朝食
まず、漫画肉が登場した
骨ではなく、何かの棒に肉が巻かれた肉がこんがり焼けたお肉の香り
お祭りの屋台で売ってるケバブ見たい
それを長い包丁で削り落とし、チーズをかけた
「1品目が出来上がりました。暖かい内に……。」
「いただきました。」
「次、作りますね!!」
皿の上からお肉は消えていた
「…………。リリア、私のぶん…。」
「はっ!?しまった!…………。怒ってます…?」
「少しは残しておいてね!」
まさに早業
皿の上に載った料理は、リリアと私の前に置かれた瞬間、消えた
取り皿も使わずに、お肉が載っていた皿で食べる
美味しそうなお肉は、もうタレしか残っていない
「次は、………譲ります…。」
「お腹すいてるんだね?私は少しでいいからね。」
リリアの目が泣きそうなほど潤み、私が話すと笑顔に
「次の料理は、海鮮サラダで………ございました…。」
消えたよ
「リイィリイィアァ!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
反省の色は無しかい!!
私はコックさんに頼んで、半分に取り分けて貰うことにした
して、次の料理は
「深海魚のムニエルでございます。淡白な味とソースが自慢です。」
今度は私の前にも料理が登場
前の町で食べたムニエルも美味しかったが、深海魚か…。
リリアの方を見ると、こちらを伺っていた
「食べよ?リリア。」
「いえ、………。美味しかったです………。」
皿の上には、無
「………あげないよ…?」
「私、そこまで食いしん坊では!?」
「嘘つけぇ!?」
狙われる前にさっさとムニエルを切り分けて口に運ぶ
美味しい
昨晩から食べていないので、さっさと食べる
リリアなんか無視無視
「………………………………。」
「………………………………。」
「…………………………。あ~ん。」
フォークに魚を刺してリリアに向ける
顔が明るくなり、素直に口をあける
このまま自分の口に放り込んでも良いけど、そこまで悪人にはなれないな
リリアにムニエルをあげて、食事を続けた
リリアの胃袋は無限大朝食




