【原種】霊性系 妖虫種:幻蝶種系-Morpho-
○《幻蝶種》系 《癒やしの鱗粉振り撒く妖魔虫》
“虹蛮蟲”ヘルガの魔力による影響で眷属へと変異した蝶由来の妖虫種。
魔力・物理防御率・特殊攻撃力・回避性能・隠蔽性能に優れ、気力・物理攻撃力・特殊防御率・腕力・脚力が低い特殊攻撃寄りのステータスを持ち、“鱗粉”バフを軸に味方の回復支援を行いながら種族固有の妨害能力と回復能力で執拗に単体の標的に対する陽動と耐久戦を繰り返す局地遊撃戦を得意とする種族。その性質上、高い回復能力と継続妨害を活かした集団迎撃戦に高い適性を持ち、妖虫系種族の中でも機動性能で劣る分立ち回りが難しいものの戦況をコントロールする能力が極めて高い。また、“鱗粉”系の固有能力の存在から妖虫系種族の中でも特に群蟲戦闘において優れた性質を持っており、PTメンバーが多い程その総合的な戦闘能力は跳ね上がる。
妖虫系種族の中でも特に支配と束縛を嫌う自由主義な一派であり、創造主である“虹蛮蟲ヘルガ”の顕現時にも関知せずに過ごしている等眷属としての忠誠心も低く、他の妖虫系種族に比べてもやや異質な存在として知られている。また、創造主同士の関係から魔獣種系種族とは種として敵対関係にあるものの、それらの種族を含むあらゆる他種族の個体に対しておしなべて排他的な関係にあり、特に縄張りに無断で侵入した者は容赦なく狩り滅ぼす。
全ての進化段階を通して特殊攻撃力が高く、魔力も習得可能な魔法の数も妖虫系種族の中で最も多い等総合的な魔法適性は高いものの、魔法系どころか威力資質そのものを持たないため戦闘能力自体はやや控えめ。
素体に鮮やかな模様が顕れた薄翼状の生体翼を持ち、単体飛行能力を持つ。
・“妖虫系種族シナジー”
妖虫系種族(蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛛種系・妖蛾種系・幻蝶種系)5系統に共通する独特なデザインコンセプト、あるいはそれに基づく能力特性を指す。基本的に『群蟲特性』『対妖虫特性』の2つを指し、この共通の能力特性により妖虫系種族間には単なる一種族分類に留まらないシナジーが存在している。
●『群蟲特性』=妖虫系種族同士でパーティを組むことによってシナジーを発揮する特性。妖虫系種族の種族資質・種族スキルはPT内の妖虫系種族の人数を参照するものも多く、該当する種族個体それぞれが同じ特性を持っている仕様上、その人数が多ければ多い程PT全体の戦闘能力は爆発的に増加する。
●『対妖虫特性』=文字通りの特性。妖虫系種族の種族資質・種族スキルは同じ妖虫系種族との戦闘を想定したものも多く、該当する種族個体それぞれが同じ特性を持っている仕様上、妖虫系種族同士の戦闘においてはもう一方の『群蟲特性』を活かせるかどうかに左右される傾向がある。
・“群蟲スキルカウンター”
妖虫系種族(蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛛種系・妖蛾種系・幻蝶種系)5系統に共通して使用されるスキルカウンター。各原種が習得可能な種族資質《サイエントミック・スウォーム》により自分を含むPTメンバーに付与されるため、PT内の妖虫系種族が増える程その数に応じて得られる種族サポートの恩恵も大きくなりやすくなる。また、種族スキル【妖害虫の不快進撃】によって敵に付与される場合もあり、その場合は相手への妨害効果として作用する場合がある。ただし、相手も妖虫系種族の場合はお互い逆に作用してしまうため、戦闘展開が泥沼になりがちである。
・”治癒鱗粉”
幻蝶種系種族が進化の過程で獲得する種族固有の回復能力。“鱗粉”バフが付与されている存在に対して任意のタイミングで使用でき、自分の魔力を消費して対象に30分間の《体力活性Ⅲ》と《罪花の呪い》の追加効果を付与する。
¶《体力活性Ⅲ》の追加効果で、その存在の魔力の自然回復速度が15%増加し、更に120秒毎にその体力が[直前の120秒間に受けたダメージの合計値の30%分]だけ回復する。
¶《罪花の呪いⅠ》の追加効果で、その存在が受ける《体力回復》効果は1回の計算処理につき最大[=その体力の上限値の10%分]までしか適用されない。
・“拍動鱗粉”
幻蝶種系種族が進化の過程で獲得する種族固有の強化能力。“鱗粉”バフが付与されている存在に対して任意のタイミングで使用でき、自分の魔力を消費して対象に30分間の《重唱拍子Ⅱ》《罪花の呪いⅡ》の追加効果を付与する。
¶《重唱拍子Ⅱ》の追加効果で、その存在の挙動によって任意の敵の攻撃に対する《回避判定》が発生した場合、1秒間の《リフレックス・トリガー》が発生する。この《リフレックス・トリガー》中にその存在が魔法を発動した場合、その魔法の《実効プロセス》を2回行う。この時、その魔法で発生するダメージは25%減少する。
¶《罪花の呪いⅡ》の追加効果で、その存在が発動した攻撃魔法の《実効プロセス》が行われる度に、その存在は発生したダメージの25%分の《自損ダメージ》を受ける。
・派生種族:
《幻蝶種》
┗《幻翅蝶》
┗《幻装蝶》
┗《極楽蝶》
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●《幻蝶種》 《癒やしの鱗粉を操る幻の妖虫》
“虹蛮蟲”ヘルガの引き起こした次元災害に巻き込まれたことで肉体が変異し、その眷族として多くの同胞を束ねる妖蟲魁に属する妖性の蝶種。病的に青白い肌と側頭部に生えた細く先端が膨らんだ棍棒状の触角毛、多重同心円状の虹彩、鱗粉を纏った薄膜状の蝶の翼が特徴的な人型をしており、肉体の外形は人間種と非常に似通っているが、その身体は他種族に比べてやや華奢で体表面は硬く引き締まっている。回復魔法や経時回復効果を強化する他、対虫戦闘や妖虫系種族を中心に構成された集団での戦闘を補助する複数の種族資質を持ち、その翅から振り撒く鱗粉に触れた存在に干渉する特殊な物理系バフ“鱗粉”をトリガーに味方を回復・強化する支援向きの戦闘特性を発揮しやすくなっている。
