王都
王都へと戻り、先日止まったホテルの庭でお茶をすることになった
「先日は申し訳ありませんでした、今回は天気もよろしいので、お庭での会食と…。」
「は、はぁ……。すみません…。」
物凄く気を使わせてしまったようだ
「長距離の移動、お疲れ様でした。どうしても話して起きたいことが有りまして、それをご報告させていただきたいのですが…。」
シャルルさんは先程から地面に膝を着けて話す
かなり気まずい…。
「と、とりあえず座って下さい!是非!さぁ今すぐに!!」
「は、はぁ……。よろしいので?」
「はい喜んで!!」
是非是非っと席に座らせる
今現在は、リリアは人形に、シャルルさんは固い鎧から軽装備になっていた
それでも腰の刀は持っているので、騎士としての云々は守られている…らしい。詳しいことはリリアから聞いておかないと
「それで、お話とは…。」
「はい。それなんですが、此方をどうぞ。」
そう言って差し出されたのは羊皮紙…?
「ギルドの方でランクを持っていると言うことだったので、手配しておきました。」
「え~っと…。『以下のものを特例としてSランクとする』………にゃ?」
思考が変になるほど驚きの内容が書かれていた
私とリリアをSランク?とりあえず、すごいやつだよね?
「え、え~っと……。大丈夫なんですか…?」
大抵こう言うのって、コツコツレベルアップしていくのじゃないの?階段飛ばしも良いとこ、一気に最上位?
「問題ないそうです。おめでとうございます。」
「は、はぁ……。ありがとうございます。」
とりあえず感謝して、確認のためにリリアの方を向くが、
「………………………………。スヤァ………………。」
「寝てるし…………。」
イスに座ったまま、穏やかに微笑みながら寝てた
あぁ、可愛らしい。イタズラしたい
「と、とりあえず1度休憩を取りましょう。お部屋をお取りしましたので………。」
「すみません……。えぇ……っと?」
寝ているリリアを起こすのは何となく気が引けるので、どうしようか考えていると、
「あっ、私がおてつだいします!少々お待ちください…。」
そう言ってシャルルさんが何かを唱えると、リリアの体を緑色の光が一瞬包み込んだ
「風魔法と闇魔法の混合魔術で、重力を変化させる魔法です。今は普通の100分の1くらいです。」
「す、すごいですね。魔法も使えるんですか…!」
するとシャルルさんは嬉しそうに笑った
「とりあえず、お部屋へご案内します。」
「ありがとうございます。」
私はリリアを抱っこしてシャルルさんの後に続いた




