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勇者が女だと駄目ですか?  作者: 黒犬神
ドランとアリス
160/242

奴隷

なんの虐めだ?これは…………。


「尻尾フサフサ~!!」


「あう、尻尾、ダメ……だけど、ダメじゃないです……。はい……。」


アリスが少女の尻尾をいちゃいちゃ触る。なんとも平和な世界だ。二人は…。



こんなパーティーで大丈夫か?


一番良いのを頼みたかった…。






事は大体二時間ほど前、


王都へ向かうのには乗り合い馬車を使うか、歩くしかない


ただたんに真っ直ぐ迷いなく王都へ向かうのなら大体3日ほど休みなく歩き続けなければならない


俺が走れば1分もかからないのに


んで、とことこゆっくり乗り合い馬車が運行できる町、『トーキョー』にやって来た


名前はどうかと思うが、そうなんだから仕方ない


町に入ると、なんか揉めてた


揉め事は面倒なので華麗にスルーした


俺のスルースキルは並みの人間の53万倍ほどあるのでスルーは余裕だ


だが、問題に首を突っ込むのが大好きなヤツ……の、血を引き継いだヤツが1名、


アリスだ


一山をかぎ分け、揉め事の先頭に出る


まぁ、奴隷市場のもめ事だった


内容はこうだ


『金は有るぞ!だからとっとと出せ!』


『ですから、商品は今日のお昼から開催するオークションで落としてくださいと!!』


『ほほぉ……。私に逆らうと言うのかね?』


『これは国の運営で行われて居るのですから、たとえ地主様で有っても…!!』


『ちっ…!!必ず落としてやる!!』



でした。


地主様とやらが帰ると、見物人まバラバラと帰り始め、詰め寄られていた男が肩を撫で下ろして何処かへ行こうとする


ここまでなんなかんやしてると、内容を聴きたくなるのは人の心理


愚直……ではなく、素直なアリスはそのおっさんに話しかけた


「あのおじさん、何を買いたいって言ってたの?」


「んっ……。とだな……。」


言いもにょるおっさん


まぁ、そうなるわな…。


大方、このおっさんは奴隷商人だろう


素直で可愛い見た目の女の子に、奴隷商人です……なんて言うのはかなりハードルが高い


「奴隷を買いたい………って言う話なんだよ。」


「へぇ……。でも、なんでこんなにしつこく?」


あれ?あっさりゲロッた?




次回から暫くドラン達の予定

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