シーン119魔王封印。
私の身体が一瞬よろめいた。
今までにない程の膨大な力を放出しているからだろう。
しかも一撃一撃が重く計り知れない程の力を秘めている為……私の身体への影響も大きかったんだ。
次の瞬間。
『くくっ……終わりだーーーーーーーーーっ!?』
魔王ゼルドリスの叫び声。
その魔神具から発しているゼルドリスの魔神である冥王ハデスはその姿を漆黒の闇と変えどんどん巨大化していき今にも世界の全てを包もうとしている巨大すぎる膨大な闇。
私は一瞬で悟ってしまう。
このままでは、私……私の背後の皆……そして世界が塵と化してしまう。
私を……世界を飲み込んでしまおうとするその力。
その力の影響で爆風が巻き起こる。
爆風の中ではバチバチという雷も発生し爆風は全てを吹き飛ばし内部へ吸収しようとしている。
私は竜人化した……だけどその鎧になってくれているラムネ。
すると僅かずつだけどあまりに巨大な力により鎧がかけてくる。
『ラブラ。』
『ラムネ!?』
激しい衝撃に私は息も……そして目を開ききる事もままならない状況。
そして私を守ろうと、もの凄い力を放出している私を守ってくれている鎧。
するとラムネの声がはっきり聞こえ出す。
『ラブラ………僕は君を守る存在……ボロボロになったって最後まで君を守るから。』
『ラムネ……私……もっと……もっと……この魔王に勝つ為の力が欲しいよう………このままじゃ…………皆が消えちゃう!!!』
『ふふ……君は本当にこんな時まで他人の事なんだね……でもそんな君だからこそ僕は君を……』
『ラムネ……………。』
するとラムネは私の中で力を集中させていく。
私の肌に重なる鎧が煌めき…そして。
激しい力が沸き起こってくる。
『これは………………』
そして私が気がつくと私に力を貸してくれると言ってくれた皆が語りかけてくる。
『ラブラ……さあ僕達の力も…………。』
そう言ってくれたのは猫型精霊フェリスちゃん……隣には弟子だと言っていたフェレット型精霊フェロームちゃん。
そして麒麟ちゃんまでいてくてた。
『皆………うん………ありがとう………私皆がいればきっと……………。』
次の瞬間。
私の中に湧き上がる激しい光の力が吹き出してくる。
それは次第に巨大な光となり魔王ゼルドリスの真っ黒な闇を跳ね返していく。
『なにっ!!???』
ゼルドリスが焦りの声を上げる。
そして闇を弾き返した私の力。
私の束ねている髪も自身の力によりなびいていた。
『魔王ゼルドリス………この世界に生まれて世界を闇へと変えようとしている君を私は許せない。』
『なん………だと?』
私の手に握りしめる雷武ちゃんの魔神具。
私の意識に呼応するかのようの燃え上がる刀身。
『今度は……私の番さ…………………。』
タンっと地を蹴り出しゼルドリスへと攻撃を開始した私。
『はあああーーーーーーーーーーーーっ!?』
刀となった雷武ちゃんを振り回し連撃を重ねる私。
大鎌を振るい私の連撃をいなしていく魔王ゼルドリス。
だけど……………。
徐々にではあるが魔王ゼルドリスの剣筋の反応が悪くなってきた気がしたんだ。
ガキンッ!ガキーーーーーーーーーーーーーンっと激しい衝撃音が響きわたる。
『なっ!?こいつ……………どこにそんな力を隠していた!?』
『ふふっ…………確かに貴方は魔王って言うだけあって強い………………でもね…私だってこの戦いに負ける訳にはいかない………そう……ここまで私がきたのは世界の皆の為に……貴方を倒すんだ。』
『馬鹿な………この俺様は魔王ゼルドリス……勇者とはいえ…たかがヒューマンにこの魔王が負ける訳にはいかない!!!???』
再び闇を放とうとする魔王ゼルドリス。
私は魔神具の刀を構える。
すると魔王に語りかける雷武ちゃん。
『魔王ゼルドリスよ……この勇者ラブラは史上最強とも呼ばれた俺様がこの身をかけてでも信じそして希望を託せるヒューマンだ………お前は自分以外を信じようともしないがここにいる…勇者ラブラには俺様だけではなく皆が力を貸したくなる……そんな魅力がこの弱そうにも見える勇者にはあるのだ……勇者ラブラは……この世界の……全ての『希望』だ。』
『ぐうっ!?認めん!!認めんぞおーーーーっ!?』
魔王ゼルドリスは狂乱し叫ぶ。
『さあ……終わらせよう………魔王ゼルドリス!!!???』
私の手には再び燃え上がる雷武ちゃんの刀。
私の身体には仲間達の力が!!
そしてなんとか巻き込まれないようにロイズ、ドワフロス……そしてエルフィーナが私を見つめていた。
そして世界中の人々の為に私は最後の攻撃へと駆ける。
『皆!!大好きだよ!!私が守るから!!!』
私と魔王ゼルドリスの衝突!!!!!
私は構え………そして魔王ゼルドリスを…………。
斬る!!!!!
『ぐあっ!?なにっ!?』
『さよなら……魔王ゼルドリス………今ここに封印するよ…………………。』
『魔神封印』
『うあああああーーーーーーーーーーっ!?』
こうして…魔王ゼルドリスは消えていったんだ。
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