各々の話
私達は、まだ時間があると言うことで、自分達の装備を買いに町に出た
「フライパンをずっと使うのもね…。」
「個性があっていいと思いますよ?」
「個性よりも効率、これ重要。」
「効率だけを求めると、ろくな死に方しないと言ってましたよ。」
胸に突き刺さるコメント
「で、でも、良いの!!剣ってカッコいいし、1度は持ってみたいと思ってたの!!」
「持ってるじゃないですか。剣。」
「えっ?あぁ、あれか…。」
私はアイテムボックスに入っているあれか…
「使用回数がね……。」
『別に使用回数は関係無いですよ。』
「えっ?」
『10回の使用回数とは、10回使った瞬間、剣としての価値は無くなります。』
「駄目じゃん。」
『しかし、リロードすればまた剣として使うことが出来ます。』
リロード?なにそれ?銃みたい……。
『まぁ、案ずるより産むが易し、実践になったら教えますよ。』
「とりあえず、フライパンを使う必要は無かったと?」
『気がつかない方が悪い♪とだけ言っておきます。』
「酷い!!」
『そうとなれば、実戦です。町の外にでも出て、モンスターを刈ってくるのです。』
「えっ?いまから?」
『なにか不備でも?』
………………………………………………。
「わかった。行ってくるわね。」
『頑張れ、です。』
その後、リリアにどうにかこうにか話を付けて町の外に出た
「……………………………。ケーキ………。」
「帰ったら食べれるから!!帰ったら食べれるからね!!」
小さな女の子が大きなお兄さんを励ます不思議な光景が見えた
つい先程、ケーキを持ったアリスがドランと合流してホテルについた
その瞬間!!アリスの持つモンスターチェッカーが光るのだ!!
説明しよう
この世には存在しないモンスターが希に生まれてしまう。
理由は異世界人の存在
居るはずのない人が存在するため、世界が矛盾を起こさないようにするためにあるのだが、希に異形のモンスターを産み出してしまうのだ
それを調べ、叩き潰し、再度出ないように直すのが二人の大きな役目のひとつなのだ
そして、その仕事がつい先程できた
「もう、許さない。手加減なしで行くぞ。」
「お、おう………。」
そんなにケーキを食べたかったのか…と、少しドン引きするアリス
「あと4000メートル先だよ。準備、アイユーレディ?」
「OK。《デスサイズ》。」
男の手には装飾の欠片もない大きな鎌が生まれる
「本当に手加減する気ないのね………。」
「行くぞ。」
二人はあっという間に4000メートルの距離を詰める
そして、その不自然さに気が付く
「あっ?ドラゴン?」
「おお不純天然物のドラゴンだ!!」
目の前には真っ黒な1体のドラゴン
「よ~し、行くぞ!!」
「終わった。」
ドラゴンの首が落ちた
「………………、あの、…………、いや、何でも無いです……。」
「そうか、帰るぞ。」
男が鎌を消して、今まで歩いてきた方向に歩き、
「ドラン!!屈め!!」
「、っ!?」
ドランが地面に伏せるように倒れ込む、頭の上を何かが通のが見える
「新手のようだ。」
「すまん。助かった。」
「おう、貸しイチな。必ず返せよ。」
二人は振り返り、攻撃をしてきた奴を見る
『避けるとはなかなかやりますね。その少女、リストには載ってませんが?』
空中に浮かぶ、黒いマントをきた人間が話しかける
その声は、何処か無機質で、不愉快を与える
「秘密ですよ、叔父様♪生きていたいなら謝って下さい。」
「許す気は無いけどな。」
二人は各々の武器を持って男と対峙する
「名前くらい教えてくれないか?墓を作る時に不便だ。」
『おお、これは失礼。私の名前は、第2世界構成委員会会員No.16、jpaw.paと申します。』
「に、日本語で…お願いしますよ、」
『ふふ、まぁ、大丈夫ですよ。墓を掘るのは私ですから。』
男は手から光輝く剣を取り出した
『セーブ』
『続きから。』
「?、 行くぞ。」
ドランはデスサイズを再度呼び、男に向けて降り下ろす
それだけで、空間が割れた
『なっ!!しまった!!』
「せめて、少し位は戦えよな……。」
男はそれだけで空間に飲まれ、消えた
「帰るぞ。」
ドランはデスサイズをしまい、そう呟いた
「せめて仕事を……。」
アリスも装備を解除して、ドランに近づいた
「さぁ、帰るか。」
「おう、早く帰るぞ。」
二人はそう言って、帰れ、
『コンテニュー。』
「「!?」」
男がまた現れた!?
『上書き保存』
光の矢が近づく、
「ドラン!!!っ、ぐぅあ!!」
アリスがいち早く気が付き、ドランを撥ね飛ばすが、代わりに光の矢を胸に受ける
「っ!!黒犬!!どうした!?」
アリス事、黒犬は地面に倒れて動かない
「てめぇ、何をした?」
『なに、ゲームくらいしたことあるだろう?それの上書き保存をしたと思えばいいよ。』
「上書き保存だと?」
『ふふ、貴方には関係ありませんよ。それより、先程私が言った言葉をを覚えてますか?』
ドランは辺りを警戒しつつ、素直に答える
「これから死ぬやつの話なんて聞くだけでも無駄だからな。」
『フハハハハ!!面白い。私が言ったのはセーブと続きから、私は死ぬと時を戻すことが出来るんですよ。』
「そうか、それは良いことを聞いた。」
ドランは再度鎌を降り下ろす
『無駄だと…。』
「死ねばな。殺しはしないさ。」
それだけで、男の体は一部を残して消えた
残ったのは、心臓などの内臓一式、脳味噌、だけだ
「一生そこで寝てろ。」
そして再度鎌を降り下ろすと、空間が割れて全てが消えた
何故か男の話が多くなりました…。次回から新展開!!
あと、休みが終わるため、UPが減ります…。すみません!!




