シーン115魔王ゼルドリス。
三人はいつの間にか更にその力を増していた。
そして私は。
私の前にはいつしか一人の男が立っていた……しかも顔にはなんらかの仮面をつけている。
そして男は語りかけてくる。
『お前が勇者か。』
『そう……だけど……なに!?』
不気味すぎる、その男はニヤリと笑みを見せ続ける。
『そうか………わしは全世界を統べしもの………ザイアックという。』
『えっ!?ザイアック………!?』
『ザ……ザイ……アック。』
『お前が…本当にあの……ザイアックなのか。』
突然私達の前に現れたのはなんとあのザイアックのよう……だったんだ。
でも……以前見た彼とはまるで違う人間に見えるザイアック。
すると…ザイアックは笑い出す。
『クククッ…確かにこのワシは以前と比べものにはならない程の力を得てそして風貌までも変わったがな…見違えた…とでも言ってもらおうか。』
『バカな……だが……こうして自ら現れるとは……これはこちら側に分があるとでもいえよう……』
そう語るドワフロス。
だが…そこに大声をあげたのは雷武だった。
『離れろーーーーーーーーーーーーーっ!?』
そう叫び雷武は空へと飛び上がっていく。
その言葉に私達も飛び上がる。
すると口を開くザイアック。
『どこへ…………行くつもり…………だ?』
すると。
ググッと飛び跳ねていた身体に何者かに捉えられた感覚が起こり停止してしまう。
『えっ!?』
『『なにっ!?』』
『クククッ……我が力……魔神の力を見せようではないか。』
次の瞬間。
捕らわれていた数名の兵士達が叫び出す。
『『うあああああーーーーーーーーっ!?』』
目の前でザイアックの力であろう何かに捕らわれ振り回される数名の兵士達。
するとザイアックは一本の長く、そして黒く光り輝く大鎌をその手に構える。
『クククッ……これはその名も『冥王の鎌』という……………』
『冥王の…………鎌。』
私の目にも見えたソレは黒く光り輝き禍々しい力を感じる。
するとザイアックは大鎌を振り上げていく。
それはまるで死神を思わせるような風貌と仕草。
恐るべき、その光景に身震いが止まらないであろう。
そして、次の瞬間。
スパーーーーーーーーーーんと冥王の鎌は回転する。
その刹那の瞬間の事であった。
ブシャーーーーーーーーーーーっと血を吹上げ斬られて倒れる数名の兵士達。
口を開きバタバタと絶命していくそのもの達。
それは、たった一瞬の出来事だったのだ。
だがそれだけで尋常ではない被害をうける獣人兵達。
『クククッ……どうした?勇者共………なぜにそんな驚いてるのだ!?』
ニヤリと笑みを浮かべそう語るザイアック。
『ぐっ!?ザイアック………』
『これが世界を支配する者の力なのだぞ?ここまでの絶対的な力を持っているからこそワシはここまで自分の国までも持ち……そしてこの世界を支配できるというもの………。』
するとザイアックの背後に現れたのは魔界の死神だった。
『これは魔神………『冥王ハーデス』死神の鎌を持ち……生命を断ち切るもの。』
恐るべき魔神が闇から這い出してくる。
それはこの空間全域を包み込むように支配していく…………。
次の瞬間、ゾクゾクっと感じる悪寒。
すると。
ガキーーーーーーーーーーーーーーーンっと私の聖剣はザイアックの大鎌を弾く!!
そして三人にも飛んでいくザイアックの大鎌!!
『なっ!?これは!?』
『やばいぞ!!俺の後ろに入れ!!??』
ドワフロスの叫び声。
そしてガキンっと鎌の刃を大剣で止めるドワフロス。
その時。
一瞬エルフィーナは何かに足を取られ転んでしまい出遅れる。
『えっ!?』
するとエルフィーナの足に絡まっていたのは魔樹であるエビルツリーの根だった。
笑みを浮かべるザイアック。
『エルフィーナ!?』
『エルフィーナっ!?今行くから!!』
私は聖剣を振ろうとするもザイアックの力により動きが遅れてしまう。
それでもザイアックの大鎌から放たれた斬撃はエルフィーナに迫る。
『くっ!?皆……私に構わずザイアックを!!??』
エルフィーナは叫ぶ。
にこりと笑みを浮かべたエルフィーナは目を閉じていく。
その美しい表情は恐怖を殺すものなのだろう。
彼女が覚悟を決めたその時。
『うおおおおおおーーーーーーーーーーーーっ!?』
その大声は!!???
『竜王……………………………雷武!!!??』
『魔王…………ゼルドリス!!???お前の好きには…………………………。』
雷武ちゃんの姿は巨大なドラゴンとして姿を現す!!!!!!
『させるかーーーーーーーーーーっ!?』
ドゴーーーーーーーーーンッと魔王ゼルドリスの放っていた闇を吹き飛ばしていく。
そして叫び立つ雷武ちゃん。
『クククッ……ここからだ……魔王ゼルドリス!!!!!』
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