~待ち受けていた真実と、残酷な現実の果て~(両サイド共通)
**バッドエンドです**
苦手な方はブラウザバック推奨です!
対峙する二組の部隊の前に、小さな光が二つ現れた。
――ガイノイド、リュシーとアネットだ。
二体のガイノイド達は、通信をジャックし語りかける。無機質な声で……。
『皆様、よく来てくださいました。我々が、この地球を人類に返すか否かを決める役割を与えられた存在です』
『そして、その判断は、あなた達の……特に、もっとも激しく戦い合った二部隊を見て決まりました』
『『この地球の支配者たる者は、もはやどこにもおらず』』
――故に、この地球は、滅びます。惑星としての命を終えるのです。
その宣告で、ようやく気付いた。
自分達は、地球の覇権ではなく……故郷なる星と同時に、自分達という種族の終焉を止めるために、ここまで来させられたのだと。
それに気づいた時、誰かが大声で笑った。
……誰かが、ため息を吐いた。
全員が、戦意を喪失し、希望を失った。
気付けば、障壁のようなものに覆われ、逃げ場を失った彼らは悟った。
――ここで、終わるのだと。
★★
俺は、ただ……惰性に生きたかった。
終わりが来るものではあったとしても、まさか目撃する事になるとは……な。
ここが、俺の人生の終着点。
何も得る事なく、終わるか。
☆☆
僕、海が見たかったんですよ。
だけど、それ以上にあの機体を壊したくなっちゃって……それが良くなかったかな?
失敗したな~!
まぁ、満足ですよ?
面白かったんでね!
****
宇宙コロニー軍所属、エセルバート・ダスティン少尉。
火星連合軍所属、大上摩希人少尉。
――エセルの所属するバード小隊と、摩希人が所属するナイトメア小隊の信号が途絶えてから、上層部達は慌てふためいた。
人類が、終わる。
種族としてだけでなく、故郷ごと消える。
その現実に、抗おうと足掻くが、数多の星の一つの消滅を……種を守るには至らず。
宇宙という歴史から、その姿を消した。
故郷なる地球と共に、宇宙コロニーにも火星にもいた人類は種として絶えたのだ……。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
この流れだと、こうなる他有りませんでした……。
バッドエンドになった事、お詫び申し上げます。
本当に、ありがとうございました。




