ちっこめリリア
以外と見るもののない遊覧飛行を終えて、私達は町に戻って来た
町の少し外れでリリアがドラゴンから降りて、徒歩で町に向かう
この前の王都みたく騒がれたくないし、それに暇なのだ
「予想より早く着いたね。」
「そうですね。前回より少し早めに飛びましたから。」
まだ太陽は上りきっていない。昼前だし、町はもう見えているのですぐにでも着くだろう
そう言えば…、
「そう言えばさ、リリアって最小どれくらいになれるの?」
「?ドラゴンでですか?肩乗りくらいにはなれますよ。」
そう言って人形からミニチュアドラゴンになったリリア
なんかお人形さんみたいなドラゴンだ
ぱたぱたと飛んで私の肩に乗る
『……………………。うふふ♪』
「もう、リリア………♪」
肩に乗って首を伸ばすミニドラの首をくすぐってじゃれる
こりこりとした喉の感触が癖になりそうだ
「………………。ずっとこのままで居ても良いのよ?」
『触られるのも悪くないですけど、やっぱりさわる方が気持ち良いです!』
そう言うとリリアは人間に戻ってしまった
むぅ、あとでまたなってもらおう
「それじゃあ、まずは行こうか!!」
「はい!!行きましょう!!」
私達はまた町に向かって歩き出した




