魔王様
ノックなしで扉が開き、一人の女性が入ってきた
「魔王さまから離れやがれこの獣がァァあ!!」
「うわぁぁ!?ウンディーネ!?」
「一度貴方は死になさい!!」
問答無用で攻撃魔法をぶっ放す彼女
私には当たらないように拝領しつつ、攻撃
この子、優秀………。
「魔王さま、ご無事ですか!!」
「ありがとう!!助かった!!助かったぁ!!」
前回も彼女に助けられた私は、真っ先に彼女の後ろに隠れる
「貴方はどうして毎回毎回魔王様を困らせるんですか!?」
「困った顔が可愛いからよ!!」
「少しは自重しなさい!!」
ガルル……とにらみ会う彼女たち
つーか、サラマンダー………。あんた何いってんの………?
「まったく、今はお客が来ているから今回だけは許します。次は魔王様が言止めても、貴方をぶっ殺す。」
「望むところよ。魔王とイチャイチャできるなら修羅の道すら怖くない。」
「その意気込みは別の所に向けなさい!!」
ほんと、何いってんの!!
真面目になりなさいよ!!
私に構うなぁぁぁ!!
「って言っても無駄なのよね……。」
「まっ、魔王様………?」
「いえ、何でも無いわ。そう言えばお客様が来てるのね。会いに行きましょう。ウンディーネ、お願い」
「私は~?」
「「ここで座ってろ。」」
地面に座り込んだサラマンダーを無視して私たちは部屋を出た




