【派】┗霊体系 不死種:霊体種系-Spirit-
○《霊体種》系 《死に揺蕩いし彼岸の影》
死の業をその手で操り、純粋な霊性非実体の肉体を持つ不死種系派生種族。
下位種の特性をそのまま踏襲し、魔力・物理防御率・特殊攻撃力・特殊防御率・敏捷性能・隠密性能に優れ、物理攻撃力も高い水準の扱いやすいステータスを持つ。下位種同様、腕力・脚力は低いものの、総合的な防御性能と固有のステルス能力を活かした非常に独特な隠密機動に優れた適性を持ち、特に特異な性質を持つ死属性系統の魔法や自身と同じ霊体・不死属性を併せ持つ“亡霊魔種”と呼ばれる召喚獣シリーズを用いた波状攻撃を交えた陽動・撹乱で戦域を掻き乱す奇襲戦術を得意とする。また、全種族の中で唯一魔力等の霊的特性を帯びない純粋な物理実体を透過する純粋物理耐性を獲得することができ、物理戦闘以外の適性を持たない敵に対しては一方的な蹂躙すら可能になる。更に殆どの障害物や地形を無視して移動することができるため、他種族には基本的に不可能な立ち回りで扱いこそ難しいものの凶悪な戦闘能力を発揮しうる。
不死種系種族の中でも特に個としての縄張り意識の強い一派であり、遺跡や廃墟等霊的に停滞した環境を個体毎に縄張りと定めて生息し、その一帯に侵入した不死存在を除く全ての敵に対して敵対行動を取る。一方で下位種同様、種としての敵対関係は存在しないものの周囲の生命・魔力存在を捕食対象と見做す性質から超人種系・変数種系種族を除く殆どの種族から危険視されており、結果的に他種族の個体と遭遇した際に互いの生存を賭けた戦闘に発展することが多い。
下位種に比べて、死属性系統の魔法を中心とする高い魔法適性を持ち、習得可能な魔法は限られているものの魔法を主眼に置いた様々な戦術に対応することができる。一方で、純粋物理耐性が逆に作用して素体の物理攻撃能力も大きく失われているため、特殊攻撃に耐性を持つ敵に対しては苦戦を強いられることも多い。
素体に翼を持たないが、常時浮遊する形で空間内に滞空しており、実質的に魔力翼を持つ種族と同様の単体飛行能力を持つ。通常時は地表面やオブジェクト上面付近まで自動的に降下するように設定されているものの、意識的な操作により地形や障害物に囚われない自由な空間移動が可能になる。
・“亡霊魔種”
霊体種系種族を始めとする死霊系の魔力適性を持つ存在のスキル・魔法の効果によって召喚される素体に不死属性及び霊体属性を併せ持つ召喚獣シリーズの総称。該当する召喚獣はその殆どが純粋な霊体または何らかの物理実体に憑依した形で構成された肉体を持ち、多くは個としての性能は然程高くないものの、それぞれが地形や障害物を無視する空間移動能力での撹乱や陽動に秀でた能力を中心に多種多様な特殊能力を有する。
・“宣刻魔法”
不死種系派生種族の一部が進化の過程で習得する固有の魔法シリーズ。総数は少ないものの該当する魔法は全て攻撃魔法から構成され、対象となった敵に一定の確率で《確定死判定》を与える強力な特性を持っているため、運次第では一手で戦況を大きく左右する戦果を生むこともある。
・“可視霊体”&“不可視幽体”
霊体種系種族が進化の過程で獲得する種族資質《インビジブル・ワンダー》によって遷移する他者に視認されない状態と本来の視認される状態を表す対をなす用語。可視霊体・不可視幽体共に身体自体は存在するため、有効な攻撃を受ければ通常通りダメージを受ける。
・“純粋物理耐性”
霊体種系種族が獲得する種族資質《オーバーライド・エンティティ》によって発現する『霊的特性を持たないあらゆる物理物体を透過する性質』の公式通称で、全ての霊体系モンスターが先天的に持っている能力と全く同種の能力を指す。その性質上、霊体存在の素体は障害物や地形による空間上の物理的束縛を受けず、他種族の素体や純粋な物理実体による攻撃との接触自体が不可能であるため、直接的・間接的問わずあらゆる物理ダメージやノックバック等の物理干渉の影響を受けない。一方で、霊的特性を帯びた物理実体に対しては効果がないため、主要六属性やその派生属性を始めとする何らかの概念属性が付加された魔力武器やスキル・魔法・アイテム等の効果で一時的に霊的特性を付与されている武器による攻撃は有効であり、同じ不死種系派生種族である魔骨種系の持つ完全魔法耐性と対になる性能とは言いがたい。この能力により設置されたフィールドオブジェクトや地下の土壌等の地形オブジェクト内部に侵入することも可能だが、ゲームとしての仕様上空間設定が存在しない不可侵領域が存在するため、無制限に移動することはできない。
