【派】┗影系 原精霊派生系:影魔種系-Shadow-
○《影魔種》系 《万物を象る精霊の影》
摂理の表象たる自我を失い、自身の影に存在を乗っ取られた原精霊系派生種族。
下位種に比べて、敏捷性能・回避性能・隠蔽性能に優れ、低い水準ながら癖が少ない扱いやすいステータスを持つ。下位種同様、物理攻撃力・特殊攻撃力はやや低いものの翼展開時の高い機動性と闇属性から派生する影属性に特化した戦闘特性を活かした汎用性の高い隠密機動に優れた適性を持ち、特に殆どの環境に存在する自然影に紛れて姿を眩ましつつ極めて奇襲性の高い影属性のスキル・魔法を用いて敵を強襲する遊撃戦術を得意とする。他の原精霊系種族に比べて種族スキルの構成や進化条件等様々な点で異なっており、飛影魔への進化条件が非常に厳しく直接攻撃に影響する種族資質・種族スキルを殆ど持たない扱いの難しさから不人気な種族の一つとして知名度が高い。
原精霊系種族の中でも特に内気で自己肯定感の低い性格の一派であり、下位種同様、基本的にあらゆる他種族に関心が薄く、敵対的な相手にのみ攻撃的になる性質は変わらないものの、他の派生種族に比べると戦闘より逃走や潜伏を好んでやり過ごす傾向が強い。また、自身と同じ世界のシステムに近い存在でありながら世界ではなく創造主に対して忠を尽くす天使系種族とは相互にやや敬遠する関係に変化し、更に純粋な精霊存在として自身に有害な背教種系・魔物系種族との関係はより険悪になり、遭遇した際に互いの生存を賭けた戦闘に発展することが多い。この他、上位の深淵影に属する少女の姿をした特定個体『“影公女”シャロン=グラブテイル=バロウズ』がフィールドエリアを除いた日の翳る暗がりに超低確率で出現することがあり、周りの環境に依らず周囲にできた影から影へ移動しながら巧妙に身を隠しいつの間にか姿を消す習性から目撃証言以上に知名度が高く、影魔種系派生種族の中でも最も希少な存在として知られている。
下位種同様、比較的汎用性の高い魔法適性を持ち、原種の能力の一部をそのまま継承しているため多様な属性の魔法を幅広く習得することができるが、一部の精霊魔法を除いて第6位階以上の魔法(所謂上位魔法)を一切習得できないため、他の精霊系種族に比べれば魔法適性は然程高くない。一方で、他の原精霊系種族に比べて唯一第一進化種の時点で凶悪な対物理性能を持つ眷族召喚スキルを習得することができ、影属性の性質を活かした奇襲攻撃で安定した戦闘能力を発揮する。
素体に三対六枚の黒刃の鎌のような湾月状の魔力翼を持ち、安定性の高い単体飛行能力を持つ。また、種族資質《エフェクター・ウィング》により翼自体が攻撃能力を獲得することができる。
・“聖極天外装・終焉:影魔種系”
影魔種系種族が進化の最終段階で獲得する広範囲支援能力を持つ固有の大型自律駆動兵装。下部がやや膨らんだ円盤状の本体と大小12枚の捻れた天使翼のような精緻な造形の翼から構成され、全体が薄黒色の精霊光に覆われ、表面には影の精霊紋と同じ意匠が幾重にも重なり合っている。影の精霊律の一部を強引に現界に顕現させた姿であり、起動後には畳まれていた天使翼と共に夜属性を持つ強力な精霊結界を展開する。精霊結界は戦域内に存在する召喚者及びそのPTメンバーの素体が持つ自然影を侵蝕して溶け込み、周囲の敵に対して強力な拘束効果を含む特殊攻撃を行う。極めて強力な広域支援能力を誇るが、召喚時・召喚状態の維持に召喚者の魔力を消費していくため、継戦能力は然程高くない。
派生種族:《原精霊》
┗《影魔種》
┗《飛影魔》
┗《深淵影》
┗《聖極天》
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●影魔種 《物陰に息衝く精霊の影》
主要な属性への適性を示すことなく精霊としての自我を喪失し、その輪郭を転写する自身の影に存在そのものを支配されて霊的特性が変異した原精霊。下位種に比べて、概念事象を司る摂理の表象たる精霊の複製として変化した三対六枚の黒い鎌の刃のような湾月状の魔力翼と体表面の何処かに表出する黒い稲妻を象った精霊紋、わずかにちらつくように蠢く素体の自然影が特徴で、影の概念事象を司る原理を基に実体化した霊体の身体は無意識に周囲の環境を侵蝕し、原種から奪った精霊核から溢れた影の魔力が溶け出した空間は影魔の姿を万象の影に落とし込む。厳密には精霊とは異なる存在だが、精霊そのものを象る性質から精霊権能を宿しており、その本質の多くは精霊種族から受け継いでいる。攻撃魔法や影属性を中心とする複数の属性攻撃を強化する他、精霊の影としての権能を体現する複数の種族資質を持ち、自身の素体に帯びた影の環境因子を通して自身の精霊権能を周囲に伝播する性質から立ち回り次第であらゆる敵に対応可能な戦闘能力を有する。
