ご飯
ドランさん達とのお別れの話も終え、予定は全て滞りなく終了した
だが、もう既に外は真っ暗
明日の分までお金は支払ってあるので、今日は予定通りここで休むことにする
「ご飯も食べたし、寝るか……。」
「少し散歩でもしませんか?まだ日も暮れたばかりですし。」
「ん……。まぁ良いか。」
か弱い乙女が出歩く時間では無いが、別にリリアはか弱くは無いし、リリアが居るなら私も安全だ
そう言うわけで、外に出歩く
と言っても大通りなので別に何か支障が有るわけではない
ので、明かりの漏れるお店の窓を眺めながら私達は歩く
「明日にはここを立つからね…。結構短かったけど、楽しかったね。」
「いつでも戻ってこれますよ?楽しいかったですけど…。」
食事をするお店以外は殆どが店仕舞いをして、開いてる店は半分を以下だ
それでも、それなりには活気のある町だ
日本での暮らしの中で夜に外を出歩くと言う経験は無かった訳では無いが、片手で数えられるくらいだし、
それも有ってか、何か不思議な気分になる
「ふぅ………。不思議。」
「何がです?」
「何かが。」
意味がわからない…と言う顔をしているが、私も解らないよ。でも、
「不思議と嬉しくなるね。ここに来てよかったよ。」
「そうですか!!なら連れ出して良かったです!!」
「ありがとうね。リリア。」
「はい!!あっ、…………。焼鳥…。」
雰囲気をぶち壊すリリア。もう、気にしないけどさ…。
確かに美味しそうな焼鳥の香りだ、
「……………食べよっか?」
「やったぁ!!」
まだお腹には入るし、少しなら食べれる
何より、リリアと一緒に居るのが楽しかった
「すみませ~ん!焼鳥40本お願いします!!」
「嘘ぉぉ!?」
私の気持ちを知ってか知らずか、リリアは食べる食べる。
私も食べる。うん。旨い!