・“悍ましき大鎌”
霊体種系種族が進化の過程で獲得する種族固有の大戦鎌系魔力武器。使用者の素体と同様に物理的な実体のない、一抱えもある大振りの鎌の輪郭だけを象った白い靄のような霊体から構成され、攻撃によって接触した敵の体力ではなく魔力に対してダメージを与える特性を持っている。その性質上、相手の体力には影響せず、また外傷を与えることもできないものの有効な攻撃が通る度にスキル・魔法の発動に必要なコストを奪うことができるため、一対一の戦闘等では極めて凶悪な影響力を発揮する。また、攻撃した敵に10~20%の確率で“恐怖”デバフを付与する副次的な効果を持ち、強力な行動阻害効果である“怯み”デバフを誘発させることで相手を恒常的に妨害することができる。
派生種族:《不死種》
┗《霊体種》
┗《幽魂魔》
┗《幽盟主》
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●霊体種 《虚ろに迷う肉無き霊魂》
霊的に不純物となる肉体そのものを捨て、より純度の高い霊的実体へと変異した特別な不死種。下位種に比べて、人型に浮かぶ白い靄のような霊体の身体と全身を覆う薄い白色の魔力、通過した空間にわずかな時間浮かび上がる残り火のような痕跡が特徴で、死の淵に揺蕩う身体は霊的な存在特性に特化して洗練され、数多の眷族召喚獣を率いて巧妙に潜み獲物の意識の外から現れては神出鬼没に牙を剥く。“亡霊魔種”系召喚獣のステータスや死霊属性魔法を強化する他、敵の視界を避けて周囲の空間内に潜みつつ隙を狙って攻撃する独特な隠密機動を強力にサポートする複数の種族資質を持ち、新たに純粋物理耐性を獲得することで地形や障害物を隠れ蓑に利用する攻撃・攪乱・撤退等実現可能な立ち回りを自在に使い分ける凶悪な戦況コントロールが可能となった。しかし、変幻自在に消失と出現を繰り返す波状攻撃という想定された設計思想はプレイヤーに要求される技量が他種族に比べて桁違いに高く、コンセプト通りにその性能を十分に使いこなすのは非常に難しい。
種族資質:
《スピリット・サモナー》(0-20)
自分の亡霊魔種系召喚獣の全ステータスが最大20%増加する
《エッセンス・オブ・ネクロマンシー》(0-20)
自分の死霊属性魔法の威力・効果が最大20%増加する
《スピリチュアル・ゲイザー》(0→10)
周囲のプレイヤーの現在の魔力値を火のようなオーラで識別できる
《インビジブル・ワンダー》(0→10)
10秒間静止すると20秒間“不可視幽体”になり、あらゆる視覚的痕跡が消失する
《ハイディング・スーパーアーマー》(0→10)
“不可視幽体”状態で、自分が受ける全ての行動阻害を無力化する
《ポイント・オブセッション》(0→10)
“可視霊体”で相手に触れた後、その部位を60秒間自分の身体同様に操作できる
《デッドリー・バースト》(0→10)
自分が死亡確定した時、周囲の敵に20%の確率で確定死判定を与える
《オーバーライド・エンティティ》(0→10)
自分の素体が霊的特性を持たないあらゆる物理物体を透過するようになる
種族スキル(例)
【煩わしい騒霊】(常時展開)
可視霊体で、離れた場所にある一定重量以下の物体を自在に操作できる
【無防備な霊核】(常時展開)
ダメージを受けてから30秒間自分が与えるあらゆるダメージが半分になる
【監視する眼】(任意起動/即時効果)
同じフィールド内にいる任意の不死・霊体属性を持つ存在の視界を乗っ取る
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●幽魂魔 《此岸に渡り死を運ぶ者》
大いなる闇の業を修めた魔物として齢を重ね、夥しい霊障を引き起こす群霊の長として悪名高き強大な霊体種。その身体は死の魔力に溢れた高純度の霊体と化し、その通過した場所に禍々しい黒い炎のような痕跡をわずかにちらつかせるようになった。下位種の特性をそのまま継承し、周囲の環境を利用して敵の攻撃と視界を躱しつつ多数の眷族召喚獣を交えた立ち回りで戦域全体をコントロールする支配戦術を得意とする。“亡霊魔種”系召喚獣のステータスや死霊属性魔法を強化する他、隠密機動や奇襲攻撃と併用することで独特な戦闘スタイルを強化する複数の種族資質を持ち、更に限定的ながら確定死判定を与える種族固有の“宣刻魔法”を獲得したことで単騎ながらその枠を逸脱した高い戦闘能力を発揮することができる。
