二人
「すみません。少々隣の部屋でお待ちください。」
そう言って案内をしてくれた女性が隣の部屋の扉を開けて、そのまま魔王の部屋へ入っていってしまった
「…………………。同士がいた。」
「何が有ったの?」
「大丈夫。何もおかしなことは無いよ。大丈夫だからね。大丈夫。」
とりあえず彼女を言いくるめておこう
これでそう言うことに嫌悪感を抱かれては困るぞ
さて、大人しく隣の部屋で待つことにしよう。たぶん、あの調子だと30分くらいはかかるかな?
部屋の惨状を思い返してそう判断した
いや~。暑いね。
それしか言えないわ
「エリス………………?」
「んっ?ごめんごめん。何でも無いよ~。」
心配されてしまった
この子、可愛い
しかし、私は紳士で行くぞ
彼女には手を出さな…………いのは無理だから、少なくともヤバイくらいデレデレになるまで待つのだ
こう、相手から頼んでくるくらい甘い関係になるのを待つのだ
そう、私は紳士
女だけど心は紳士
「エリス………………。中、入ろ?」
「ごふぅ………。」
フッ………。どうやら私はかなり汚れてしまったようだ……。
少しばかり滝に打たれたい気分
彼女と一緒に部屋に入ると、やはりと言うか、なかなか良い趣味でした
この部屋の内装は質素丁寧
無駄な家具は一切なく、テーブルやイス等の生活用品
その他は棚に幾つかのワイン的な物や本などが置いてあった
良くある金ぴか変態部屋ではない
居て、とても居心地の良い部屋ですね
100点満点中、86点上げれます
不満は、ベット何処?
先程からチラチラ此方を見ながら寄ったり逃げたりする彼女が可愛すぎて心が砕けてるんだけど?
あぁ、これ、あれだね。
彼女の心境的には、
『~~初めての場所で不安~~』
『だからエリス 【私】の側に居たい』
『でも、軽い女だと思われたくない!!』
って感じだね。うん。概ねあってるはず
回りのアンティーク等をチラチラ見て、目線が定まらない
ずーと辺りを警戒し続け、緊張しっぱなし
これは体に悪そう…………。
「大丈夫?ほら、こっちに来なさいな~。」
半ば強引に引き寄せて、一緒のイスに座る
そう、膝の上に彼女のお尻が来る座りかただ
ふふ………。このまま食べたい
あっ、勿論性的な意味でだよ?
「エリス………。ありがとう」
あっ、これマジでヤバイかもしんない