種族資質:
《エンハンス・ヒーリング》(0-20)
自分の回復魔法の効果が最大20%増加する
《ブースト・オーバータイム・ヒーリング》(0-20)
自分の回復効果による経時回復が最大20%増加する
《リデュース・エントミック・マナ》(0-20)
自分の虫属性を持つ攻撃による魔力消費を最大20%軽減する
《インセクト・エキスパート》(0-20)
自分が素体に虫属性を持つ存在に与えるダメージが最大20%増加する
《フォトタクシス・アドバンテージ》(0-20)
自分の視界に光源が存在する場合、自分の移動速度が最大40%増加する
《ナチュラル・ブレッシング》(0→10)
周囲が自然環境の場合、自分の全ステータスが10%ずつ増加する
《サイレント・ウィング》(0→10)
飛行中、素体の飛行翼の挙動で発生する全ての音を100%軽減する
《スケイリー・ウィング》(0→10)
素体の飛行翼の挙動で発生する風に触れた存在に“鱗粉”バフを付与する
《サイエントミック・スケイル》(0→10)
自分の“鱗粉”バフを付与する効果を含むスキル・魔法に妖虫属性を付与する
《サイエントミック・スウォーム》(0→10)
自分を含むPTメンバーに群蟲Sカウンターを常時1個だけ付与する
種族スキル(例)
【妖害虫の命運】(常時展開)
自分が受ける虫属性を持たない攻撃によるダメージが20%増加する
【幻蝶の吸蜜】(常時展開)
自分が飲用アイテムの回復効果を受ける場合、代わりに“吸蜜”バフを付与する
【妖虫種の交感】(常時展開)
自分を含むPTメンバーの妖虫系種族の数に応じて虫属性攻撃の威力が増加する
【幽けき教導の鱗翅】(任意起動/持続効果)
効果中、自分が“鱗粉”バフを付与した存在を限定的な《光源》として扱う
【幻蝶式六花廻香】(任意起動/即時効果)
自分が回復効果を受ける度に六種類の効果を順番に適用する
【幻蝶式翅翼薫風】(任意起動/即時効果)
飛行中、素体の飛行翼を用いて周囲に霊風属性を持つ事象風を発生させる
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●幻翅蝶 《陽天を仰ぐ不縛の妖虫》
体内に溶け込む創造主の魔力に感化され、内なる暴食と破壊の衝動に目覚めつつある強力な幻蝶種。下位種に比べて、戦いの最中に体内で励起した“虹蛮蟲”ヘルガの邪気が赤黒い靄のように翼表面を巡り、その瞳が赤い妖しげな光を帯びるようになる。味方を継続的に支援しつつ、鱗粉を通して執拗に執着されながら逃げ回るか局地戦闘で不利対面を余儀なくされるかを敵に強要する凶悪な戦術を得意とする。一方で、純粋な物理戦闘を得意とする相手には耐性や戦術そのものが活かしづらいことも多く、扱いは難しいものの囮として敵の意識を引きつつ経時回復で耐える局地集団戦で比較的立ち回りやすい。経時回復を強化する他、自分に付与されている群蟲スキルカウンターの数に応じて能力を強化する種族資質を持ち、更に自分の体力が無傷の時にPTメンバーの人数に応じて様々な効果に対する耐性を付与するスキルの存在から集団戦闘においては妨害を無視して自由に立ち回りやすくなる。また、新たに鱗粉が付与された相手を回復する能力を獲得することで、敵だけでなく味方にも干渉することが可能になったが、デメリットも存在しているため扱いには注意が必要。
種族資質:
《ハイブースト・オーバータイム・ヒーリング》(0-20)
自分の回復効果による経時回復が最大20%増加する
《サイエントミック・ブースター》(0-20)
自分と周囲のPTメンバーの虫・妖虫属性を持つ攻撃の威力が最大20%増加する
《サイエントミック・アサルト》(0→10)
自分の全ての攻撃の威力が自分の群蟲Sカウンターの数×10%増加する
《サイエントミック・アナクシフォリア》(0→10)
自分の回復効果の対象指定範囲が自分の群蟲Sカウンターの数×10%増加する
《バタフライ・エフェクト》(0→10)
自分の効果が敵に無効化された時、自分に群蟲Sカウンターを1個付与する
《インフィニット・ドリームズ》(0→10)
自分の回復効果による経時回復はその効果中毎秒適用される
《デイライト・スケイル》(0→10)
昼間環境で、自分が付与した“鱗粉”バフは敵の効果で無効・解除されない
《スウォーム・ヒールスケイル》(0→10)
固有特殊能力”治癒鱗粉”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【境界に服わぬ夢胡蝶】(常時展開)
自分の体力が上限値の場合、PTメンバーの人数に応じて複数の効果を受ける
【幻翅蝶の夢幻抱擁】(任意起動/持続効果)
効果中、自分の素体がPTメンバーと同じになり、関連する敵対値を継承する
【幽けき教導の蝶恋歌】(任意起動/即時効果)
自分が“鱗粉”バフを付与した敵に執着状態になり、自分は複数の効果を受ける
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●幻装蝶 《回帰する罪禍の妖害虫》