種族資質:
《エンハンス・エンカース》(0-20)
自分の攻撃魔法の威力・効果が最大20%増加する
《エナジー・オブ・シャドウ・エレメンタル》(0-20)
自分の影属性魔法の威力・効果が最大20%増加する
《シャドウ・ブースター》(0-20)
自分と周囲のPTメンバーの闇・影属性攻撃の威力が最大20%増加する
《アドバンスド・ハイディング》(0-20)
自分の元々の隠密性能が最大20%増加する
《リカバリー・マナ・ブースト》(0-20)
自分の魔力の自然回復速度が最大20%増加する
《プロパティ・オブ・シャドウ》(0→10)
潜伏行動時、自分の素体が死角に位置する敵の探知・索敵効果を受けない
《エンティティ・オブ・シャドウ》(0→10)
自分が光源の直射光を受けていない時、自分の素体は他者に認識しづらくなる
《シャドウ・ラーカー》(0→10)
自分の素体以外の影の上で静止状態にある場合、徐々に影と同化して潜伏する
《リチュアル・イミテーター》(0→10)
自分が精霊系種族に接触してから10分間対応する属性耐性が3増加する
《ウォッチング・エブリシング》(0→10)
自分の視界はあらゆる幻視・偽装・隠蔽スキルの影響を受けない
種族スキル(例)
【死獅子の四肢威し】(任意起動/即時効果)
自身の影から強靭な影属性の鎖を生成し、対象を延々追尾して拘束する
【影魔の掌握】(任意起動/即時効果)
自身の影から魔物系召喚獣“影の妖魔”を呼び出して使役する
【隠り世の暗黙領域】(任意起動/即時効果)
PT及びフレンド間で自分を基点とする特殊な通信網を生成する
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●飛影魔 《表裏を渡る不滅の幻影》
奪い取った精霊核を完全に取り込んで影の事象原理に接続し、独立した摂理の器と精霊の翼・知覚を獲得した高次の影魔種。背中の湾月状の精霊の翼は四対八枚のより鋭い形状に変化し、翼表面には複雑な幾何模様を重ねた魔法陣のような精霊紋が淡い光を帯びて浮かび上がっている。下位種の特性をそのまま継承し、多様性に優れた影属性魔法や自身の素体を含む影属性の事象を通して周囲の空間に干渉し、空間内の影やその本体にまでも影響力を発揮する局地的な支配戦術を得意とする。影魔法を中心に属性攻撃を強化する他、精霊の影の権能に基づく種族固有の眷族召喚獣に関連する複数の種族資質を持ち、その身体は音もなく忍び寄り哀れな獲物を無慈悲に引き裂く。また、自身の魔力翼に攻撃力を与えて武器として転用する能力から魔法戦闘だけでなく近接格闘においても高い戦闘適性を獲得した。
種族資質:
《スペリオル・シャドウ・エレメンタル》(0-30)
自分の影属性攻撃・魔法の威力・効果が最大30%増加する
《エフェクター・ウィング》(0-20)
素体の魔力翼に自分の特殊攻撃力の最大100%分の攻撃力を与える
《スペクター・アービター》(0→10)
自分の闇・影属性魔法の威力・効果が20%増加する
《シャドウ・タグ》(0→10)
自分が敵の素体の影の上にいる場合、その敵の全生命力値を徐々に吸収する
《シャドウ・アンブッシュ》(0→10)
自然影に影の妖魔を潜伏させ、接近した敵を自動的に襲撃することができる
《イモータル・シャドウ》(0→10)
自分が確定死判定を受けた時、代わりに自分の影の妖魔がそれを受ける
《パーセプション・シェイドシフター》(0→10)
自分の認識圏内で発動された敵のスキル・魔法の追跡・捕捉効果を無効化する
種族スキル(例)
【懐中の影霊術】(常時展開)
自分の素体の影を通じてアクセスする固有インベントリを使用できる
【蠱惑の影霊術】(常時展開)
周囲の敵の自然影がその本体を吸い寄せ、逃走効果と全ての飛行を阻害する
【本影法師の影隠し】(任意起動/即時効果)
周囲の自然影に潜伏し、影から影へ高速移動できる本影モードになる
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●深淵影 《深淵に潜む姿なき脈動》
