《エリス》眠る少女
ぬおおあぁぁ!!ぬぅぅぅ!!ふぉぉぉお?
私は太陽が嫌いだ
なにが嫌いって、せっかくよい夢を見てたのに、無理矢理起こされるからだ
しかし、日が上れば起きねばならぬ
私はゆっくりと体を起こし………、
「…………………………、うほ、良い女♪」
隣ですやすやと、可愛らしい吐息を立てる少女に目を向けた
髪の色は、白
不思議な色だ、
自然でいて、不自然な美しさ……と言ったら良いのだろうか?
すやすやと眠りにつく横顔は、正に
天使
怯えて怖がっていた様子は一切なくなり、自然な表情で眠りについていた
「…………………………。むぅ、起こすべきかな?」
外は既に太陽が上がり初め、徐々に明るくなり始める時間帯だ
今日はかなりの距離を移動する予定だし、早めに出たいと思っていたが、
横に居る少女を起こすのは、鬼畜すぎる
「もう少しだけ、良いよね?」
私は布団に潜り、手を繋ぐ
手には力がなく、すんなり結ぶ事が出来た
不意に手に力が入る
「…………………………、あっ、…………エリ、ス………?」
目が覚めてしまったのかな?私は何度も繰り返した言葉を紡ぐ
「そう、私はエリス。貴方のパートナーよ。」
「パートナー……。」
確認、確認、再確認…………。
もう、会ってから何度繰り返しただろうか?
それでも、毎回嬉しそうに、小さく笑う少女を見ると、何度でも繰り返して言ってしまう
「私はパートナーよ。大丈夫、大丈夫。」
「うん…………。大丈夫。」
「そう、大丈夫。」
あまり大きくないベットで、お互いに確認する様子は、とても絵になる
片方は服も、髪の色も黒のロングヘアーの女性
小さな少女は、真っ白なロングヘアー
絡み合う白と黒のロングヘアーは、何故か悲しく見えてしまう
「大丈夫、大丈夫。」
「大丈夫………………。」
また眠りについてしまった少女の髪をやさしく髪を透かしながら、呟く
「大丈夫、守るよ。」
二人は結局、太陽が真上に上がるまで、眠っていた
爆乳女性の名前はエリスになりました。よろしくお願いします。