妖蟲魁の構成種として膨大な獲物を捕食した結果、創造主の魔力に由来する次元妖虫の特性の一部を発現したことで危険視される強大な幻翅蝶。次元の境界面に干渉するその鱗翅は奇妙な光を帯びて不自然に透き通り、その体表面には創造主の魔力と融和した自身の魔力が薄い赤紫色の靄のように漂っている。下位種の特性をそのまま継承し、前線で支援型の回復役として立ち回りながら鱗粉を介して敵・味方に干渉し、回復効果を反転させる回避難度の高いダメージで安定的に削る集団戦闘の陽動を担う白兵戦術を得意とする。経時回復や回避性能を強化する他、種族固有の回復性能や妨害能力を高める複数の種族資質を持ち、特に自分が執着している敵にも相互の執着状態を強いることができるようになったことで陽動の質が底上げされ、集団戦闘における影響力が向上した。
種族資質:
《エスカレート・オーバータイム・ヒーリング》(0-30)
自分の回復効果による経時回復が最大30%増加する
《エスケープ・アベレージ・スウォーム・ボーナス》(0-30)
自分の回避性能がPTメンバーの元々の平均回避性能の最大30%分増加する
《サイエントミック・オルファクション》(0→10)
自分の嗅覚の認識圏が自分の群蟲Sカウンターの数×10%増加する
《クイック・エフィカシー》(0→10)
自分のアイテムの回復効果は処理遅延がなくなり、即座に効果が適用される
《ヴァーミンズ・インフェスタント》(0→10)
自分が“鱗粉”バフを付与した敵に“虫喰み”デバフを付与する
《スウォーム・ビートスケイル》(0→10)
固有特殊能力“拍動鱗粉”の使用を解禁する
種族スキル(例)
【妖害虫の不快進撃】(常時展開)
自分の効果でデバフが付与された敵に群蟲Sカウンターを1個付与する
【幻蝶の栩栩然体】(任意起動/持続効果)
効果中、自分と交戦状態の敵が受ける効果による経時回復がダメージになる
【幽けき教導の枢機鏡】(任意起動/即時効果)
自分が執着状態の敵は自分に執着状態になり、その敵は複数の効果を受ける
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●極楽蝶 《境界を映す凶変の捕食者》
次元妖虫としての存在原理を確立し、次元の境界面に記憶の中の禁域を具現化する“呪禁境”を生み出した最上位の幻装蝶。その身体は窓のように異なる次元から漏れ出す光を映し、誘われた獲物の魔力を奪って呪禁鏡で罪花を育てる。下位種の特性を飛躍的に発展させ、“鱗粉”バフを介した干渉能力と高い影響力を持つ魔法・スキルを規制する拘束能力を活かした支援役としての局地集団戦を得意とする。経時回復や“鱗粉”バフを付与した敵からのダメージ耐性を強化する他、自身に対する継続回復能力と支援火力を高める複数の種族資質を持ち、新たに味方の体力全損による確定死すらも回避可能な強力な回復能力を得たことで、群蟲戦闘において極めて凶悪な戦線維持能力を発揮する。また、妖虫系種族の群蟲特性を強化する様々な能力はその集団戦闘の実質的な戦闘能力を爆発的に増加させる。
種族資質:
《インフレート・オーバータイム・ヒーリング》(0-30)
自分の回復効果による経時回復が最大30%増加する
《パラモルフォ・ディフレクター》(0-20)
自分の効果で“鱗粉”バフが付与された敵から受けるダメージが20%減少する
《オーバータイム・ディスチャージ》(0→10)
自分の全ての攻撃のダメージが自分の秒間当たりの経時回復の合計分増加する
《トゥワイス・ナチュラル・リカバリー》(0→10)
自分の体力の自然回復が毎秒2回まで発生するようになる
《インターヴィーン・スケイルス・グレイル》(0→10)
自分の効果で付与した“鱗粉”バフが時間経過によって“璘粉”バフに変化する
《バタフライ・エンゲイズ》(0→10)
自分が執着状態にある敵に“凝魂”デバフを付与する
《サイエントミック・スウォーマーズ》(0→10)
自分を除くPTメンバーの妖虫系種族にも『スウォーム』資質の効果を適用する
種族スキル(例)
【妖虫種魁の超進化】(常時展開)
群蟲Sカウンターが付与されている存在にその個数に応じて追加効果を付与する
【咲かぬ罪花の呪禁境】(任意起動/持続効果)
効果中、自分の周囲半径50m圏内に対する敵の空間転移効果は発動できない
【幽けき教導の写身鏡】(任意起動/持続効果)
効果中、自分が攻撃を受ける度に10秒間、毎秒回復と報復が発生する
【幽けき教誡の返霊廻香】(任意起動/即時効果)
自分に適用されている回復効果を全て無効化し、PTメンバーの体力を回復する
=DATA=
ステータス《幻蝶種系[Morpho]》(幻蝶種/幻翅蝶/幻装蝶/極楽蝶)
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:1300+[Lv]×13+α
・魔力:(1900/1900/2000/2000)+[Lv]×(19/19/20/20)+α
・気力:(800/800/800/900)+[Lv]×(8/8/8/9)+α
・物理攻撃力:1500+[Lv]×15+α
・物理防御率:(1300/1400/1500/1600)+[Lv]×(13/14/15/16)+α
・特殊攻撃力:(1800/2000/2200/2500)+[Lv]×(18/20/22/25)+α
・特殊防御率:(600/700/800/900)+[Lv]×(6/7/8/9)+α
・腕力:300+[Lv]×3+α
・脚力:300+[Lv]×3+α
・敏捷性能:700+[Lv]×7+α
・回避性能:(900/900/900/1000)+[Lv]×(9/9/9/10)+α
・隠蔽性能:(600/600/700/800)+[Lv]×(6/6/7/8)+α
・特殊技能:α
《飛行ステータス》
・飛行時間:(100/200/300/400)+[Lv]×(1/2/3/4)+α
・飛行重量:100+[Lv]×1+α
・飛行速度:100+[Lv]×1+α
《基本属性耐性》
・火耐性:-2
・水耐性:0
・風耐性:1
・土耐性:0
・光耐性:0
