シーン109先陣ロイズ。
『はあああっ!?何言ってんだこいつ!?』
魔王軍……獣人軍の獣人王『ベノム』の前に立つロイズ。
奇しくもその地はあのロイズの父親が入っていた施設の前だった。
ロイズはこの地に独自に転移魔法を込めていた弾丸を使用する事で辿り着いたのだった。
『僕の科学はこんな事も可能にしたんだ…ならばこの地は…僕が守るんだ。』
そう言い放つとロイズは身構える。
『クククッ……何が来たかと思えば馬鹿なヒューマンが一人迷い込んでくるとは……お前はここgどこかわかってきたのか?』
『ここがどこかだって!?この後ろにある施設はお前達の頭であるザイアックのものじゃないのか?そんな施設を破壊でもしたら後で大変なんじゃないのか?』
『はあ!?何言ってんだ?俺たちが依頼されてるのはこの血地の全てを破壊し尽くす事……当然こんな建物…中に何がいようと全て……皆殺しだ。』
『そうはさせない………僕がいる限り……ここは死んでも死守する。』
すると獣人王はその身体の筋肉……そして身体はムキムキと巨大化していく。
『獣人王………『ベノム』俺はここいら一帯を…破壊する………うおおおおおおおおーーーーーっ!?』
バチバチとその身体を巨大化させその力をためていく獣人王『ベノム』
その脅威の力は周囲にも影響を与えていく。
『クククッ…獣人モデル……キングコブラ……この俺の毒は………………最強だ。』
そう言い放つ獣人王『ベノム』。
すると。
ロイズは後方から何かの気配を感じる。
『なにっ!?』
シュンシュンっと突然後方から数多の矢が飛んでくる。
瞬時に身を躱すロイズ。
『くっ!?はっ!?』
身体をひらりとひねらせ致命傷を避けるロイズ。
そして着地するもまた矢は別方向からも飛んでくる。
『ちっ!?この数……厄介………だなっ!?』
そう言いながらも空中で捻りを加え見事着地するロイズ。
そして空中で銃を構える。
ダンダンダンッと銃弾を放つと炎がたちどころに矢を飲み込んでいく。
そして着地するロイズ。
『ふぅ…危ないじゃないか……んっ!?』
その時……肩に感じた痛み。
思わず左肩に手を添えると自分の血であろう生暖かさと痛みを感じてしまう。
『致命傷はなんとか避けた………これなら………まだ動ける。』
ロイズがそう言い銃を再び構える。
するとニヤニヤと笑みを浮かべる敵達。
『なんなんだ気味が悪い笑みを浮かべやがって。』
ロイズの言葉にニヤニヤと……そして笑いだす敵達。
『クククッ………さあ………どうやら………………きいてきたようだな。』
ベノムはそう呟く。
『な………にっ!?』
(目………目が………霞む……………まさか………これは………毒………なのか!?)
クラクラと目が霞み……そして身体を動かそうにも痺れて………力も入らなかったんだ。
すると、ベノムが口を開く。
『ふぅ……………我が毒から………何度も何度も逃げやがって……そしてやっときいてきたようだがな。』
『うぐっ!?があっ!?ゲホッゲホッ!!』
息苦しくなりそして咳と涙と身体全身に悪寒も走りこのままではやばい事だけはわかった。
『クククッ……我が毒は『キングコブラ』の毒……これは効くだろう!?あの象だろうがものの数分であの世行きだ………お前は何分持つだろうなあ。』
『あがっ!?ああっ!?』
ロイズの苦しみは止まらない……。
『どうだ………あと数分……の生命………そうだなあ………死ぬ前に何か言いたい事はあるか!?』
『うぐっ……くっ………そ………そこの建物にいた………者たちは…………どこへ?』
ロイズの言葉に『ベノム』はニヤリと笑う。
『誰一人………いるわけないだろう……見てみろ?』
ベノムが指を指す。
その指を刺した場所には燃え盛る建物。
『なっ!?』
『あの建物内にいたものは全て始末し………そして火をかけた…………貴様が死ぬ頃………全てが崩れ落ちるだろうなあ。』
ロイズはその言葉に、全身に震えを感じる。
(父さん………ごめん……僕はあなたを守れなかった………ならば………ならばせめて。)
僕は全身に回る毒の影響の激痛を堪え立ち上がろうと踏ん張る。
震える足を押さえそして力を込め立ち上がっていく僕。
次の瞬間。
『クククッ……しつこい…………なあ。』
ベノムの手が上がる。
シュンシュンシュンッと飛んでいく数本の矢がロイズの身体に飛んでいく。
そしてロイズは覚悟を決めるかのように目を瞑っていく。
(皆………今まで………ありがとう……………………。)
『さよなら…………………。』
その時。
『転地……………………………………………………………』
多数の何ものかが現れる。
それは竜王初め巨大な力を持つ魔物達。
そしてロイズの聞き覚えのある頼もしい妹の様な元気くれる声が聞こえる。
『うおおおおおおおおおーーーーーーーーっ!?』
『ラブ…………ラ…………………………………………。』
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