精霊の影としての束縛から解放され、影の事象原理を下敷き新たな精霊律を手繰り寄せて正真正銘の精霊存在へと遷移した最高次の飛影魔。翼表面の精霊紋には体内の精霊核から溢れ出した上質の霊力が満ち、魔力翼全体はより複雑な幾何模様の意匠と精霊の存在術式が組み込まれたより鋭く細い形状に変化し、周囲の概念事象に自身の存在術式を同化する程の絶大な干渉力を発揮する。下位種の特性を飛躍的に発展させ、自身は自然影に潜みつつ強力な種族資質で眷族召喚獣をサポートして敵を殲滅する攻撃的な奇襲戦術を得意とする。影属性攻撃を強化する他、数少ない攻撃手段である影の妖魔を強化する複数の種族資質を持ち、新たに汎用性に優れた“影霊術”スキルを獲得したことで凶悪な殲滅能力を発揮することができるようになった。
種族資質:
《アルテマ・シャドウ・エレメンタル》(0-30)
自分の影属性攻撃・魔法の威力・効果が最大30%増加する
《オーソリティ・オブ・シャーロット》(0→10)
潜伏行動時、視認した周囲の自然影から影の妖魔を召喚できる
《ディスブライト・シャープ・ウィング》(0→10)
素体の魔力翼に影の妖魔を同化召喚でき、その形状のまま攻撃できる
《シャドウ・ストーカー》(0→10)
一方的に発見状態にある敵の影に影の妖魔を潜伏させ、追跡することができる
《シャドウ・インフェクター》(0→10)
自分が接触した他者の影を10分間自分の影として扱うことができる
《スピリチュアル・シャドウ》(0→10)
自分は闇属性と影属性系統の精霊魔法を習得できるようになる
《プロヴィデンス・アルファ》(0→10)
自分は“沈黙”または“術封印”を受けた状態でも精霊魔法を行使できる
《マナ・オーバーチャージ》(0→10)
フィールド内に限り、魔力値が上限を超えても任意の手段で回復できる
種族スキル(例)
【執心の虚影霊術】(常時展開)
自分の自然影を通じて、自分の影の妖魔が潜伏する別の自然影に転移する
【深淵の虚影霊術】(任意起動/即時効果)
自分の自然影を周囲半径5m圏内に広げ、効果範囲内の存在を呑み込む
【黒の仮面舞踏会】(任意起動/即時効果)
自分が倒したモンスターを10体まで影の妖魔化して使役する
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●聖極天 《極天に座す精霊の至宝》
遍く世界をその身に写し取る影の概念を司る大精霊として世を渡り、天地に護られた大至宝と謳われるまでに至った影魔種系種族の極致。レベル1000に達した深淵影が地上の各地に存在する何れかの精霊殿での超位進化の試練を踏破した場合にのみ進化することができる究極進化態で、同じ聖極天でも同様の条件で進化した他の原精霊系種族とは姿も種族ボーナスも大きく異なるため、種族分岐毎の戦闘特性を変えないまま純粋にステータスを底上げすることができる。モンスターに対する攻撃やあらゆる特殊攻撃を強化する他、下位種までの戦闘特性を引き継ぎつつ火力を底上げする複数の種族資質を持ち、更に進化と同時に影の精霊紋の意匠を踏襲した大小六対十二枚の天使翼を持つ大型の自律駆動兵装“聖極天外装・終焉”や強力な精霊系召喚獣を召喚するスキルを獲得したことで単騎でもあらゆる白兵戦を切り抜けて敵を滅ぼす程の戦闘能力を発揮することができるようになった。
種族資質:
《アブソリュート・ミィス・フォース》(0-30)
モンスターに対する自分の全ての攻撃の威力が最大30%増加する
《ロード・オブ・フェノメノン》(0-30)
自分の全ての特殊攻撃の威力が最大30%増加する
《コンセプション・ジーナス》(0→10)
自分の召喚効果を持つ種族スキルによる召喚上限数を10体増加する
《ファイナル・ウィング・リアクター》(0→10)
自分の素体の魔力翼に敵が接触した時、魔力を自動消費して追撃を発生させる
《ルート・オブ・フェノメノン》(0→10)
自分は他の原精霊系種族から通常習得できない魔法を継承することができる
《オプロ・エレ・ウラノカルディア》(0→10)
大型自律駆動兵器“聖極天外装・終焉”の使用が解禁される
種族スキル(例)
【古の黎明至宝】(任意起動/即時効果)
自分の魔力翼から精霊系召喚獣“眷霊将アルカイオス”を呼び出して使役する
【混沌の召霊術儀】(任意起動/即時効果)
自分の召喚した“眷霊将アルカイオス”と他の精霊系召喚獣1体を融合する
