お風呂3
今度は私が椅子に座って洗ってもらう事になってしまった
今思えば、別にリリアを私がやらなくても…まぁ、無理だね
今にも泣きそうな顔をされたら、素直に洗ってあげたいと思ってしまう
「それじゃあ、お背中をお流ししますね♪」
「う、うん……。」
そう言って背中に暖かいお湯がかけられ、背中に石鹸を塗られる
ぺたぺたと、リリアが丁寧に背中を擦って、体の垢を落としてくれる
「はぁ………。気持ち良い………。」
「ふふっ、そうですか♪」
リリアも嬉しそうに背中を洗ってくれる
ごしごしと背中を洗いながら、鼻歌を歌うリリア
とても、幸せな時間だな…
することもないので、ぼーっとする
「はい!!1度背中を流しますね。」
お湯をダバー
「前も洗いますね!!」
そう言って肩から腕先にかけてゆっくりと洗ってくれるリリア
脇の下を通るように、腕を伸ばして挟み込むように腕を……?
「り、リリア!?」
「綺麗にしましょうね~♪」
両方の腕で胸の辺りに石鹸が塗られる
「背中!?あたってぇ……。」
「じゃないと洗えませんからね~♪顎を上げてください♪」
するするとリリアの腕の位置が上がり、首の辺りをとても優しく洗ってくれる
「はぁ、はぁ…。気持ち良いですか?ハルナさん…♪」
「気持ち良いけどぉ……くすぐったいよぉ……♪」
それを聞いて、また嬉しそうに笑うリリア
私の肩に顎を乗せて、髪の毛に顔を埋める
まるで犬のように甘えるリリアを見ると、胸がドキドキする
その胸に、ドキドキさせてる本人の腕がある
「だ、大丈夫ですか…?凄い心臓の鼓動が早いですけど…。」
「だ、大丈夫だ!!問題ない!!」
いや、問題だろ!?私!!
リリアは聞き終えると、嬉しそうにまた髪の中に顔を埋めた
あれ?体を洗うんじゃ…?




