移動だけで済むとでも?
リリアにとても心配されてしまったので、ちゃんと説明した
「…………って、言うわけなんだけど、リリア。ヘレナさんて知ってる?」
「ヘレナさん?えぇ、勿論。同じ学校の同級生でした。」
「その人が私のナビをしてくれてるの。」
「あぁ、確かに。ヘレナさんならそっちを選ぶと思ってました。」
そっちって、どっちやねん。
「学校のコースですよ。就職の。」
「うっ、頭が…。」
ついこの間、と言っても昨日までは、高校で就職か進学かで、迷っていた私。
まぁ、暫く関係ないけどね。
「それで、彼女は自宅警備員になったんです。」
「あれ?それダメじゃない?」
なんかおデブさんになる未来が見えたような…。
《心外ですね。自宅警備員なんて。》
「違うの?」
《ちゃんとお金を国から貰ってますよ。》
「ダメじゃん!!」
《必要最低限はやってます。それより、良いのですか?早く進まないと日が暮れますよ。》
「そうだった!!急ごう。リリア!!」
「へっ?はい!!」
私はすこし駆け足で進む
進む。
「見えた!!」
「見えました!!」
歩くこと、2時間。ようやく道が見えた
「あれがリンダ。割と早くついたね。」
半日かかると予測していたが、三時間ほどでついた
その間、ただ歩くのも暇なので他愛ない会話をしながら、あと、チュチュしながら歩いた
「んっ、リリアァ…。見られてるぅのにぃ…。」
「んっ、チュ♪良いですよ。見せちゃいましょ♪」
「うう、リリアァ♪」
《…………。》
ちなみに、これがなければもっと早く着いたかもしれないが、そこは突っ込んではダメ
「さぁ、あと少しですよ!!頑張りましょう!!」
「うん。ここまで何もなかったし、あとすこしだね♪」
ここまで、何も問題なく進み、安堵した瞬間
『くそぉ!!誰か助けてくれ!!』
誰かの悲鳴が聞こえた!!
「言ってるそばから!!行こうリリア!!」
「はい!!」
私達は悲鳴の聞こえた方向へ向かって走り出した
間違えて昨日そのままあげてしまった…。
短かったからまぁ、良いか。




