物を透過してその姿を強調表示する。
※備考:見失ってから発動しても効果はない。
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○【隠れた変数存在】
――他種族に紛れ込んだ彼らを見つけることは全能視を以てしても不可能だ。
●前提:種族条件《変数種系》
●習得:最初から保有
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《種族情報》《身体干渉》
●属性:《特殊属性》《数属性》
●効果:このスキルは、自分のアーカイブ内に《種族情報》を保存している場合のみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、自分のアーカイブ内に保存されている任意の《種族情報》を指定する。効果中、自分の素体が有する物理的な形質は全て指定された《種族情報》に基づいて置換される。このスキルの効果は《全解除》を含む《符丁を用いた口答命令制御》によっては解除されない。
●特殊効果:このスキルの効果が無効化される時、自分は上限値の50%分の魔力を消費することができる。その場合、以下の効果を発動する。
>自分は【隠れた変数存在】の効果が適用されていなくても置換されていた物理的な形質を10分保持する。
※備考:隠蔽・偽装・幻視に近い効果を発揮するが、存在情報の置換に分類されるこの効果を看破することのできる耐性や知覚能力は存在しない。
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○【閲覧権限取得】
――上位次元に属する彼らにとって、万物は所詮ただの情報に過ぎない。
●前提:種族条件《変数種系》
●習得:Lv200以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《情報収集》
●属性:《特殊属性》
●効果:このスキルは、自分または自分のPTメンバーが体力を全損させたモンスターの《素体》が存在する場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当するモンスターに接触し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>そのモンスターの詳細な情報を閲覧する。
※備考:スキル自体には閲覧する効果しかないが、個人的なデータとして保存することができる。
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○【標準入力識覚】
――触れたものを解析し、より深く知って尚も触れる。それが彼らだ。
●前提:種族条件《変数種系》
●習得:他種族のプレイヤーを視認する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《情報収集》
●属性:《特殊属性》
●効果:このスキルは、自分が《変数種系》派生種族以外のプレイヤーと直接接触している場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動時に自分が接触していた《変数種系》派生種族以外のプレイヤーの《種族情報》を取得する。取得された《種族情報》は一時データとして個別のウィンドウで閲覧することができ、種族資質《ベーシック・インプット》の効果で保存することもできる。
※備考:取得されたデータはウィンドウの消去、フィールドの出入り、ログアウト等で取得状態からも外れるため、必要なものは保存する必要がある。
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○【手探りの記憶領域】
――情報を司る彼らの能力は常に先を見据えて、過去をも捉えている。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“未知数”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《情報収集》
●属性:《特殊属性》
●効果:このスキルは、自分が24時間以内に《種族情報》を破棄している場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分が最期に破棄した《種族情報》を一度だけ再取得する。取得された《種族情報》は一時データとして個別のウィンドウで閲覧することができ、種族資質《ベーシック・インプット》の効果で保存することもできる。
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○【高密度情報量波】
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“未知数”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《特殊攻撃》《事象干渉》
●属性:《特殊属性》《数属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の掌から変数種系種族のみが認識可能な特殊攻撃《高密度情報量波》を放射し、効果範囲内に存在する全ての存在に知覚不可能なダメージを与える。
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○【標準出力識覚】
――彼らの肉体はこの世界では不安定で、何者でもない故に何にでもなれる。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:種族資質《ベーシック・インプット》で3種類の種族情報を保存する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《身体変化》《能力変化》
●属性:《特殊属性》
●効果:このスキルは、自分がアーカイブ内に任意の《種族情報》を保存している場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して、自分の素体の任意の部位を対象に以下の効果を適用する。
>効果処理時に任意の《種族情報》を指定し、対象となった部位に模倣演算し、その種族の形質と対応する能力を得る。
※このスキルの効果で獲得できる種族情報由来の能力は、その種族と部位によって決まっており、保存された種族情報から確認することができる。
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○【肯定値渡し】
――上位の条理に属する彼らは肯定値を返し、下位の事象を再び元に戻す。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:Lv.600以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《スキル干渉》
●属性:《特殊属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の【肯定値渡し】及び【否定値渡し】を除く、自分が最後に影響を受けたスキルの効果をそのスキルの使用者にも適用する。
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○【否定値渡し】
――上位の条理に属する彼らは否定値を返し、下位の事象を拒絶する。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:Lv.600以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《スキル無効》