【調和の召霊術儀】(任意起動/即時効果)
自分の召喚した精霊系召喚獣1体を“眷霊将アルカイオス”の武器に変化させる
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=DATA=
ステータス《影魔種系[Shadow]》(原精霊/影魔種/飛影魔/深淵影/聖極天)
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:(~/1100/1200/1200/1400)+[Lv]×(~/11/12/12/14)+α
・魔力:(~/1200/1200/1200/1400)+[Lv]×(~/12/12/12/14)+α
・気力:(~/1200/1200/1300/1500)+[Lv]×(~/12/12/13/15)+α
・物理攻撃力:(~/1300/1400/1500/2100)+[Lv]×(~/13/14/15/21)+α
・物理防御率:(~/1100/1200/1300/1500)+[Lv]×(~/11/12/13/15)+α
・特殊攻撃力:(~/1300/1400/1500/2100)+[Lv]×(~/13/14/15/21)+α
・特殊防御率:(~/1100/1200/1300/1500)+[Lv]×(~/11/12/13/15)+α
・腕力:(~/600/600/700/700)+[Lv]×(~/6/6/7/7)+α
・脚力:(~/600/600/700/700)+[Lv]×(~/6/6/7/7)+α
・敏捷性能:(~/1000/1000/1000/1000)+[Lv]×(~/10/10/10/10)+α
・回避性能:(~/1000/1000/1000/1000)+[Lv]×(~/10/10/10/10)+α
・隠蔽性能:(~/1000/1000/1000/1000)+[Lv]×(~/10/10/10/10)+α
・特殊技能:(~/0/200/400/1000)+[Lv]×(~/0/2/4/10)+α
《飛行ステータス》
・飛行時間:(~/100/100/100/200)+[Lv]×(~/1/1/1/2)+α
・飛行重量:(~/100/100/100/200)+[Lv]×(~/1/1/1/2)+α
・飛行速度:(~/100/100/100/200)+[Lv]×(~/1/1/1/2)+α
《基本属性耐性》
・火耐性:0/0/0/0/1
・水耐性:0/0/0/0/1
・風耐性:0/0/0/0/1
・土耐性:0/0/0/0/1
・光耐性:0/-2/-3/-4/-4
・闇耐性:0/2/3/4/5
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○【死獅子の四肢威し】
――獅子の骸を縛る鎖があるのなら、それが条理の物の筈がない。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:レベル300以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《物体生成》《拘束》
●属性:《魔力属性》《影属性》《鎖属性》
●効果:発動時、実体を持つ任意の存在を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の素体の影から影属性を持つ黒色の鎖型魔力系スキルオブジェクト《四肢喰みの霊鎖》を生成する。生成後、《四肢喰みの霊鎖》は自動的に伸縮し、自分の認識圏内に存在する対象となった存在を追尾して拘束する。
●特殊効果:自分が自分のスキルの効果で生成された《四肢喰みの霊鎖》を任意の手で把持している場合、以下の効果を適用する。
>自分は有意識制御を用いて《四肢喰みの霊鎖》を操作することができる。
※備考:影の鎖は何処までも伸びるが、自動制御の場合は使用者の見える範囲のみしか移動できず、手動操作でも遠くに行くほど視界の影響から操作が難しくなる。また、使用者である影魔種存在の影から構成されているため、強力な光等を受けるとその部分が消滅する弱点も持つ。
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○【影魔の掌握】
