島
降り立ったのは良いのだが、この島。明らかに人の手が加えられている
まず、花壇がある
色とりどりの綺麗な花が、見て嫌にならないように植えられている
花壇の花は綺麗………つまり、今も手入れを行っている人がいると言うわけだ
「ん~先客がいるのか……。」
「先客?」
「ん。他にも人が居るってこと。挨拶くらいしたほうが良いかな?」
侵入者!→ぶっ殺せ!!………に、ならなきゃ良いけど
ちなみに、今は人の体だ
「つーか、ここ何処だろ?」
空の上に浮かぶ島に住む人なんて……。
変態だ
「んーーー?明らかに大きなあの建物……かな?」
「おっきい………。」
城………だよね?
まぁ、城と仮定して、その大きさはそこそこの物だ
かなりデカイと言うわけでもなく、
町にあったら目立つなーくらいの大きさでしかない
だが、まぁまぁデカイ
つまるところ、中途半端なデカイ建物がポツンとひとつだけ立っていた
「ん?誰か来る。」
向こうから人らしき物がこちらに向かって歩いてくるのが見えた
「いきなり攻撃……って言うわけでは無いっぽい?」
警戒しつつ、私たちは近づく人に向かって歩いた
「ようこそ。魔王の城へ。歓迎してませんよ。」
「どうもありがとう。少しの間だけお邪魔するわーーー。」
近付いてきた人はそう言った
ので、返した
にしても、魔王の城…………かぁ……
イタイ……………イタイ…………イタイヨォォ………。
「何でしょうか……その目は?」
「ごめんなさい。生まれつき何です。」
多分。哀れみの目で見たことが問題かな?
まぁ………良いか。