・闇耐性:0
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○【妖害虫の命運】
――奴らが妖害虫と呼ばれ疎まれるのはその強かさが広く刻まれているからだ。
●前提:種族条件《蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛾種系・妖蛾種系・幻蝶種系》
●習得:最初から保有
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《デメリット》《ダメージ強化》
●属性:《虫属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分が受ける《虫属性》を持たない攻撃によるダメージが20%増加する。この効果は、限定因子《群蟲》を持つスキルカウンターが付与された敵に帰属する攻撃には適用されない。
※備考:妖虫系種族共通のデメリットスキル。一般的な多くの攻撃に対して脆弱になるものの、同じ虫系種族同士の交戦時や自身の能力で敵に群蟲スキルカウンターを付与することで一時的にその弱点を克服することができる。
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○【幻蝶の吸蜜】
――幻蝶の眼に映るのは花か蜜か、そうでなければ敵か獲物でしかない。
●前提:種族条件《幻蝶種系》
●習得:最初から保有
●分類:《種族スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《デメリット》《バフ》
●属性:《虫属性》
●効果:自分が《生命力回復》効果を含む《飲用アイテム》の効果を受ける場合、以下の効果を適用する。
>効果処理時、自分に“吸蜜”バフが付与されていない場合、自分に“吸蜜”バフを付与する。
¶“吸蜜”バフが付与された存在は《飲用アイテム》の《生命力回復》効果による回復処理が適用されず、代わりにその効果によって回復する生命力値の種類によって以下の効果から該当する効果を全て適用する。
¶¶体力:自分の体力がその上限値の1%分回復する
¶¶魔力:自分の魔力がその上限値の1%分回復する
¶¶気力:自分の気力がその上限値の1%分回復する
●特殊効果:自分が以下の条件[●自分の《進化段階》が2以上●自分の特殊技能値が250以上]の何れかを満たす場合、以下の効果を適用する。
>自分に適用される“吸蜜”バフの効果は以下のように変化する。
¶“吸蜜”バフが付与された存在は《飲用アイテム》の《生命力回復》が適用される場合、その効果によって回復する生命力値の種類によって以下の効果から該当する効果を全て適用する。
¶¶体力:自分の体力がその上限値の5%分回復する
¶¶魔力:自分の魔力がその上限値の5%分回復する
¶¶気力:自分の気力がその上限値の5%分回復する
※備考:幻蝶種系種族のデメリットスキル。回復系の飲用アイテムによる回復値を非常に弱い水準に一律化するため、一般的なポーション類の使い勝手が悪くなってしまう。弱体化してしまうのは該当するアイテムの生命力値の回復効果だけであるため、塗布や貼付等他様式のアイテムや純粋な強化・治癒等の効果、複数の効果を持つアイテム類のその他の効果等は問題なく適用されるが、汎用アイテムによる急速回復ができなくなるデメリットは非常に大きい。一方で、進化や特殊技能値の育成によって“吸蜜”バフの効果自体を改変し、回復処理阻害を無視した上でアイテムの効果に加えて回復ボーナスを得られるようになるため、純粋なデメリットスキルとも言えない。
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○【妖虫種の交感】
――虹蛮蟲の強大過ぎる力が奴らに得てはならない社会性を与えてしまった。
●前提:種族条件《蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛛種系・妖蛾種系・幻蝶種系》
●習得:他の妖虫系種族の存在と接触する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《攻撃強化》
●属性:《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分の《虫属性》を持つ攻撃の威力は[自分を含むPTメンバーの妖虫系種族の存在の数×5]%増加する。
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○【幽けき教導の鱗翅】
――奴らは敵に付着した鱗粉を追いかけて、花に誘われるように付け狙うのさ。
●前提:種族条件《幻蝶種系》
●習得:自分が“鱗粉”バフを付与した任意のモンスター100体を攻撃する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《視界干渉》《認識干渉》
●属性:《魔力属性》《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分の【幽けき教導の鱗翅】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分の効果によって“鱗粉”バフを付与した存在が自分の《視界》内に存在する場合、その輪郭がわずかに強調表示され、自分にとって《光源》機能を持つオブジェクトとして扱われる。
●特殊効果:自分の【幽けき教導の鱗翅】の効果が適用されていて、かつ自分が《飛行状態》の場合、以下の効果を適用する。
>自分の効果によって“鱗粉”バフを付与した存在は体力の自然回復速度が5%減少する。