――影に蠢く捕食者は強かで、健気で、とてつもなく残忍だ。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:レベル600以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《魔物召喚》《眷属召喚》
●属性:《魔力属性》《魔物属性》《闇属性》《影属性》
●効果:このスキルの効果によって召喚された召喚獣が存在する間、自分は限定因子《主精霊》を得る。発動時、任意の魔力を消費して以下の効果を適用する。
>消費した魔力に応じて、影属性を持つ魔物系召喚獣《影魔》を最大20体まで召喚する。《影魔》は主精霊と同じ物理攻撃力・特殊攻撃力を持ち、召喚後、《影魔》は《待機状態》で主精霊の影に同化する。さらに主精霊の命令によって《自律駆動状態》に変化し、極めて高い精度でその命令を実行する。
※備考:召喚獣《影魔》は鋭い鎌のような平面状の肉体を持つ眷族魔で、周囲の影に身を隠し、極めて凶悪な切断能力を持つ大きな口で襲撃する奇襲戦闘に特化した性能を持つ。同じ原精霊系種族の眷族召喚獣の中で唯一プレイヤーのステータスによって攻撃性能が変化する能力を持ち、強力な《物理切断》《魔力切断》《捕食》の能力から最終的に絶大な戦闘能力を発揮する。一方で目を持たないことから索敵は接触時と主精霊の能力に依存しており、影属性の肉体は強い光を浴びると消滅してしまう等の大きな弱点も存在する。
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○【隠り世の暗黙領域】
――影魔の意思疎通に声は必要ない。獲物を狩るのに邪魔なのさ。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:Lv.800以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《情報伝達》
●属性:《特殊属性》《影属性》
●効果:このスキルは、自分が《独立フィールドエリア》に存在する場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果中、自分の視界にこのスキルのスキルアイコンを表示し、固有ウィンドウ『ENIGMATIC CYPHER』を展開・格納することができる。
¶『ENIGMATIC CYPHER』はこのスキルの効果の対象となったプレイヤーを管理し、自分がそれぞれのプレイヤーと相互に送受信したメッセージを表示し、記録する。この効果で記録されたメッセージデータは自分のアーカイブ内の指定フォルダに《一時データ》の名前で保存され、以下の条件[●このスキルの効果が解除された場合●自分の所在フィールド情報が更新された場合]のどちらかを満たした場合削除される。
このスキルの効果が適用されている限り、自分は魔力を消費して特殊能力《影依の交信》を任意に利用することができる。
¶《影依の交信》で、自分は以下の条件[●所属ギルドのギルドメンバー●自分を除く自分のPTメンバー●自分のフレンド●自分がその素体に接触しているプレイヤー]の何れかを満たすプレイヤー1人を対象に指定し、『ENIGMATIC CYPHER』を用いてそのプレイヤーに最大200文字のメッセージを送信することができる。この時、このスキルの効果が適用されている限り、対象となったプレイヤーの視界にこのスキルのスキルアイコンを表示し、そのプレイヤーは固有ウィンドウ『EC FOR REPLY』を展開・格納することができる。
¶¶『EC FOR REPLY』は対象となったプレイヤーを捕捉し、自分が捕捉したプレイヤーと相互に送受信したメッセージを表示する。
その後、対象となったプレイヤーは『EC FOR REPLY』を用いて自分に最大200文字のメッセージを送信することができる。
●特殊効果:自分の進化段階が2以上の場合、以下の効果を適用する。
>自分は特殊能力《影依の交信》で対象に指定するプレイヤーを最大20人まで指定することができる。その場合、このスキルの効果で展開された『ENIGMATIC CYPHER』及び『EC FOR REPLY』は自分と対象となった全てのプレイヤーが相互に送受信した全てのメッセージを表示する。