種族資質:
《スピリット・ネクロマンサー》(0-30)
自分の亡霊魔種系召喚獣の全ステータスが最大30%増加する
《ワラント・オブ・ネクロマンシー》(0-30)
自分の死霊属性魔法の威力・効果が最大30%増加する
《ハイド・アンド・シーク》(0→10)
30秒間他者の視認を躱すと“非発見状態”になり、全ての痕跡が2秒で消失する
《アサシンズ・エランド》(0→10)
“非発見状態”で、自分が最初に敵に与える全ての最終ダメージが10倍になる
《ウォッチング・エブリシング》(0→10)
自分の視界はあらゆる幻視・偽装・隠蔽スキルの影響を受けない
《サイス・オブ・マーダラー》(0→10)
固有特殊武器“悍ましき大鎌”の使用を解禁する
《センテンス・オブ・ドゥーム》(0→10)
種族固有魔法“宣刻魔法”の習得・使用を解禁する
種族スキル(例)
【地縛りの霊鎖】(任意起動/持続効果/RCT8時間)
効果中、縛った相手の魔力を封印する不可視の鎖で対象を拘束する
【誇大的な騒霊現象】(任意起動/即時効果)
可視霊体で、離れた場所にある物体を消費魔力量に応じて操作できる
【霊魂の共有】(任意起動/即時効果)
周囲の不死・霊体属性を持つ存在と自分の位置をランダムに入れ替える
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●幽盟主 《生者を嗤う死霊の盟主》
数多の闇の叡智をその魂に刻み込み、生きとし生けるものに狂気をもたらす死霊群の主として君臨する伝説的な幽魂魔。全身が死の魔力に浸透した霊体の身体は薄暗い靄のような人影を模し、通過した場所にざわめいて消える赤紫色の炎のような痕跡をわずかに残す。下位種の特性を飛躍的に発展させ、奇襲性の高い隠密機動と強力な死属性系統の魔法で敵を封殺し、眷族召喚獣の大群を使役して敵を撹乱する極めて凶悪な支配戦術を得意とする。“亡霊魔種”系召喚獣のステータスや“不可視幽体”状態のステルス性能を強化する他、自身が操る精神系デバフや“宣刻魔法”に関連する複数の種族資質を持ち、その能力を十全に使いこなせばあらゆる戦況を単騎で嘲笑う程の絶大な影響力を発揮できるが扱いの難しさ故に挑戦するプレイヤー自体が極めて少ない。
種族資質:
《スピリット・ルーラー》(0-30)
自分の亡霊魔種系召喚獣の全ステータスが最大30%増加する
《ルースレス・カーニバル》(0-30)
自分の“不可視幽体”の時間を最大30秒延長し、その間全ての痕跡が消失する
《オーラ・オブ・エンザイエティ》(0→10)
“悍ましき大鎌”で攻撃した敵に30%の確率で“不安”デバフを付与する
《オブストラクティブ・ナイトメア》(0→10)
自分の周囲の敵に付与された全ての精神系デバフを治療不能にする
《センテンス・オブ・デス》(0→10)
自分の“宣刻魔法”が成功した時、相手に属する全ての効果を無効化する
《イレーショナル・ディマイズ》(0→10)
自分の“宣刻魔法”による確定死判定の成功率が5%増加する
種族スキル(例)
【戯霊の掌握】(任意起動/持続効果)
効果中、対象の亡霊魔種モンスターを完全に支配下に置く
【幽魂の転生儀】(任意起動/即時効果)
精神系デバフ状態の敵モンスターを生贄に亡霊魔種モンスターを生成する
【幽盟の狂宴儀】(任意起動/即時効果/RCT24時間)
多数の亡霊魔種補助能力を持つ女性型召喚獣“幽盟主イミナ”を召喚する
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=DATA=
ステータス《霊体種系[Spirit]》(不死種/霊体種/幽魂魔/幽盟主)
●《基本ステータス》(=種族基本値+レベルアップボーナス値+個人振分値)
・体力:(1000/1000/1300/1300)+[Lv]×(10/10/13/13)+α
・魔力:(1400/1500/1600/1700)+[Lv]×(14/15/15/16)+α
・気力:―
・物理攻撃力:(1700/1400/1500/1600)+[Lv]×(17/14/15/16)+α
・物理防御率:(1200/2000/2000/2000)+[Lv]×(12/20/20/20)+α
・特殊攻撃力:(1400/1800/2200/2600)+[Lv]×(14/18/22/26)+α
