【原種】精霊系 植物種:植生体-Plant-
○《植生種》系 《大いなる世界樹の一族》
超樹ユグドラシルの直系の眷属として生まれた高度な自我を持つ知性植物。
魔力上限・物理防御率・特殊防御率に優れ、脚力・敏捷性能・回避性能が低いやや防御寄りのステータスを持ち、多彩に枝分かれした能力により特定の条件下で周囲に高い影響力を発揮する種族。その性質上、強力な生命力管理能力と優れた魔法適性を用いて味方を後方から支援する魔法戦闘に優れた適性を持ち、植物の性質に由来する種族固有の能力によって集団戦闘の安定性を高める戦術を得意とする。進化の過程で木精霊系・花精霊系の2つの種族分岐に分かれており、それぞれが種族名に冠する樹木と花の特徴を反映した半精霊としての素体を持つ。また、非常に多くの環境に出現する誘発反応型の植物モンスターの動作を一部封印することができる固有の能力を有し、それだけで他種族にない優位性を確立している。
基本的に創造主である超樹ユグドラシルと同様に多くの種族に対して関心がなく、それ故に他種族との交流も薄く社会性に乏しい。一方で、自然環境そのものや近縁種に当たる植物存在の危機に対しては非常に過敏であり、他の存在からの攻撃に対する敵意を自身を含む周囲の植物存在と共有するため非常に繊細かつ危険性を孕んだ存在といえる。ただし、非常に理知的な側面もあるため、些細な接触や不運な事故であれば対話で解決できることも多い。
下位種族・派生種族共に魔法適性は比較的高く、汎用的な魔法の多くを習得することができる。また、魔法に関連する種族資質こそ持たないものの、条件を満たせば適用範囲の広い威力資質を持つため、戦闘手段においても様々な選択肢を取れる高い潜在能力を有する。一方で、自身の能力を十全に発揮するための条件はやや厳しく、スロースターターな点は否めない。
下位種族・派生種族共に素体に翼を持たず、単体飛行能力を持たない。
・“活性状態”
植生種系種族が進化の過程で獲得する種族資質・種族スキルの効果で遷移する固有の状態変化。活性状態になると全身が生理的・霊的に活性化された状態になり、体力の自然回復速度が50%増加し、肉体の治癒速度が100%増加する。多くの場合、関連種族が自然環境の中に入ることで遷移するが、派生種族の中には進化の過程で自発的に活性状態を引き起こす能力を獲得することもできる。
・“代命種子”
植生種系種族が進化の過程で習得する種族資質《プランティング・シード》によって生成する特殊なデータオブジェクト。基本的に実体はなく、プレイヤーが活性状態になった場合のみ有効化され、拳大の紡錘型の種子のような姿のホログラムでプレイヤーの素体の一部として出現する。前提となる種族資質の習得時点で固有の特殊能力『代命熟成』を保有しており、派生種族では進化の過程で更に異なる特殊能力の使用を解禁することができる。
『代命熟成』
=プレイヤーに代わって獲得する経験値を管理する能力。プレイヤーの活性化によって代命種子が有効化された時、プレイヤーが直近のレベルアップ後に蓄積していた経験値は代命種子に引き継がれ、それ以降に得る経験値もプレイヤーの代わりに代命種子が獲得する。更に代命種子にプレイヤーの次のレベルアップに必要な経験値が蓄積された場合もプレイヤーではなく代命種子のレベルが1増加する。ただし、この効果で蓄積された経験値・レベルはフィールド情報の更新の度にプレイヤーに還元されて代命種子はリセットされるため、プレイヤーのレベルが高い程レベルアップに必要な経験値の総量も高くなる性質上、基本的には初期レベルの0から大きく離れることは極稀。
『代命発芽』
=成熟した代命種子から生命力を補填し、プレイヤーの死亡処理を無効化する死亡耐性能力。代命種子のレベルが1以上でプレイヤーの死亡確定処理が発生した場合自動的に発動し、その処理を無効化して体力を上限値の30%まで回復する。任意の発動はできないものの妨害もされにくい効果であり、即死耐性としては非常に強力。ただし、プレイヤーのレベルが高い程レベルアップに必要な経験値の総量も高くなる性質上、発動条件を満たすだけでも徐々に難しくなる。
派生種族:《植生種》
┣《木精霊》系
┗《花精霊》系
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●植生種 《大いなる超樹の愛し仔》
