ギルドカードを発行
「勝ったよぉ~!!」
「そうか、それじゃあ発行して貰いに行くぞ。」
「えっ?ちょ!?少しは誉めて!!」
こうして、嵐のような二人組は中庭を出ていってしまった
「すごかったね…。」
「えぇ、目で見えませんでした。」
「……。見えなかった?」
「えっ?見えたんですか?剣の動きとか。」
「まぁ、一応、………。だからと言って勝てそうにも無いけどね…。」
これはお世辞ではない、幼女もそうだが、先程戦っていた女性にも勝てそうには無い
「遅くなっちゃったけど、私達も発行して貰いに行こうか。」
「そうですね。何だかんだで時間がかかってしまいましたね。」
私達も、ギルドに戻る
ギルドに戻ると、先程の二人はもう既にいなかった
「発行して貰えたのかな?」
「さぁ?………。あそこのカウンターで聞けば良いみたいですよ。」
私達もカウンターに向かって、そこにいた男性に話しかける
「あぁ、新しく発行ね。ちょっと待っててくれるか?」
「はい。待ってます。」
男は机の下から紙とペンを取りだし、私達に各々渡してくれる
「ここに名前と、入りたいギルドの名前を書いてくれ。」
「入りたいギルド?」
「あぁ、冒険者ギルドか、商人ギルド、どっちだ?」
「冒険者で、……………。これで良い?」
男は紙を受け取り、紙を確認すると、ガードを二枚だしてきた
「はい、完了だ。名前を書いて終わり、無くすなよ。無くしたら再発行は出来るが、最初からだ。」
「ありがとうございます。」
凄く簡単に発行して貰っちゃったな…。なんであんなに揉めてたんだろ?
「そう言えば、先程の二人はなんであんなに揉めてたんですか?」
「あぁ、さっきの……。まぁ、俺の口から言うのもなんだけどさ……。あの女性がね、二ヶ月ほど前に同じような子供にギルドカードを発行したんだよ。」
男は紙を取り出して
「ほれ、この子。」
「確かに……。子供ですね。」
「まぁ、俺から見ても大人には見えないな。んで、この子何だけど、無理して他のチームに入ったんだけど、結果は死亡。だから後悔してんだよ。」
「な、なるほど………。それは聞いてしまってすみませんでした。」
「良いんだよ。お嬢さん達は死ぬなよ。絶体に無理するな。」
「ありがとうございました。」
「おう、悪いな、説教してしまって。」
男に見送られ、私達はギルドを出た




