奴隷
なんの虐めだ?これは…………。
「尻尾フサフサ~!!」
「あう、尻尾、ダメ……だけど、ダメじゃないです……。はい……。」
アリスが少女の尻尾をいちゃいちゃ触る。なんとも平和な世界だ。二人は…。
こんなパーティーで大丈夫か?
一番良いのを頼みたかった…。
事は大体二時間ほど前、
王都へ向かうのには乗り合い馬車を使うか、歩くしかない
ただたんに真っ直ぐ迷いなく王都へ向かうのなら大体3日ほど休みなく歩き続けなければならない
俺が走れば1分もかからないのに
んで、とことこゆっくり乗り合い馬車が運行できる町、『トーキョー』にやって来た
名前はどうかと思うが、そうなんだから仕方ない
町に入ると、なんか揉めてた
揉め事は面倒なので華麗にスルーした
俺のスルースキルは並みの人間の53万倍ほどあるのでスルーは余裕だ
だが、問題に首を突っ込むのが大好きなヤツ……の、血を引き継いだヤツが1名、
アリスだ
一山をかぎ分け、揉め事の先頭に出る
まぁ、奴隷市場のもめ事だった
内容はこうだ
『金は有るぞ!だからとっとと出せ!』
『ですから、商品は今日のお昼から開催するオークションで落としてくださいと!!』
『ほほぉ……。私に逆らうと言うのかね?』
『これは国の運営で行われて居るのですから、たとえ地主様で有っても…!!』
『ちっ…!!必ず落としてやる!!』
でした。
地主様とやらが帰ると、見物人まバラバラと帰り始め、詰め寄られていた男が肩を撫で下ろして何処かへ行こうとする
ここまでなんなかんやしてると、内容を聴きたくなるのは人の心理
愚直……ではなく、素直なアリスはそのおっさんに話しかけた
「あのおじさん、何を買いたいって言ってたの?」
「んっ……。とだな……。」
言いもにょるおっさん
まぁ、そうなるわな…。
大方、このおっさんは奴隷商人だろう
素直で可愛い見た目の女の子に、奴隷商人です……なんて言うのはかなりハードルが高い
「奴隷を買いたい………って言う話なんだよ。」
「へぇ……。でも、なんでこんなにしつこく?」
あれ?あっさりゲロッた?
次回から暫くドラン達の予定