※備考:FO既存のメッセージ機能とは異なり、フィールドエリアで文面での交信ができる唯一の手段。《EC FOR REPLY》ウィンドウは返信するかフィールドエリアを出入りするまで対象となったプレイヤーの元に残り続けるため、極めて広い範囲での連携行動も可能にする。現状保有者は[アンダーヒル]のみ。
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○【懐中の影霊術】
――影魔の懐には影が潜み、何もかも呑み込み持ち去ってしまう。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:“飛影魔”への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《インベントリ拡張》
●属性:《特殊属性》《影属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分は固有インベントリ《懐中の影霊術》をいつでも利用することができる。《懐中の影霊術》は自分の影から自由にアクセスすることができ、最大で[10+自分の進化段階×5]スロット分のアイテムを格納することができる。
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○【蠱惑の影霊術】
――飛影魔の影の引力に囚われた者がそこから逃れるのは容易ではない。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:“飛影魔”への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《行動阻害》《逃走阻害》
●属性:《魔力属性》《影属性》
●効果:自分が素体の魔力翼を展開している場合、以下の効果を適用する。
>自分の周囲半径50m圏内に存在する全ての敵の影を捉え、あらゆる手段及び効果を用いた《飛行》を著しく阻害する。また、効果範囲内で敵の《逃走》《捕捉解除》の効果が適用された場合、その効果を無効にする。
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○【本影法師の影隠し】
――影魔は本質的には精霊の影であり、則ち万物の影の霊的側面でもある。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:Lv1000
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《状態変化》《挙動加速》
●属性:《魔力属性》《影属性》
●効果:発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分は《本影状態》になり、接触した任意の《影》を通じて重ならない影の空間《本影領域》に潜伏することができる。この効果で潜伏している場合、自分は毎秒魔力を消費して、《本影領域》内を高速で移動し、任意の影から元の空間に再び移動することができる。
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○【執心の虚影霊術】
――影魔に目を付けられたら最早死ぬ以外に逃れる術はない。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:【本影法師の影隠し】で、他プレイヤーの影に合計100時間潜伏する
●分類:《種族スキル》《常時展開》《条件効果》
●系統:《空間転移》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》《影属性》
●効果:自分のスキルの効果で召喚した《影の妖魔》が自分以外の存在の影に潜伏している場合、自分は『影依接続』の符丁を用いて魔力を消費し、以下の効果を発動することができる。
>効果処理時、このスキルの発動条件に該当する《影の妖魔》を対象に指定する。自分は《本影状態》に変化し、対象となった《影の妖魔》が潜伏している影の内部の仮想空間《本影領域》に空間転移する。その後、対象となった《影の妖魔》の召喚を解除する。この効果を発動した場合、自分は60秒間【影魔の掌握】を発動することはできない。
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○【深淵の虚影霊術】