・特殊防御率:(2000/1400/1500/1700)+[Lv]×(20/14/15/17)+α
・腕力:(400/300/300/300)+[Lv]×(4/3/3/3)+α
・脚力:(400/300/300/300)+[Lv]×(4/3/3/3)+α
・敏捷性能:(600/600/700/800)+[Lv]×(6/6/7/8)+α
・回避性能:(600/600/700/700)+[Lv]×(6/6/7/7)+α
・隠蔽性能:(600/600/700/800)+[Lv]×(6/6/7/8)+α
・特殊技能:α
《飛行ステータス》
・飛行時間:100+[Lv]×1+α
・飛行重量:100+[Lv]×1+α
・飛行速度:100+[Lv]×1+α
《基本属性耐性》
・火耐性:2
・水耐性:2
・風耐性:2
・土耐性:2
・光耐性:-1
・闇耐性:3
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○【煩わしい騒霊】
――何もない場所で物が飛んだりしていたら、奴らがその辺に潜んでる。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“霊体種”への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《常在効果》
●系統:《物体干渉》《物体操作》
●属性:《物理属性》《霊体属性》
●効果:以下の効果を常時適用する。
>自分は特殊能力《煩わしい騒霊》を任意に利用することができる。
¶《煩わしい騒霊》は魔力を消費し、自分は《有意識制御》を用いて自分の《視界》内に存在する把持可能なオブジェクトを操作することができる。
このスキルの効果は、自分が《不可視幽体》状態の場合無効になる。
※備考:思考による感覚操作を用いるため、慣れるまでにやや時間がかかる。
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○【無防備な霊核】
――霊体は実体を持たないが故に、明白な弱点を晒し続けている。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:“霊体種”への進化
●分類:《種族スキル》《常時展開》《誘発効果》
●系統:《ダメージ軽減》
●属性:《特殊属性》
●効果:自分がダメージを受けた場合、以下の効果を発動する。
>30秒間、自分の攻撃によって発生する全ての《ダメージ》が50%軽減される。
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○【監視する眼】
――霊体種の目に映るものが目の前のものとは限らない。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅰ以上》
●習得:《霊体属性》を持つボスモンスターを擁するフィールドに侵入する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《視界干渉》
●属性:《特殊属性》《霊体属性》
●効果:このスキルは、自分の所在フィールド内に《不死属性》及び《霊体属性》の両方を持つモンスターが存在する場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当するモンスターのリストを閲覧して1体を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>1分間、自分は元々の《視界》の代わりに対象となったモンスターの《視界》を認識する。
※備考:効果中は本来の視覚情報を認識することができない。
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○【地縛りの霊鎖】
――地縛りの霊鎖は肉体ではなく、霊体を大地に繋いで縛る。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:“死の宣告”魔法を1つ習得する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《霊体干渉》
●属性:《魔力属性》《霊体属性》
