服選び
朝食もシャルルさんと共に食べて、午後からの謁見の話になった
「ドレス等をご用意させていただいておりますが……。使いますか?」
「是非!!お願いします!!」
リリアは喜んで答えた
確かに王様と謁見するための服なんて持ってないし、その服はくれるそうだで、とてもありがたいが……。服ばっかり増えてくような気がしないでもない
問題は……。
「それで、この量の中から選ぶのですか……。」
「目に留まったものを是非、ご確認ください。」
ハンガーに吊るされたドレスは、おおよそ20着
それが5箇所に置いてあり、色や肌触りもバラバラで、露出の度合いもまたバラバラだ
部屋にはシャルルさんと私たち以外にも、3人の女性がスタンバイしていて、彼女達が服の微調整をしてくれるそうだ
リリアは目がキラキラしてる
「ハルナさん!!あの服なんてどうですか!!似合いますよ!!」
「むっ、無理!!露出度が高すぎる!!」
リリアが指差したのは、白いバレリーナの着るような服で、とてもじゃないが私には無理だ
他にもリリアが進めてきたのは、背中部分が大きく割れてる?服とか、真っ赤なドレスとか、兎に角目立つ
「せめてもう少し目立たない服を……?これなんてどうかな?」
リリアに任せたらとんでもない事になりそうなので、目に留まったドレスを手にとって見る
白と青を基本にした、普通の服より少し豪華な感じの服だ
何処と無く、見覚えが……?
「あっ、それなんだかアリスちゃんの服と似てますね。」
「あっ、本当だ。アリスちゃんのか……。」
確かに言われてみれば、アリスちゃんの服と似ている
と言うが、そのまんまだ
「私はこれにするね?良いよね?」
「え~っ、もっと見ても……。可愛いから良いですけど…。」
やった!!これにしよう!!
その後はリリアの着る服を見ることにし、結局は落ち着いた白と黒を基本とした服に決定
リリアがさっきの目立つ服を着れば良いのに…。
目立つのは苦手なんだそう。
私もだよ!!