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○【幻蝶式六花廻香】
――幻蝶は六花に出会い、その恵みを一身に帯びて癒しの力を高めて育つ。
●前提:種族条件《幻蝶種系》
●習得:寒冷環境で任意の花属性アイテムを6種類、それぞれ100個採取する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《SC管理》《魔法強化》《条理干渉》《詠唱破棄》
●属性:《魔力属性》《妖虫属性》《虫属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>発動後、自分が《生命力回復》効果を受ける度に自分に限定因子《六花廻香》を持つスキルカウンターを1個ずつ付与し、その数に応じて以下の効果を適用する。
¶1個:自分の回復魔法の効果が他の存在のみに適用される場合、その効果が20%増加する
¶2個:自分は《発動規制》効果を無視して回復魔法を行使することができ、その発動と効果は無効化されない。
¶3個:自分の回復魔法の効果が自分のみに適用される場合、その効果が100%増加する
¶4個:自分が回復魔法の《詠唱プロセス》を開始した場合、5秒間だけ自分が受ける他の存在に帰属する全ての干渉を透過する。この効果が適用された場合、自分に限定因子《六花廻香》を持つスキルカウンターを1個付与する。
¶5個:自分は回復魔法の《詠唱プロセス》を無視して《発動プロセス》を行うことができる。その場合、その魔法は体力がその上限値の10%以下の存在を対象に指定して発動しなければならず、その効果はその条件に該当する存在にしか適用されない。この効果が適用された場合、自分に限定因子《六花廻香》を持つスキルカウンターを1個付与する。
¶6個:自分が同じ回復魔法を連続で発動する場合、一度だけその《詠唱プロセス》を無視して《発動プロセス》を行うことができる。
このスキルの6種類の効果が全て適用された場合、自分に付与されている限定因子《六花廻香》を持つスキルカウンターを全て破棄し、このスキルの効果の適用を解除する。
●特殊効果:このスキルの発動時、自分が以下の条件[●自分の《進化段階》が3以上●自分の特殊技能値が250以上]の何れかを満たす場合、自分は『六花邂逅』の符丁を用いて魔力を消費し、以下の効果を適用することができる。
>このスキルの効果が適用されている限り、このスキルの効果で限定因子《六花廻香》を持つスキルカウンターは付与されず、自分はその数に応じて適用される効果をそれぞれ『慈愛』『信頼』『孤独』『風格』『希望』『追憶』の符丁を用いることで任意に選んで適用することができる。この時、このスキルの発動後に既に選んだ効果を選ぶことはできず、効果を適用する場合、適用されていた他の効果は解除される。このスキルの6種類の効果が全て適用された場合、このスキルの効果の適用を解除する。
※備考:幻蝶種系種族の回復魔法を強力にサポートするスキル。一つ一つの効果も強力なものが多いが、原種の段階でこれだけの効果を使い分けられるスキルの存在は大きく、集団戦闘におけるサポート能力を大幅に強化できる。
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○【幻蝶式翅翼薫風】
――幻蝶の鱗粉は風に乗り、祝福と天威をその身に運んでくるだろう。
●前提:種族条件《幻蝶種系》
●習得:自分が“鱗粉”バフを付与した任意のモンスター300体を討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《属性攻撃》
●属性:《物理属性》《虫属性》《霊風属性》
●効果:このスキルは、自分が素体の《飛行翼》を用いた《飛行状態》の場合にのみ発動することができる。発動時、魔力・気力を消費して以下の効果を適用する。
>自分は素体の《飛行翼》を用いて自分の周囲半径10m圏内に《霊風属性》を持つ放射状の事象風攻撃を発生させ、接触した敵に《攻撃判定》を発生させる。
※備考:単純な風属性攻撃だが、比較的扱いやすい範囲射程を持ち、素体の飛行翼を使用するため接触した存在に“鱗粉”バフを付与するトリガーとして使用できる。
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○【境界に服わぬ夢胡蝶】
――夢現を渡り、境界に服わぬ夢胡蝶。奴らは支配と束縛を嫌って舞い踊る。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“幻翅蝶”への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《バフ》《効果耐性》
●属性:《虫属性》《妖虫属性》
●効果:自分の体力が上限値と等しい場合、自分を含む自分のPTメンバーの人数に応じて以下の効果を適用する。
>1人以上:自分の周囲半径3m圏内に存在する存在に“鱗粉”バフを付与する。
¶“鱗粉”バフが付与された存在は体表面に僅かな光を帯びた粒子を視認する。このバフは対象となった存在の全身が《流体》オブジェクトによって洗い流された場合、解除される。
>2人:自分を含むPTメンバーの何れかがダメージを受ける場合、そのダメージ計算処理から5秒間、自分を含むPTメンバーが受ける全てのダメージが0になる。この効果が適用された場合、次に自分の体力が変動するまでこの効果は適用されない。
>4人以上:自分はスキル・魔法による《行動強制》《行動阻害》《拘束》効果を受けない。
>6人以上:自分はスキル・魔法による《確定死》《一撃必殺》効果を受けない。