●効果:このスキルは、自分の周囲半径30m圏内に他の存在が存在する場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当する存在1体を対象に指定する。発動後、毎秒魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、対象となった存在の素体に《霊体属性》を持つ鎖のような霊体系スキルオブジェクト《地縛りの霊鎖》1本を生成する。
¶《地縛りの霊鎖》は自分を除くあらゆる存在の《視覚》に認識されず、対象となった存在を捕捉する。《地縛りの霊鎖》に捕捉された存在は素体の《飛行翼》を使用することができず、自分とその存在は発動処理で魔力を消費するスキルを発動することができない。
このスキルを発動した場合、自分は60分間【地縛りの霊鎖】を発動することができない。
※備考:物理的な拘束効果はない。
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○【誇大的な騒霊現象】
――奴ら物には触れないくせに、辺りを散らかすことにかけては超一流だ。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:Lv.500以上
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《物体操作》
●属性:《物理属性》《死霊属性》《死属性》
●効果:このスキルは、自分が《可視霊体》状態の場合にのみ発動することができる。発動時、自分の《視界》内に存在するオブジェクト1個を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分は《有意識制御》を用いて対象となったオブジェクトを操作することができる。
※備考:【煩わしい騒霊】の上位互換で、把持できない大きな物でも対象に指定することができ、制御が困難になるが複数の物を同時に操作することもできる。
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○【霊魂の共有】
――姿が消えたと思ったら、次の瞬間全く別の方向から襲いかかってきた。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅱ以上》
●習得:“幽魂魔”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《空間転移》
●属性:《魔力属性》《死霊属性》《死属性》
●効果:このスキルは、自分が《被発見》状態になっていない場合にのみ発動することができる。発動時、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>自分と自分の周囲半径50m圏内に存在する《霊体属性》及び《不死属性》の両方を持つモンスター1体を同時にそれぞれの現在地に空間転移させる。この時、この効果が適用されるモンスターは効果処理時にその範囲内に存在するモンスターからランダムに決定される。
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○【戯霊の掌握】
――幽冥の盟主に掌握できない霊体は、此岸にも彼岸にも存在しない。
●前提:種族条件《霊体種》系+《進化Ⅲ以上》
●習得:《不死属性》《霊体属性》を持つボスモンスター1体を単独で討伐する
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《持続効果》
●系統:《デバフ》《精神支配》
●属性:《魔力属性》《不死属性》《霊体属性》
●効果:このスキルは、自分の【戯霊の掌握】の効果が適用されておらず、かつ自分が素体の《手》で《不死属性》及び《霊体属性》の両方を持つ指定可能なモンスター1体のみに接触している場合にのみ発動することができる。発動後、毎秒魔力を消費して以下の効果を適用する。
>効果処理時、発動条件に該当するモンスターに自分を主とする“隷属”デバフを付与する。
¶“隷属”デバフが付与された存在は《隷属状態》となり、全ての意識的動作を《主》の命令によってのみ行うことができる。
このスキルの効果で付与されたデバフは、このスキルの発動が解除された場合解除される。この時、そのモンスターは体力の上限値と同じ数値の分だけダメージを受ける。
※備考:霊体モンスターは実体を持たないため通常は接触できないが、霊体同士であれば接触することができる。