●属性:《特殊属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の【肯定値渡し】及び【否定値渡し】を除く、自分が最後に影響を受けたスキルの効果を無効にする。
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○【隔絶の虚数領域】
――より高次に近い存在ほど、彼らの虚数領域の深部に呑み込まれる。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:Lv.500以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《結界》《拘束》
●属性:《物理属性》《結界属性》《数属性》
●効果:このスキルは、自分の《隔絶の虚数領域》が存在しない場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の周囲10m圏内に存在する自分以外の全てのプレイヤーそれぞれを対象に小型の隔離結界《隔絶の虚数領域》を展開し、その内部に対象となったプレイヤーを隔離する。その後、それぞれの《隔絶の虚数領域》に[内部に存在するプレイヤーの種族の進化段階×8000]の耐久値を与える。展開後、《隔絶の虚数領域》は結界の内部・外部の空間を隔絶し、耐久値が全損するまであらゆる干渉をその境界面で遮断する。
※備考:拘束効果を持つ結界系スキルの中では珍しくプレイヤーにしか効果がないが、その耐久値は極めて高く拘束効果は非常に高い。敵に対しては拘束効果としても機能するが、味方に対しては緊急時の保護の用途でも使うことができる。
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○【無意識領域侵入】
――自意識すら情報と見做す彼らは容易に他者の無意識領域に侵入する。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:“数念体”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《感覚干渉》
●属性:《特殊属性》《数属性》
●効果:このスキルの効果は、このスキルの効果以外では無効化されない。発動時、自分の周囲半径10m圏内に存在する任意のプレイヤーを対象に指定する。発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分の素体の実体化を解除して、最大10分間対象となったプレイヤーの全ての感覚を自分の感覚のように共有する。その間、自分は【無意識領域侵入】以外の全てのスキル・魔法の効果を受けず、発動することもできない。また、自分を効果範囲・効果対象に含む全ての《索敵》《探知》効果を無効化する。このスキルの効果は、効果時間が経過するか自分がスキルが解除される、または対象となったプレイヤーが自分の名前を宣告した場合のみ無効化される。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【原初の思考領域】
――彼らは体内に世界を再現し、マクロコスモスをも演算してしまう。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:“数念体”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《種族情報》《神性召喚》《眷属召喚》《条理干渉》《融合》
●属性:《特殊属性》《神性属性》《数属性》
●効果:このスキルは、自分が召喚した《高次意識の獣》が存在せず、自分がアーカイブ内に任意の《種族情報》を保存している場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を全て消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、自分のアーカイブ内に存在する《種族情報》を全て破棄して、人型の神性系召喚獣《高次意識の獣》を召喚する。召喚後、《高次意識の獣》は自分の素体と融合して同化し、自分が敵から受ける全てのダメージを代わりに受ける。この効果で自分と《高次意識の獣》が同化している場合、自分はプレイヤーとして扱われず、召喚獣《高次意識の獣》として扱われる。このスキルの効果で召喚された《高次意識の獣》の体力が0になった場合、自動的に融合は解除されて《高次意識の獣》は消滅する。
●特殊効果:このスキルの効果で自分が《高次意識の獣》になっている場合、自分は一度だけ以下の効果を発動することができる。
>召喚獣《高次意識の獣》を召喚する。この効果で召喚された《高次意識の獣》は常に最も近い位置に存在する同名の召喚獣の素体と装備品を複製し、自動的に捕捉した敵を攻撃する。
※備考:召喚直後の《高次意識の獣》は黒色の身体の表面に宇宙を映したような無数の光の粒を帯びた人の形をした姿で、召喚者であるプレイヤーの姿や装備をコピーすることでその肉体を一時的に再現する能力を持つ。
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○【環境の天変領域】
――世界を一変させる程の力を行使する彼らは一体何処から来たのだろうか。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:全ての《種族情報》を1回以上取得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《環境干渉》
●属性:《物理属性》
●効果:このスキルは、自分がフィールドに存在し、自分のアーカイブ内に《種族情報》が保存されている場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、このスキルの発動条件に該当する任意の《種族情報》を1つ指定する。自分がそのフィールドに存在する限り、そのフィールドの環境属性に指定した《種族情報》に対応する属性を追加する。その後、フィールド内に存在する全てのフィールドオブジェクト及び出現モンスターにこの効果で追加された属性を追加する。この時、その属性に対応する異属性オブジェクトまたは異属性体が存在する場合はその物体・モンスターに置き換える。
※備考:全スキルの中で最大規模の環境改変効果を持つ。
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○【存在の具現領域】
――彼らは0と1の海から自在に様々なものを生み出してみせた。
●前提:種族条件《変数種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:Lv.1000
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《出現》《条理干渉》
●属性:《物理属性》
●効果:発動時、自分は現在地の出現モンスターのリストを閲覧することができる。その後、自分は『呼出』の符丁を用いて魔力を消費し、以下の効果を発動することができる。
>自分は発動時に閲覧したリストから任意のモンスター1体を指定する。その後、指定したモンスターを同じフィールド内のランダムな場所に出現させる。この効果を発動した場合、自分を含む同じフィールド内に存在する変数種系種族のプレイヤーは30分経過するまで【存在の具現領域】を発動することができない。
※備考:このスキルの効果で出現したモンスターはプレイヤーに帰属する召喚ではないため注意。モンスターは通常のシステムによる出現と同様に行動する。
Tips:
※[種族資質]の項目の記号“-”は資質レベルが高い程効果が上昇し、記号“→”は資質レベル最大で適用される




