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EPISODE:35 「アメダン地区の冒険者事情」

 お互いの恋愛感情は、より深まっていきこれで僕のエロスターの充電は満タンになっている。

 そして楽しくてドキドキしすぎている時間は終わり、翌日僕たち4人は再び冒険を再開していく。

 およそ1時間かけてニューシティ地区からアメダン地区をまたぐところまでやってきている。


 ここで僕はマリカ様・メイさん・バニアさんの3人に対して大きな声で意気込みを語る。


 「いよいよニューシティ地区から新しくアメダン地区というところに移っていく。これまで以上に強い敵が出現すると思われる。でも4人の力を合わせて大きな勝利を掴みたいと思っている。険しい冒険になると思うが、みんなでひとつになって頑張っていきましょう!」


 そして一人一人が右手を出して重ね合わせていき、大きな声で4人でこういった。


 「絶対勝つぞ!おーっ!」


 それから僕たちは完全にアメダン地区に移動していくとバニアさんが周りの様子を見ながらつぶやき始める。


 「久々にアメダン地区に戻ってきたけど、あまり建物とかは新しく変わったりとかはしてないな。だけど前より一人で歩いている冒険者はいるような気がする。あとはなんか魔女アンドロイド研究所に前より通ることが増えたのかな?」


 僕は今のバニアさんのつぶやきに対して気がかりなことがあるため質問する。


 「ちょっと質問なんだけど、どうしてアメダン地区の冒険者は一人が多くなってきている傾向にあるのか分かったりする?」


 するとバニアさんは、難しそうな表情をしながら小さな声で話してくる。


 「バニアが女王だった時代から見ていると、仲間スキルを所持している冒険者がこの地区には圧倒的に少ないのね。だからその分一人一人がしっかりと懸命な努力をして経験値を積む傾向にあるの。そして確実にレベルアップして立ち向かおうと考える人が多いからかな。」


 この時僕は、自分のステータスやスキル状態を思い出して苦笑いしながら返事をする。


 「そうなんだ。そういえば僕も仲間スキルは所持していなくてこの世界に来て最初は一人だったな。そこから一人で冒険しようと思ってた。だけどそんな勇気は僕には無くて女神様であるマリカ様にパーティメンバーに加入して欲しいと思った。有難いことにメンバーに加入してもらえたことで僕は一人で冒険せずに済んでるからな。」


 ここでマリカ様が恥ずかしさを交えながらも僕たちにこう言ってくれた。


 「良太の猛烈なアピールが頭から離れなかったからね。あの時のことを思い出すとアメダン地区の1人で冒険する人の気持ちが分からないわけでもないんだよね。」


 こうしてニューシティ地区からアメダン地区へ移動し、1人冒険者の多さに色んな気持ちや感情がこみあがってきた瞬間なのであった。



 

 

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