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鍋
鍋終わる。することなくなる。やばい
「…………あの、何してるですか?」
「鍋の中にある夢を掴もうとな……、」
すること無いのでずっと空の鍋をつつく
残念ながら、反応は無い
「ご、ごめんなさい!!沢山食べてしまって……。」
「いや、前々良いよ?ただ暇なだけだから。」
することなくて鍋をつつくだけの悲しい作業を繰り返す結果、特になし
「ふむ。夢は無いようだ。」
「そ、そうですね……。すみません…。」
「謝る必要は無いから。」
面ど、もといこちらが嫌な気分になってしまうので謝るのは止めてほしい
「そろそろここから出るが、その前に幾つか聞きたいことが有る。」
「はい。」
「お前、本当に女の子だよな…?」
「は、はい。そのはずです……。」
いや、この質問にはちゃんとした訳がある。
シンは、物凄い食うんだ。飯をメッチャ食ったんだ
食べても良いとは言った。それは否定しない
しかし、鍋3人前をペロリと食べ、平然としてるのはやはり、不自然だ…。
「いや、悪かったな…。そろそろ泊まるホテルへ行こう。」
「…………はい。わかりました。」
とっととホテルへ戻って今日は寝るか…。




