シーン113ロイズの覚醒。
私達が戦いの始まりの地。
ここはケニージア。
そう……世界の助力をも受けながらこの地に自らの軍を筆頭に送り込んできたザイアック。
だがそれは……明らかな魔界を彷彿とさせる彷彿とさせるものだった。
所々から地面を突き破り這い出してくる魔界の魔樹であるエビルツリー……それはあらゆる動植物……精霊……そしてヒューマンの居住地まで侵食……そこには当然のようにエビルツリーの養分は揃っていたのだ。
世界各地にそのような事が起きていた。
それに輪をかけて発動したザイアックの総攻撃。
『皆さん……世界へ向けてあのザイアックの軍勢の猛攻撃が開始されてしまいました。』
ケニージアの女王の一言。
皆々の表情はやはり影ってしまう。
それはアメリスアードの陥落から開始されてしまったのだ。
その運命の朝…………アメリスアードの国民が目覚めると……そこはもうエビルツリーに侵食された魔界の姿へと変えられてしまっていたのだ。
『『うあああああーーーーーーーーっ!?』』
アメリスアード各地で悲痛な叫び声と共に魔樹に食されてしまうヒューマン族の人々。
この脅威の出来事を知らされた世界は………突然の驚異驚きと絶望を隠しきれなかった。
この地ケニージアの女王『アディア』は語る。
『皆さん……実は今朝……あのアメリスアードは魔王軍の力に完全に陥落してしまいました。』
『アディア』の言葉に驚きはするもロイズは問いかける。
『そんな………アメリスアードはザイアック王国を起こしてからのザイアックの蛮行に特にザイアックへの不信を抱きつつあったとの話も聞こえてはいたはずですが。』
いつの間にかそんな情報を得ていたロイズはそう語った。
『ええ……それは確かですね……ザイアックはこれまで色々な方面で活躍は世界にも聞こえてはいました……だけれどそれは表向きの話……裏では闇の世界を支配していたとの話です……そして彼は世界に認められ……自国を持った………そこからが蛮行の始まりだったようです………自国のザイアック王国では魔族が動き出しまるでそこは魔界のような国へと変わってしまっていたのです。』
そんな恐ろしい話を聞かされた私達。
だがその時。
戦いは突然開始されたんだ。
地響きがなりそして大地は揺れ始める。
ゴゴゴと鳴り響き私達がいるケニージアの大地から突き抜けるように魔樹の根が這い出してくる。
『エビル…………ツリー…………………しかもかなりの数だ。』
『大地からこんな攻撃を受けたら……確かにアメリスアード陥落も真実…………なのか。』
ロイズ……そしてドワフロスもこの現状に驚きを隠せずにいたんだ。
するとエルフィーナが口を開く。
『二人とも………魔王ゼルドリスを倒すために私達はここまで頑張ってきたの………私達は……ここからよ。』
『ああ……確かにそうだな。』
『よし!!いこう!!ラブラ!?』
ロイズの声に笑みを返す私は聖剣を抜く。
『さあ………皆……いくよ!!!』
ダッと駆け出す私。
後に続くかのように三人も。
そして背後から仲間達。
更に雷武ちゃん……麒麟ちゃんに伴い精霊達まで動き出す。
◇
戦いは………始まったんだ。
◇
◇
◇
『たあああああーーーーーーーーーーーーっ!?』
バッサバッサとエビルツリーをきっていく私とドワフロス……。
ロイズの銃弾は炎を上げ、エルフィーナの風で炎を巻き上げ燃やしていく。
『くっ!?結構キリがないな……燃やしてもまた地面から新しい根が生えてきやがる!?』
『泣き言はなしよ……ロイズ……ここが正念場なんだから!!』
『ああ……わかっているさ……父さん……僕は……父さんと共にこの世界を…そして…師…メギノス…貴方を救い出してみせる………はあああーーーーーーっ!?』
ガチャりと新たな銃弾を装填させる。
『ロイズ………それは!?』
『これは……僕が師であるメギノス様の魔神具開発から僕が独自に編み出した僕の初の魔神具さ……確かにラブラの純粋な魔神具とまではいかないけれど……それでも僕だって魔導科学者の端くれさ……僕オリジナルの魔神具……そうだね……『デーモンズガン』とでも呼ぼうか。』
そう語ったロイズが銃弾を込めたデーモンズガンを構える。
そして迫り来るエビルツリー。
それは確かにロイズの身体中の全てを停止させるかの様にまとわりつこうとする。
『『ロイズ!!???』』
『さあっ!いけ!!魔神…………』
するとロイズが銃弾から煙が立ち込めていく………そしてそれは何らかの形を形成していく。
それは見覚えのある精霊だったんだ。
ロイズの魔神の誕生の瞬間。
なんとそれはあの魔神『スカイプテラ』だったんだ。
そういえば…数日前………。
◇
スカイプテラから声をかけられた私。
『勇者ラブラ様……』
『どうしたの?』
『私はラブラ様の仲間であるロイズという男に私との絆を感じていたのですが……よろしければ彼の力となりたいのですがよろしいですか?』
『おお!いいよいいよ!スカイプテラちゃんならロイズと仲良くなれるんじゃないかなあ?』
『ありがとうございます。』
この時私は何となくそう感じたんだ。
そして……それが今開花したんだ。
◇
『どうだ……これは僕の科学者としての力にあのスカイプテラが力を貸してくれたんだ。』
『ロイズ!!???凄い!!!』
ロイズのスカイプテラ!!
それはあのエビルツリーを見事に斬り裂いていく。
私達はこの状況に更なる希望を胸に抱く。
『これなら……………』
『いけそうだな!!???』
その瞬間……………何かの足音が聞こえてきたんだ。
◇
◇
◇
ロイズの魔神になったのはあの…ライブ配信!!異世界転移の…スカイプテラでした!
今後も色々と……お楽しみくださいませ!
お読みくださりありがとうございました。