>8人以上:自分はスキル・魔法による《魔法掌握》《精神支配》《霊的支配》効果を受けない。
>10人以上:自分はスキル・魔法による《対象規制》《魔法規制》《スキル規制》効果を受けない。
●特殊効果:自分が以下の条件[●自分の《進化段階》が3以上●自分の特殊技能値が450以上]の何れかを満たす場合、以下の効果を適用する。
>このスキルの効果が適用されている限り、このスキルの自分を含むPTメンバーの人数に応じて適用される効果は全て適用される。
※備考:幻蝶種系種族の非常に特徴的な、PT内の人数に応じて多様な効果に対する耐性を付与するスキル。非常に影響力が強いものの遭遇する機会が珍しい効果が多い中で、遭遇率の高い《行動阻害》《拘束》効果にも対応しており、効果自体は地味だがその潜在的な抑止能力は非常に高い。ただし、自分にも効果を及ぼす可能性のある場合は自分の効果でも干渉してしまう点は注意が必要。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【幻翅蝶の夢幻抱擁】
――幻蝶共の姿を見失った時は遭遇する周りの全てを疑った方がいい。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:種族資質《インフィニット・ドリームズ》を習得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《身体変化》《敵対値干渉》
●属性:《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分の【幻翅蝶の夢幻抱擁】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、自分はPTメンバーの中から任意に1人を選び、そのPTメンバーに対する全ての《敵対値》を自分に対する《敵対値》として継承する。この時、そのPTメンバーに対する《交戦状態》の敵からの《敵対値》は+2(警戒)に設定される。効果中、自分の素体の《アバター情報》は選んだPTメンバーと同じ情報に変化する。この効果は、自分または選んだPTメンバーの所在フィールド情報が更新された場合解除され、素体の《アバター情報》は元に戻る。
※備考:幻覚ではなく素体そのものを変化させ、モンスターからの誤認を誘うだけでなく敵対値まで継承する珍しいタイプの陽動スキル。素体の情報そのものを変化させるため、選んだ相手によっては飛行能力等の素体に依存する能力を失う点は注意。
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○【幽けき教導の蝶恋歌】
――奴らのあの極まった目はまるで花を見ているような獰猛さを秘めている。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“幻翅蝶”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《執着》《体力不調》《被撃軽減》《能力強化》《生命力回復》
●属性:《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分が“鱗粉”バフを付与した敵が存在する場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当する敵1体を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分は対象となった敵に対して《執着状態》となる。
¶ 《執着状態》となった存在は執着している敵に対する全ての攻撃の威力が20%増加、その他の敵に対する全ての攻撃の威力が20%減少し、その他の敵を対象に指定する効果を発動することができない。また、《執着状態》は執着している敵に対する《攻撃判定》が5分間発生しなかった場合解除される。
この効果が適用されている限り、自分に以下の効果を適用する。
¶自分が執着している敵の体力の自然回復速度が50%減少する。
¶自分が執着している敵の全ての攻撃で自分が受けるダメージが20%減少する。
¶自分が執着している敵の周囲半径3m圏内に存在する場合、自分の回避性能が20%増加し、その敵の攻撃を回避に成功する度に自分の魔力・気力がその回避動作で消費した気力と同じ数値分だけ回復する。
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○【妖害虫の不快進撃】
――空を舞い地を這い、刺し穿ち食べ尽くす。奴らはそうやって滅びを運ぶ。
●前提:種族条件《蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛾種系・妖蛾種系・幻蝶種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:第二進化種への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《SC管理》
●属性:《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分の効果によって敵にデバフが付与された場合、その敵に限定因子《群蟲》を持つスキルカウンターを1個付与する。
※備考:妖虫系種族共通のカウンター付与スキル。群蟲スキルカウンターを付与することで、一部の妖虫系種族スキルの処理時に相手を擬似的に妖虫系種族として扱うことができ、妖虫系種族が得意とする対妖虫系種族の特性を活かした戦闘に持ち込むことができる。
