EPISODE:41「魔女アンドロイドの完成と誕生〜後編〜」
するとアッピーさんが少し苦笑いしながらも僕に完成したことについて報告してくれる。
「あっ、完成したのはしました。ただ見て分かる通り、他のアンドロイドよりちょっとおっぱいが大きめで美女型です。初期設定も完了いたしました。レベルは98と僅かにレベル100を下回りますが、その分HPが15000あります。さらに魔風と言って最高で時速190キロの風速を出して攻撃できるスキルとなっています。ちなみに名前はアイリと言うそうです。さすがに全裸のままではいけませんので、最低限の服などは人と同じように着用させております。」
僕はアイリさんのアンドロイドを確認しながらアッピーさんに頭を下げながらお礼を言う。
「ありがとうございます。ちょっとと言うか、けっこう大きいですね。しかも人間と見た目が全く変わらないですし、ロボットにも見えませんね。」
アッピーさんが操作方法などについて簡単に話してくれる。
「いえいえ。思ってたより早く完成しましたので。それにしてもここまで美女なアンドロイドは、珍しいと思います。ちなみにバッテリー残量やステータス・バージョン確認などはアイリさんのおへそ下くらいに小さな画面が搭載されていますので、そこからタッチ操作してください。また不正操作防止機能として良太さんが触らないと反応・動作しないようになっておりますのでご注意ください。」
そして僕たち4人がアンドロイド研究所から出るとマリカ様が、何かモヤモヤした感じで僕にこう言った。
「戦力にはなりそうだけど、めっちゃうちみたいにおっぱい大きい割には、細めの体型しててなんか悔しいし!しかも普通に喋るんだよな?今、良太はアイリを起動して間もないからって事で手を繋いでるけど…。」
僕はマリカ様に少し困った表情をしながら返事しつつも、さっそくアイリさんに話しかける。
「そんなに悔しがらなくても僕は良いと思うけど…。人と変わらないらしいから喋ると思う。アイリさん、僕は良太と言います。よろしくお願いいたします。」
するとアイリさんは、いきなり馴れ馴れしい感じで笑顔で僕にこう言ってくれる。
「私のことはアイちゃんでいいよ。その代わり良太さんの事は良くんって呼ばせてもらうけどね。今はあまりバッテリーが無いから充電お願いするね。」
「それじゃアイちゃん、できるだけ早く充電するから待ってて!」
僕がアイリさんの可愛さとこの関わりやすさに思わず少しデレっとしながら返事をしている様子をマリカ様たちは見ており、ややこわそうな表情で僕の方を見てくる。
さらにマリカ様は、僕の背中を強く叩きながら怒り口調でこう言った。
「良太、なんでこんな短時間でアイリさんと仲良くなってるねん!どう考えてもおかしすぎやろ!あまり言いたくはないけど、アイリさんはアンドロイドやからね!」
こうして無事、魔女アンドロイドであるアイリさんが完成し誕生したのだが、あまりにも美女すぎたのであった。