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○【幽魂の転生儀】
――逃れ得ぬ滅びを前にして、その魂は身体を離れて変異した。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:“幽盟主”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《魔物召喚》《眷族召喚》
●属性:《魔力属性》《不死属性》《霊体属性》《儀式属性》
●効果:このスキルは、自分に帰属する効果によって《精神系デバフ》が付与されているボスモンスターを除く敵モンスターが存在する場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当するモンスター1体を対象に指定し、魔力を消費して以下の効果を適用する。
>対象となったモンスターを《霊媒》として60秒間の召喚儀式《幽魂の転生儀》を行う。
¶《幽魂の転生儀》は《霊媒》と魔力を消費し、そのモンスターを《原典》として《不死属性》《霊体属性》を持つモンスター1体を召喚する。この効果で召喚されたモンスターは原典の名前の頭に『“亡霊魔種”』を追加した名前、原典と同じステータス・属性・特性を持ち、原典の姿が実体を喪失して霊体化したような姿を持つ。この効果で召喚されたモンスターは召喚者に追従し、召喚者の周囲半径10m圏内に存在する敵を自動的に捕捉し、その素体と特性を用いて攻撃する。
※備考:通常存在するモンスターを不死属性を持つアンデッド系モンスターに変異させるスキル。ただし、亡霊魔種モンスターは基本的には召喚者に追従して敵を攻撃するものの、召喚獣ではないため不用意に攻撃すると召喚者でも敵対関係に陥ることもある。
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○【幽盟の狂宴儀】
――古に謳われし幽鬼の王は盟約に従い死霊を束ね、その名は忌み名と称される。
●前提:種族条件《霊体種系》+《進化Ⅲ以上》
●習得:“幽盟主”への進化
●分類:《種族スキル》《戦闘スキル》《任意起動》《即時効果》
●系統:《魔物召喚》《眷族召喚》
●属性:《魔力属性》《不死属性》《霊体属性》《儀式属性》
●効果:このスキルは、自分が召喚した《幽盟主イミナ》が存在せず、かつ自分が《霊属性》を持つオブジェクトを把持している場合にのみ発動することができる。発動時、発動条件に該当するオブジェクト1個を対象に指定して以下の効果を適用する。
>対象となったオブジェクトを《霊媒》として召喚儀式《幽盟の狂宴儀》を行う。
¶《幽盟の狂宴儀》は《霊媒》と魔力を消費し、自分の周囲に長身痩躯と霊体の身体が特徴的な美麗な女性の姿を持つ魔物系召喚獣《幽盟主イミナ》1体を召喚する。
¶¶《幽盟主イミナ》は召喚者に追従し、その命令に対して極めて高い精度でその内容を実行する。
また、《幽盟主イミナ》は周囲半径100m圏内に存在する《不死属性》及び《霊体属性》の両方の属性を持つ自分を含むモンスター・召喚獣を対象に指定して特殊能力《不死装束》《未練の隠布》《永劫の廻灯籠》《彼岸の不浄理》《幽盟の狂宴儀》を任意に利用することができる。
¶《不死装束》は召喚者の魔力を消費し、対象となった存在の物理防御率・特殊防御率が20%増加する。
¶《未練の隠布》は召喚者の魔力を消費し、同名の防具系スキルオブジェクトを生成して対象となった存在に装着する。このスキルオブジェクトを装着している存在が《魔力属性》を持つ攻撃を受けた場合、そのダメージ計算処理を無効にし、そのスキルオブジェクトは消滅する。
¶《永劫の廻灯籠》は召喚者の魔力を消費し、対象となった存在は《《視覚》に認識されなくなる》効果または《不可視化》能力の発動制限を無視することができる。
¶《彼岸の不浄理》は対象となった存在が体力を全損した場合に召喚者の魔力を回復する。
¶《幽盟の狂宴儀》は自分を消費し、対象となった存在を《霊媒》として召喚儀式《幽盟の狂宴儀》を行う。
※備考:幽盟主イミナは召喚獣ではあるがNPC並みの人格を持ち、普段は取り繕っているもののその本質は非常に苛烈かつ残虐で、召喚者であろうと自身に触れるものを決して許さない。
Tips:
※[種族資質]の項目の記号“-”は資質レベルが高い程効果が上昇し、記号“→”は資質レベル最大で適用される




