仲間
「それじゃあ、リリアの奴隷を解除してよ。」
「へっ?」
勇者の仲間が奴隷なんてカッコ悪いし、それに私は奴隷なんて持ちたくない
そう思ってリリアに奴隷を解除して欲しいと頼んだのだが、
「私はいらないって事ですか……。解りました。それではこれを。」
「なぜ包丁を?」
リリアは自分のアイテムボックスから包丁を取り出して、私に渡してきた
「私をこれで。」
「うん、なるほどね。貴方とはちゃんと1から話さないといけないみたいね。」
あぁ、頭が痛い。もしかしたら0から話す必要がありそうだ…。
「私はこれから勇者になるなら、奴隷が居るなんてカッコ悪いと思ったから、奴隷を解除して欲しいと思ったの。」
「つまり私はいらないって事ですよね…。」
「そうじゃなくてね。奴隷を解除して、そのあとに仲間になって欲しいの。それはダメ?」
するとリリアは不思議そうな顔で、
「なぜ自分から有利な権利を捨てるんですか?」
「何でって、言われてもね…。」
日本での暮らしでは………。って言うか日本以外でも奴隷は禁止されてるし…。なんと無く嫌ってのが理由だけど…。
「私は貴方と戦うなら、奴隷ではなく、対等の仲間になって欲しいの。だからお願い。」
「………。解りました。それではこれをこうしてください。」
リリアに促されてメニューを開き、奴隷の欄を開いた
《リリアを解放しますか?》
勿論OKっと、
「ありがとうございます!!やっぱり勇者様です!!」
「ありがとう。でも、これが普通じゃない?」
感激したリリアと、これでまぁ良いかなっと思った私
「取り合えず、色々教えてね。」
「はい!!」
スキルについて
スキルは大きく分けて3つに分類されます。
まず、メインスキル
私の場合、《自称勇者》っと言うスキルが当てはまる。
これはレベルが上がると名前と効果が上がるらしい
次にサブスキル
これはスキルを覚えて、常に使っているスキルだ
そしてまだ見たことも無いユニークスキル。
これはリリアも解らないらしい
解らないと言ったときのリリアの顔は物凄く、まるで捨てられる犬のような顔だった