超樹ユグドラシルの樹下に産み落とされ、膨大な霊力を絶えず浴びながら成長と変異を遂げた植物知性体。全身が絡み合う枝葉や蔓から構成され、全体的に人間種のように頭部・胴体・四肢を持つ細身のシルエットが特徴的な人型だが、弱々しい見た目とは裏腹に比較的高い物理剛性を持つ。また、創造主の霊力に感化されたことで素体そのものが半精霊化しており、優れた魔法適性を示す。特定の環境下で発揮される強靭な生命力や植物の性質で味方を強力に支援する後方支援を得意とする。存在属性に応じて武器の攻撃力や与えるダメージを増加する他、種族固有の“代命種子”や“活性状態”に関連する複数の種族資質を持ち、種族スキルの多くは直接的な火力はないものの強力な集団支援効果を発揮する。
種族資質:
《アプレンティス・プラント》(0-20)
自分の”代命種子”が得る全ての経験値が最大20%増加する
《ボタニカル・ウェポンズ・シナジー》(0-20)
自分が装備した植物属性を持つ武器の攻撃力が最大20%増加する
《ナチュラル・エキスパート》(0-20)
自分が素体に生体属性を持つ存在に与えるダメージが最大20%増加する
《フォトシンセシス》(0-20)
周囲が自然光環境の場合、自分の気力の回復速度が最大100%増加する
《ウォーター・フィル》(0-20)
周囲が自然水環境の場合、自分の魔力の回復速度が最大100%増加する
《フェローズ・フィトセラピー》(0→10)
自分のPTメンバーは魔力の回復速度が100%増加する
《ボタニカル・オーバー・リジェネレーション》(0→10)
自分の気力が上限値の場合、自分のPTメンバーの体力上限値が20%増加する
《プランティング・シード》(0→10)
自分が《活性状態》の場合、”代命種子”が有効化される
《ナチュラル・アクティベーション》(0→10)
周囲が自然環境の場合、自分は《活性状態》になる
《リバース・シードリング》(0→10)
“代命種子”の固有特殊能力“代命発芽”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【浸潤する薬効】(常時展開)
自分に適用された自分の回復アイテムの回復量を100%増加する
【拡散する薬効】(常時展開)
自分に適用された自分の回復アイテムの効果を周囲のPTメンバーにも適用する
【適応する植物】(常時展開)
自分が最後に受けた属性攻撃と同じ属性系統の属性耐性が1増加する
【独花壇壌】(任意起動/持続効果)
効果中、視界内に存在する植物系モンスターは誘発反応動作を行えない
【擬姿植物】(任意起動/即時効果)
発動後、静止状態の間自分は他の存在に周囲の植物と同様に認識される
【植生栽覚】(任意起動/即時効果)
自分が接触している植物系オブジェクトと同種の物体を視界に強調表示する
====================================
=DATA=
ステータス《植生種[Plant]》
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:1200+[Lv]×12+α
・魔力:1600+[Lv]×16+α
・気力:1400+[Lv]×14+α
・物理攻撃力:1200+[Lv]×12+α
・物理防御率:1400+[Lv]×14+α
・特殊攻撃力:1400+[Lv]×14+α
・特殊防御率:1500+[Lv]×15+α
・腕力:600+[Lv]×6+α
・脚力:300+[Lv]×3+α
・敏捷性能:500+[Lv]×5+α
・回避性能:500+[Lv]×5+α
・隠蔽性能:700+[Lv]×7+α
・特殊技能:α
《飛行ステータス》
・飛行時間:―
・飛行重量:―
・飛行速度:―
《基本属性耐性》
・火耐性:0
・水耐性:1
・風耐性:0
・土耐性:1
・光耐性:0
・闇耐性:0
====================================
○【浸潤する薬効】
――植物は薬を瞬く間に吸い上げ全身に巡らせる。それは毒もまた然りだ。
●前提:種族条件《植生種系》
●習得:植物系素材を用いた回復アイテムの生成を行う
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《アイテム強化》《回復強化》《デバフ干渉》
●属性:《精霊属性》《薬属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分が所有する回復効果を持つアイテムの効果が自分に適用される場合、その回復量が100%増加する。
●特殊効果:以下の効果を常時適用する。
>自分に《毒属性》を持つデバフが付与された場合、その効果時間が100%増加する。この時、自分の進化段階が2以上の場合、その効果時間が増加する代わりに50%減少する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【拡散する薬効】
――植物の身体を潤す薬はその葉から空気中に漏れ出し、同胞にも伝播する。
