シーン101エルフィーナ怒る。
私はここ……ブラズールのエルフ達が暮らす神樹へと転移し……そして見事一度は敗北した強敵エレッソを打ち破ったんだ。
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『『ラブラ!!???』』
『『ラブラちゃん!?』』
皆が私に駆け寄って来てくれる……私は……勝ったんだ。
あの神化したかのような強さのエレッソ……そしてその魔神具を打ち破ったんだ。
すると激しい嬉しさが込み上げてくる。
『やったーーーーーーーーーーーー!!勝ったぞーーーーーーーーーーーーーー!!!』
私の喜びの声がこの神樹内外へと響き渡っていたんだ。
すると不思議な事に神樹の葉音がサラサラと聞こえ始める。
そしてそんな神樹の反応に声を上げたのはエルフィーナだった。
『えっ!?これは……………………!?』
エルフィーナの声にこたえるドライアード。
『ええ………エルフィーナ様………どうやらこの神樹はここへ来てようやく貴女を正式な主とお認めされたようです。』
『神樹が……私を……………………………!?』
『ええ……今こそ神樹の力をお借りするのです……そして残りの残党を……………』
するとエレッソ部隊の残党は……戦いを止め立ち尽くす。
その時……私達の目の前でエルフィーナの全身には光がまとわれていた。
『エルフィーナ!?』
『あれは………』
目を向けていたドワフロスが何かを知っていそうに呟く。
『ドワフロス……何か知っているの!?』
『ああ…俺はエルフとは近隣のドワーフ族だからな……エルフィーナがどんな能力を持ち…そして世界のどんな役割を持っているのかを……当然のように知っている。』
『そうなの!?ここに来てこれはなんなの!?』
『まあ見ていろ…………ここからがあのエルフィーナの本当の力が見られるであろうよ。』
そう笑いながら静かに言い放つドワフロス。
するとエレッソと共にこの神樹に侵入してきた残された兵士達はこの期を逃すまいと剣をそれぞれに取り合う。
『いいか!?ここであのエルフィーナを捕らえ連れ帰ればきっとザイアック様より報奨金でも貰えるであろう………所詮はエルフの女が一人……我々の力を駆使すれば捉える事も可能だろう……行くぞ!!???』
『『おおおおおーーーーーーーーーっ!?』』
残された兵士といえどもその数はまだかなりの数が残されていた。
『あんなに沢山の兵士……これは助けなきゃ。』
『まてラブラ…………………………』
私の肩を止めるドワフロス。
『なに?私はエルフィーナを助けるの!?』
『あのエルフィーナの顔をよく見てみろ!?』
ドワフロスの言葉に私がエルフィーナの顔を見る。
するとその瞬間私を微笑み見るエルフィーナ。
徐々にその光は眩いばかりに発光を増していく。
そして……エルフィーナは宙に浮いていく。
その背後から神樹の枝々はエルフィーナに向かい伸びていく。
『えっ!?あれは!?』
『ああ………エルフィーナの能力の真骨頂でもあるあれは………この巨大な神樹との『同化』………そう……あいつはこの神樹と共に戦うのならば………『無敵』ともいえる力を発揮する。』
ドワフロスがそう言った瞬間。
兵士達は一斉に斬りかかっていく。
『『いまだ!!!!!切り刻んでくれる!!!』』
『神樹……『同化』………………私はエルフの女王……エルフィーナ…………我が種族に害をなそうとする者にはこの私は遠慮なく排除させていただきます……………。』
『抜かせ………行くぞ……皆の者。』
『うおおおおーーーーーーーーーーーっ!?』
神樹と同化したエルフィーナに向かっていく兵士達。
そしてエルフィーナは動きだす。
『愚かな………ツリーオブヘブン…………。』
その時、神樹のいたる所からうねうねと生え出てくる無数の木の根。
それはまるで意思を持った生き物の様な動きを見せる。
『なっ!?あれは!?』
『なんなんだあの能力は!?あれはまるでモンスターではないか!?』
そう言い放った兵士達…………それはまさに大樹のモンスターと化しているエルフィーナへの恐怖を感じた言葉だった。
『エルフィーナ!!???』
『なんとでも言うといいわ………私とこの神樹はお互いを守りし力なの……ここはあなた達が汚していい場所ではありません………その罪に地へと返るのです…………………………………。』
兵士達の周囲から囲むように巨大な無数の木の根。
そして。
『ツリー…………ゴット…………………………………。』
『ラストシーン。』
怒るエルフィーナ……その力はなんと。
エルフィーナの声に一瞬で貫かれその身の動きを止める兵士達。
そして残った全ての兵士達は……………………。
神樹の『養分』と化してしまったんだ。
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