購入
「金貨750枚で落札、おめでとうございます。」
「残金と一緒に購入手続きをお願いします。」
俺は部屋の外に出るとすぐに係りの人に話しかけられ、別の部屋へ向かう
部屋のなかには男が二人だけいて、一人はお盆的な何かの上に袋を持っていた
「この度は落札、おめでとうございます。手続きの方ですが、まず先に残金からお渡しいたします。」
男から袋を受け取り、ポケットにしまう
「それでは、奴隷番号22番の落札ですが、まずはどのようにいたしますか?」
「奴隷紋章は付けるな。首輪もだ。何もしなくて良い。」
「はぁ………。ですが、逃げられた場合は自己責任になりますよ?」
「構わない。」
男は1度隣の男に向き合い、無言で頷いたあと
「では、少々お待ちください。」
っと言い、片方が部屋から出て行った
「ドラン様、今のうちに我々の商館に付いてご説明してもよろしいでしょうか?」
「まぁ、良いぞ………。」
「はい、我々の商館ではご存じの通り、奴隷を扱っております。屈強な男からメイド、薬剤を調合できる者、魔法を使えるものなどです。」
良いカモだと思われとるな……。
まぁ、軽く村の年収並みの金額を払えば少しは媚び売っとこうとよい感じだろうな
「中には欠損の有るものや、病気な物なども様々ですが、お客様に合わせた良いものを取り揃えておきます。」
「また何か有ればここを利用させてもらおう。」
「ありがとうございます。」
面倒なので、適当に相づちを打つ
「実例します。連れて参りました。」
「ご苦労。では、奴隷紋章等は要らないのですね?」
「あぁ。」
すると男は席を立ち、部屋から出た
「ここはあと二時間ほど開けておきます。最初の命令などの設定にお使いください。」
「どうも。」
男達は部屋から出て、俺と彼女だけになった
あけましておめでとうございます。
今年も勇者が略をよろしくお願いします。