●前提:種族条件《植生種系》
●習得:植物系素材を用いて生成した回復アイテムをPTメンバーに使用する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《条理干渉》
●属性:《精霊属性》《薬属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分が所有する回復効果を持つアイテムの効果が自分に適用される場合、自分以外のPTメンバーにもその効果を適用する。
※備考:適用されるアイテムが回復効果以外の効果を持っている場合はそのアイテムの全ての効果を適用するため、使い方次第では非常に強力なスキルとなる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【適応する植物】
――植物はその高い生命力から危機に遭遇する度に自分自身を作り替えてきた。
●前提:種族条件《植生種系》
●習得:火属性系統の属性攻撃を受けて体力を全損する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《誘発効果》
●系統:《耐性干渉》
●属性:《植物属性》
●効果:自分が属性攻撃を受けた場合、以下の効果を発動する。
>効果処理時、このスキルの効果によって変化した全ての属性耐性値を元に戻す。その後、この効果の発動時に受けた属性攻撃が持つ全ての概念属性が属するそれぞれの属性耐性値が1ずつ増加する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【独花壇壌】
――超樹の寵愛を受ける植生種の前では畏敬の余り不遜な植物は存在できない。
●前提:種族条件《植生種系》
●習得:植物系のモンスタートラップを視認する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《行動制限》
●属性:《植物属性》
●効果:発動後、毎秒魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分の視界内に存在する全ての《植物属性》を持つモンスターは《誘発反応動作》を行うことができない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【擬姿植物】
――森の中に隠れた彼らを見つけるのは木の葉を探すより難しい。
●前提:種族条件《植生種系》
●習得:自然環境フィールドに侵入する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《認識干渉》《感覚干渉》《五感干渉》
●属性:《植物属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分は、自分以外の存在及びその存在に帰属する全ての効果からプレイヤーとして認識されず、自然生成された植物系オブジェクトとして扱う。この時、その実体は周囲に存在する最も個数の多い種類の植物系オブジェクトとして認識される。この効果は、自分が《静止状態》でない場合無効化される。
※備考:プレイヤー・モンスターに関わらず全ての他者の認識そのものから自身を隠蔽する実質的な完全ステルス効果を持つスキルで、周囲に植物系オブジェクトが溢れている環境であればあらゆる索敵を透過する。一方で、偶然攻撃を受けたとしても効果発動時の姿を維持してしまうことや木材等の植物系素材の加工品にも変化してしまうこと等から不自然な光景を生む弱点も多い。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【植生栽覚】
――植物は自ら芽生え自ら育つ。そして誰もがそれを知っている。
●前提:種族条件《植生種系》
●習得:植物系素材アイテムを採取する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《探知》《視界干渉》
●属性:《植物属性》
●効果:このスキルは、自分が任意の植物系フィールドオブジェクトに接触している場合のみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動時に自分が接触していた植物系フィールドオブジェクトと同じ種類のオブジェクトを自分の5分間視界に強調表示する。
※備考:基本的には植物系の素材アイテムを探す際に役に立つスキルだが、モンスターではない一部の植物系の罠を探知することも可能。
Tips:
※[種族資質]の項目の記号“-”は資質レベルが高い程効果が上昇し、記号“→”は資質レベル最大で適用される