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○【幻蝶の栩栩然体】
――幻蝶はひらひらと宙を舞い、何食わぬ顔で理そのものを捻じ曲げる。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:Lv500以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《効果改変》
●属性:《魔力属性》《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:発動後、毎分魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分と《交戦状態》の敵の体力が回復効果による《経時回復》を受ける場合、その敵は最終的な計算処理時に回復する代わりにダメージを受ける。
※備考:経時回復の効果を反転させる地味な効果ながら強力なスキル。ただし、効果ではなくシステムとして適用される通常の自然回復には影響がないため、ダメージソースとしてはやや特殊な運用が求められる。一方で、デバフや直接的なダメージソースと違って、最終的な計算処理で反転させる仕様上対策が難しい利点もあり、ダメージ軽減やダメージ無効が機能しない等差別化の余地は大きい。
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○【幽けき教導の枢機鏡】
――幻蝶たちに絡まれた連中は何故か終いには自ら森の奥へと姿を消す。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:自分が《執着状態》になっている任意のモンスター1000体を討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《執着》《体力回復》《被撃軽減》《魔法規制》《スキル規制》
●属性:《魔力属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分が《執着状態》の敵が存在する場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当する敵1体を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>対象となった敵は自分に対して《執着状態》となる。
¶ 《執着状態》となった存在は執着している敵に対する全ての攻撃の威力が20%増加、その他の敵に対する全ての攻撃の威力が20%減少し、その他の敵を対象に指定する効果を発動することができない。また、《執着状態》は執着している敵に対する《攻撃判定》が5分間発生しなかった場合解除される。
この効果が適用されている限り、対象となった敵に以下の効果を適用する。
¶自分の体力が毎秒100ずつ回復する。
¶自分と執着している敵が受ける全ての攻撃によって発生するダメージが20%減少する。
¶自分と執着している敵はそれぞれ《索敵》《探知》効果を持つ魔法・スキルを発動できない。
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○【妖虫種魁の超進化】
――地に満ち増えよ、眷属共。超進化の階は、我が足元に開かれん!
●前提:種族条件《蜉蝣種系・妖蜂種系・妖蛛種系・妖蛾種系・幻蝶種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:最高位種への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《条理補正》《被撃強化》《被撃軽減》
●属性:《条理属性》《妖力属性》《虫属性》《妖虫属性》
●効果:【妖虫種魁の超進化】の全ての効果は最大で4回まで重複して適用される。この時、以下の順番[●自分に帰属する●自分を除くPTメンバーに帰属する●敵に帰属する]に該当するものから優先して適用される。自分の周囲半径1000m圏内に存在する、限定因子《群蟲》を持つスキルカウンターが付与されている存在にそのスキルカウンターの個数に応じて以下の効果を適用する。
>2個以上:その存在に帰属する《虫属性》を持つ攻撃によるダメージが10%増加し、それ以外の攻撃によるダメージが10%軽減される。
>4個以上:その存在は《妖虫系種族》として扱われる。この時、その存在を含むPTメンバーに元々《妖虫系種族》が存在する場合、その存在のPTメンバーは元の種族としても扱われる。
>6個以上:その存在に付与されているバフ・デバフは以下の条件[●アイテムに帰属する効果●このスキルの保有者から見て敵に帰属するスキル・魔法の効果]の何れかを満たす効果によっては解除されない。
>8個以上:その存在を含むPTメンバーが《虫属性》を持つ攻撃を受ける場合、その攻撃は《結界》《障壁》効果による影響を透過する。
>10個以上:その存在を含むPTメンバーが《虫属性》を持つ効果を受ける場合、その効果処理は無効化されない。
※備考:妖虫系種族共通の極めて影響力の強い害悪スキル。効果自体は単純だが、味方に妖虫系種族がいなければ種族が強制的に書き換えられる効果を持っており、その仕様上、この効果が適用されている存在は種族スキルを使用することができなくなる。ただし、見た目や身体自体が虫のように変化するわけではない。
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○【咲かぬ罪花の呪禁境】
――呪禁境は罪花の呪いが刻まれる。それを知って尚も何故連中は集まる?
