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EPISODE:46「最終決戦の始まり〜前編〜」

 僕たちは苦戦を強いられつつもアメダン地区の魔女・マルボロンの撃破に成功した。


 その後僕たちは安全な森に移動してからテントを作り、寝泊まりしていた。


 翌朝、なぜかバニアさんが不安そうな表情をしながら小さな声でつぶやく。


 「…昨日は全く力になれなかったなぁ。これだと近々解き放たれる魔王との戦いでは苦しくなるのが目に見えるよ。」


 その話を聞いていたアンドロイドのアイリさんが慰めるように優しくこう言う。


 「思いつめなくて大丈夫ですよ!私やマリカ様、さらに最強冒険者の良くんだっているんですよ!それにいざという時は私が身代わりになりますから。」


 その言葉を間近で聞いていたメイさんは、少し涙を流しながらアイリさんにこう言った。


 「アイリさんは、グッとくる言葉を言うね。今のであたしもだけどバニアさんもすごく元気になったと思うよ。それに一人じゃないから大丈夫でしょ。」


 バニアさんは、アイリさんとメイさんの方を見ながら小さな声でありながらも返事をする。


 「…慰めてくれてありがとう。だいぶん気持ちが楽になったよ。確かに今のアイリさんの言葉は、グッときたね。」


 僕は強気にマリカ様の方を見ながらこう言う。


 「それになんと言っても最強すぎる女神様であるマリカ様もいらっしゃいますから。これは凄く心強いよ!」


 するとマリカ様が嬉しそうにしつつも密かに照れながら僕にこう言った。


 「そう言ってくると嬉しいよ。ありがとう。うちは良太がいて心強いし、改めてパーティメンバーに加入して良かったって思ってる。まぁ、今回の戦いは苦戦したけど、魔王はこれの10倍以上の強さを持ってるわけだから。油断せずに一生懸命戦って史上最強の魔王を倒しましょう!そしてベツハナイム王国の歴史に前代未聞の伝説をみんなで刻もう!」


 こうして僕たちが魔王を倒すことについて話し合い気合いを入れ合っていると全員のスマートフォンみたいな端末から爆音の緊急速報アラートが作動する。


 まるで警告音であり、心臓が驚くような感じである。


 

 そして画面に内容が表示され、僕がしっかりと読み上げていく。


 「緊急速報。ただいまロストロイド地区で封印されていた魔王が解き放たれました。現在アメダン地区に接近中。直ちに安全確保のため避難を開始してください。と書かれています。」


 

 僕たちは、この内容を直ちに確認・共有してから大きな声で声かけを始めていく。

 


 

 

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