EPISODE:26「出ていけゾンビ！？」

　マリカ様がついに僕たちが最終的な目標と使命である内容について教えてもらえた。

　魔王を倒すために元アメダン地区の女王であったバニアさんからも詳しい話を聞くことができ、まずは各地区にいる魔女を倒す必要があるという。

　マリカ様がそのうえで僕たちに真剣な表情でこう話す。

　

　「そのため今日からは昨日まで以上にいろんなところに冒険していって、まずはこの地区の何処かに潜んでいる魔女を倒すこと。これがまず一つ。それに加えてさらなる強化のために魔女アンドロイドという戦力になる人形型ロボットの存在が欠かせないだろう。ロボットを作るためには6体の死体パーツ、頭や手・胴体などがこの世界の各地区のあらゆるところに落ちてるためそれを探していくことも同時に行いたい。死体と聞くと怖いかもしれへんけど、こちらの死体は全く怖くあらへん。なぜなら今まで過去に様々な冒険者たちが各地区にいる魔女を倒した時に自然に分解されてしまったもんだから。」

　僕は今の話を聞いて冒険解説書ソフトを確認していきつつマリカ様に読み上げながら話していく。

　「マリカ様、今、解説書ソフトに魔女アンドロイドについて少し書いてあって集まったアンドロイドパーツはニューシティかアメダン地区に建設されている魔女アンドロイド研究所に持っていって仕上げてもらう流れになるらしいね。」

　するとマリカ様が2度ほど頷いてからこう言う。

　「そうやねん。略して魔研と呼ぶんやけど、そこで仕上げてもらうとより強い武器を手にすることが出来るから、魔王と戦う時にも色々と有利になってくるから、今日からその目標と使命をみんなで持って頑張って冒険していこう！」

　こうして僕たちは重大な目標と使命に向かって突き進んでいく事になった。

　そして昼間くらいまで人通りが多いところや少ないところを通りかかって歩いていくと思わぬ敵が出現し、ゾンビみたいな姿で大きな声をだしてくる。

　「てめぇら、どっか行け今すぐに！とっとと出ていけ！ほら、出ていけ！」

　この声に僕は耳元まで響いてきて何人か歩いていた冒険者たちは避難しようとするが、その敵もその後を追う感じだったためすぐにステータスを確認する。

　レベル84でHPは1900と低めでスキルも根性Level13しかないため防御タイプであると判断し、僕は的にこう言ってから光鉄砲を放つ。

　「ちょっと黙ってくれませんか！！これでもくらえ〜！！」

　すると僕の絶対命中スキルが効力を発揮する。

　これで全身にダメージを与えることに成功しふらつき始めた。