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:経時ダメージによって任意のボスモンスター100体を討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《魔法規制》《スキル規制》
●属性:《魔力属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分の【咲かぬ罪花の呪禁境】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎秒魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、全ての敵は以下の条件[●《空間転移》効果を持つ●自分の周囲半径50m圏内の空間に転移可能な座標位置が含まれている]を両方満たす効果を持つ魔法・スキルを発動することができない。
※備考:自分の周囲に対する空間転移効果の発動を規制するスキル。効果自体も強力だが、転移先の座標位置として処理される可能性があるだけでも発動を抑制できるため、汎用的な空間転移スキルや瞬間移動効果を含む格闘スキル等に対して非常に優れた影響力を発揮する。
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○【幽けき教導の写身鏡】
――奴らが所詮害虫でしかないことをその身を以て思い知るがいい。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:“極楽蝶”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《回復》《報復》
●属性:《魔力属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分の【幽けき教導の写身鏡】の効果が適用されていない場合にのみ発動することができる。発動後、毎秒魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分が他の存在に帰属する攻撃によってダメージを受ける度に以下の効果を適用する。
¶10秒間、自分の体力が毎秒[=適用条件に該当する攻撃によって受けたダメージの5%分]ずつ回復し、同時にその攻撃が帰属する敵に毎秒[=この効果で自分が回復した数値分]だけ《報復》によるダメージを与える。その後20秒間、この効果は適用されない。
●特殊効果:自分の特殊技能値が450以上の場合、以下の効果を適用する。
>自分が『幽けき教導の』スキルを発動した場合、自分の周囲半径10m圏内に存在する全ての存在に以下の効果を適用する。
¶10秒間、自分の体力が毎秒[=それぞれの体力の上限値の1%分]ずつ回復する。その後20分間、この効果が適用された存在は【幽けき教導の写身鏡】の特殊効果を受けない。
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○【幽けき教誡の返霊廻香】
――幻蝶の記憶に刻まれた罪深き聖蕾は癒しの祝と贖いの呪を呼び起こす。
●前提:種族条件《幻蝶種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:攻撃系の魔法・スキルを使用せずに任意のボスモンスター5000体を討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《効果無効》《回復》《生物召喚》《魔法規制》《スキル規制》
●属性:《魔力属性》《妖虫属性》
●効果:このスキルは、自分に《生命力回復》効果が適用されている場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費し、以下の効果を適用する。
>自分に適用されている全ての《生命力回復》効果を無効化し、その効果が帰属する魔法・スキルの発動と持続効果を解除する。その後、自分を除く全てのPTメンバーの体力が[=自分の体力の上限値の10%分]だけ回復する。この時、この回復処理はこの効果で無効にした《生命力回復》効果の数と同じ回数分繰り返し行われる。
●特殊効果:自分の体力が上限値と等しい場合、かつ自分を除くPTメンバーの体力が全損した時、自分の特殊技能値が500以上の場合、その《死亡確定》処理の前にこのスキルの効果を発動する。この効果が適用された場合、このスキルの効果処理後、自分の体力は1になる。その後、自分の【咲かぬ罪花の呪禁境】が発動されている場合、自動的に魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、足元の地面から鮮やかな赤い花弁の蕾を持つ一輪の花のような姿の植物型召喚獣《咲かぬ罪花》1体を召喚する。
¶《咲かぬ罪花》は空間内を浮遊するように召喚者に追従し、特殊能力《徒花の贖罪源》を任意に使用する。
¶¶《徒花の贖罪源》は召喚者の周囲半径50m圏内に存在する敵をランダムに2体ずつ選び、10秒間、自分の姿をその敵の視界に強調表示する。この時、《咲かぬ罪花》の姿を視認した存在に《罪花の呪いⅢ》の追加効果を付与する。
¶¶¶《罪花の呪いⅢ》の追加効果で、その存在は魔力・気力をその上限値の10%以上消費する魔法・スキルを発動できなくなる。
また、《罪花の呪いⅠ》《罪花の呪いⅡ》《罪花の呪いⅢ》が全て付与された存在がこの効果で召喚された《咲かぬ罪花》に接触した場合、該当する追加効果を全て解除し、《浄罪の祝福》の追加効果を付与する。
¶《浄罪の祝福》の追加効果で、その存在は体力が毎秒[=体力の自然回復速度と同じ数値分]だけ回復し、発動した魔法・スキルの威力・効果が100%増加する。この効果が適用されている限り、その存在は《生命力回復》効果を持たない魔法・スキルを発動することができない。
この効果で敵に《浄罪の祝福》が付与された場合、《咲かぬ罪花》は枯れるように消滅する。
※備考:基本効果自体はシンプルな回復効果だが、特殊技能値を500以上まで育てることで体力全損によるPTメンバーの死亡を回避することができる。その後、自分の体力が1になってしまうため危険はあるものの効果自体にはクールタイムがなく、アイテムや魔法等で体力を全回復させる手段があれば連続使用も可能。また、特殊効果の方も非常に強力で種族固有の特殊能力である“治癒鱗粉”及び“拍動鱗粉”と併用することで周囲に強力な魔法・スキル規制を強いることができる。