――影魔に不用意に近付くと、誰しもの足元にあるものが何かを思い知らされる。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:影の妖魔に合計500000体のモンスターを捕食させる
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《拘束》《捕食》
●属性:《魔力属性》《影属性》
●効果:このスキルは、自分のスキルの効果で召喚した《影の妖魔》が自分の影に潜伏している場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分の素体の影から自分の現在地を基点とする周囲半径5m圏内の地表面にスキルフィールド《影依の深淵》を展開する。《影依の深淵》は効果範囲内に存在する全ての《接地状態》の敵及びフィールドオブジェクトを影の内部の仮想空間《本影領域》に引きずり込む。その後、自分の影に潜伏している《影の妖魔》は自動的に捕食行動を行う。
※備考:影魔種系種族の持つ凶悪な対物スキル。影の中に引きずり込んだ敵を強制的に影の妖魔と戦わせるスキルだが、召喚獣が全滅した場合、自動的に影依の深淵は効力を失い、引きずり込まれた物は全て排出される。
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○【黒の仮面舞踏会】
――影魔に食われた精霊は彼らの仮面舞踏会に招かれて、永遠に踊り続ける。
●前提:種族条件《影魔種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:影魔に10000体のモンスターを捕食させる
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《眷族変化》《捕食》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》《影属性》
●効果:このスキルは、自分が召喚した召喚獣《影魔》が《精霊属性》を持つ任意のモンスターの体力を全損させた場合のみ発動することができる。発動時、発動条件に該当するモンスターを対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分が召喚した召喚獣《影魔》1体が対象となったモンスターを捕食する。その後、その個体に捕食したモンスターと同名の限定因子を付与する。この効果によって付与された限定因子は固有リスト《影の仮面目録》で管理され、最大10個まで保存することができる。自分が召喚した召喚獣《影魔》は、その個体に付与された限定因子のモンスターと同じ形と能力を得る。この効果はその《影魔》の召喚が解除された時に解除される。
●特殊効果:自分が【影魔の掌握】を発動する場合、固有リスト《影の仮面目録》から他の個体に付与されていない限定因子を指定することができる。その場合、以下の効果を適用する。
>この時【影魔の掌握】の効果で召喚された個体の1体に指定した限定因子を付与する。
※備考:このスキルはあくまでも影魔に通常の姿とは別の形態を与える能力であり、【影魔の掌握】の効果で使役できる召喚獣の数は変わらない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○【古の黎明至宝】
――古の霊将現れし時、汝らの歴史は終わりを告げるだろう。
●前提:種族条件《原精霊系》+《進化Ⅳ以上》
●習得:“聖極天”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《精霊召喚》《眷属召喚》《デバフ》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》
●効果:このスキルは、自分が素体の魔力翼を展開している場合にのみ発動することができる。発動時、自分の魔力を全て消費して以下の効果を適用する。
>自分の素体の魔力翼から鎧型の精霊系召喚獣《眷霊将アルカイオス》を1体召喚する。召喚後、《眷霊将アルカイオス》は召喚者に追従し、その剣で斬った敵に60秒間“原理剥奪”デバフを付与する。“原理剥奪”デバフが付与された存在は魔力の自然回復が停止し、その種族資質・魔法・スキルの効果は無効になる。この効果で召喚された《眷霊将アルカイオス》が存在する限り、自分は【古の黎明至宝】を発動することができない。
