パーティーは修羅の道
軽い気持ちじゃ・・・。
前回までのあらすじ
追いつめられたおじさんは、ついに婚活パーティーに挑むのであった。
とりあえず勢いにまかせて、思い切って婚活パーティーに応募しました。
応募者多数の場合は落選もあるのだそう・・・しかし、今回は集まりが悪いらしく、私の初参戦はすんなりと決まりました。
場所は私のホームグラウンドであったパチ屋の裏にある、こじゃれた欧風居酒屋的なお店でした。
ええ、そんなしゃれた店なぞ、行ったことなかったです。
バリッとスーツを着て、鏡で身だしなみを整え、いざ出陣っ!
当時の気持ちを思いだしつつ、書いておりますので、曖昧な部分が多々ありますが・・・。
ぞろぞろと結婚志望者たちが集まる、おしゃれ居酒屋。
まず、くじを引いて、自分の番号が決まります。
その席に着座し、ドキドキしながら、パーティーの開始を待ちます。
対峙する前の席に女性が座りました。
おお、はじまるんだなと期待に胸がふくらみます。
・・・・・・。
ん?
そっと手渡されるA4紙。
はじまる前の間、自己PRとも履歴書ともよべるその紙に、名前、年齢、自分のプロフィールや特技、趣味をつらつらと書きます。
参加者のみなさんは、熱心に記入されています。
何?何?ここは、試験会場かっ!
私も戸惑いつつ、書き書き・・・もうすでに、この時点ですでに疲れてきています・・・雲行きが怪しい(笑)。
司会の方から、
「それではパーティーをはじめます。まずは隣り合う方と、アピール用紙を交換し、10分間、楽しい会話をしてください」
と言われました。
・・・・・・。
・・・・・・。
互いに一礼をしつつ、名刺交換ならぬ用紙の交換。
これを読みつつ、答え合わせのような会話が繰り広げられます。
「趣味は・・・読書ですか?」
「はい」
「どんな方が好きなんですか?」
「歴史小説だと山岡荘八さん、それから酒見賢一さんも好きですかね」
「そうですか・・・」
「○○さんの趣味は、山登りですね。どこの山にいかれるんですか?」
「阿蘇とか、散策が好きなんですよね」
「そうですか」
「そうなの」
「ははは」
「ふふふ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・えっと」
いかに話を途切れさらないかに、注力し過ぎて、全く嫁探しに身が入りませんでした。
機械的なスケジュールは、まさに苦行でした。
次々と繰りひろげられる交代劇は、3セット10分くらいの休憩をはさみつつ行われる婚活という名の回転寿司パーティー。
♪くるくるまわる回転木馬~♪「私の回転木馬」が頭に響きます(笑)。
・・・・・・。
・・・・・・。
おい、おい、おいっ!ここは集団面接、就職活動かっ!
美味しい軽食が並ぶが、とても食事どころではありません(汗)。
10人くらいの女性と集団面接(婚活)をし終わった頃には、心身ともにクタクタでした。
会の終りには、気に入った方の番号を書いて提出します、両思いでカップル成立だそう・・・んなんなるかっ!それでも2組くらいは出来たのかな。
はじめてのパーティーは、ただただ翻弄され、洗礼を見事に受けてしまいました(笑)。
これはパーティーであって、パーティーではなかとです(笑)。
やられるぞ(笑)。




