忘れてませんよ!!
流石に連続でケーキは厳しいので、普通の飲食店に入った
お互いが注文を終えて、向かいあった席に座る
「所でリリアは、鎧何にしたの?」
「普通の革の鎧と、胸のところと、間接部分だけ金属製の鎧です。」
「ふーーん。私も大々おんなじかな。ほとんどが革の鎧と、胸と間接部分だけ金属製の鎧。」
「特訓しないと行けませんね。」
「そうだね…………。あっ!?すっかり忘れてた!?」
通信だけの、ヘレナの存在。剣の使い方を教えてもらう約束なのだが、
「ちょっと、お手洗いに行ってくるね!!先に料理が来たら食べててね!!」
「は、はい。行ってらっしゃい……。」
私はお店のお手洗いに入り、鍵を締める
「あのぉ、ヘレナさん?」
『………………。何でしょうか?』
心なしか、怒っているように感じる
「怒ってる?」
『いいえ、怒ってませんよ。約束したのに忘れて買い物に熱中し、仲良く買い物が終わったかと思えば、今度は洋服屋さんに入って服を買って楽しんで、そして食事にくるまで忘れられても怒りませんよ。』
「本当にごめんなさい!!」
激怒じゃないですか。まぁ、私が悪いんだけどね。
それにしても、不便だな。
ケータイみたいな物だけど、私はどちらかと言うと、ちゃんと会って話をしたいタイプだからね。
うん。言い訳だね。
「所で、ヘレナはリリア見たいに一緒に来てくれないの?」
『行きたくないけど。行くためには人間の魂5人分必要ですよ。』
「なにそれ怖い。」
『事実だからしかたないですね。ちなみにほんとです。』
人の魂5人分か……。
「ヘレナは何が出来るの?」
『料理はできません。戦うのはめんどくさいです。でも、戦わないといけないなら、リリアには負けないくらいです。…………。嘘です。リリアには負けます。』
「リリアって、強いの?」
『そりゃもう。私が勝てるのは医学と土の魔法くらいです。まぁ、リリアの炎には負けますよ。』
「へぇ~。医学か………。イザという時は頼むね♪」
『人間の魂5人分頂戴します。』
高い買い物だなぁ……