※備考:眷霊将アルカイオスは目映い光をその内側に秘めた鎧型の精霊で、その手には至宝の霊剣アルカレキシスを帯びている。発動時に魔力を全消費するが、その量は指定していないため魔力が1でもあれば発動できる。
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○【混沌の召霊術儀】
――古の霊将が混沌に落ちる時、汝らは魂までも刈り取られる。
●前提:種族条件《原精霊系》+《進化Ⅳ以上》
●習得:自分の“眷霊将アルカイオス”の攻撃のみで精霊系ボスを討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《精霊召喚》《眷属召喚》《事象改変》《融合》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》
●効果:このスキルの効果処理中、自分の認識圏内に存在する全ての召喚獣の召喚は解除されない。このスキルは、自分の周囲半径30m圏内に自分が召喚した《眷霊将アルカイオス》を含む、精霊属性を持つ召喚獣が2体以上存在する場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分が召喚した《眷霊将アルカイオス》を含む、自分の周囲半径30m圏内に存在する精霊属性を持つ任意の召喚獣2体を選んで融合し、鎧型の精霊系召喚獣《混沌霊将アルカ・バシレウス》を召喚する。この時、《混沌霊将アルカ・バシレウス》は素材となった召喚獣が持っていた全ての属性を継承する。召喚後、《混沌霊将アルカ・バシレウス》は自律駆動状態で自動的に敵を攻撃し、剣で斬った敵に“原理剥奪”デバフを60秒間付与し、その敵が同じ属性を持つモンスターだった場合はさらに“原理隷属”デバフを60秒間付与する。“原理剥奪”デバフが付与された存在は魔力の自然回復が停止し、その種族資質・魔法・スキルの効果が無効になり、“原理隷属”デバフが付与された存在は全ての活動を自分の命令でのみ実行する。
※備考:混沌霊将アルカ・バシレウスは脈動する黒い光をその内側に秘めた鎧型の精霊で、その手には混沌の霊剣ハオスレキシスを帯びている。
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○【調和の召霊術儀】
――古の霊将の真価はアルモニアス・アルカを手にした時に発揮される。
●前提:種族条件《原精霊系》+《進化Ⅳ以上》
●習得:自分の“眷霊将アルカイオス”の攻撃のみで『調和の試練』を攻略する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《精霊召喚》《眷属召喚》《事象改変》《融合》
●属性:《魔力属性》《精霊属性》
●効果:このスキルの効果処理中、自分の認識圏内に存在する全ての召喚獣の召喚は解除されない。このスキルは、自分の周囲半径30m圏内に《眷霊将アルカイオス》と自分が召喚した精霊系召喚獣が存在する場合にのみ発動することができる。発動時に魔力を消費し、自分の周囲半径30m圏内に存在する《眷霊将アルカイオス》1体を対象に指定して以下の効果を適用する。
>対象が武器として装備する《至宝の霊剣アルカレキシス》と自分が召喚した精霊属性を持つ任意の召喚獣1体を選んで融合し、霊剣型の精霊系召喚獣《精霊剣アルモニアス・アルカ》を召喚する。この時、自分は素材となった召喚獣が持っていた属性から1つを選び、《精霊剣アルモニアス・アルカ》はその属性を継承する。召喚後、《精霊剣アルモニアス・アルカ》は《眷霊将アルカイオス》の武器として装備され、剣による全ての攻撃に継承した属性を付与する。
●特殊効果:このスキルの効果で召喚された《精霊剣アルモニアス・アルカ》が存在する場合、以下の効果を常時適用する。
>《眷霊将アルカイオス》は、装備した《精霊剣アルモニアス・アルカ》が継承した属性と同系統の属性攻撃によるダメージを受けない。
※備考:精霊剣アルモニアス・アルカは継承した属性に応じた表現効果を刀身に帯びた霊剣型の精霊で、自ら動くことはないが眷霊将アルカイオスに武器として使われることでその戦闘能力を向上させる。
Tips:
※[種族資質]の項目の記号“-”は資質レベルが高い程効果が上昇し、記号“→”は資質レベル最大で適用される




