至れり尽くせり
放置しすぎました。
お気に入り登録してくれてる方々ありがとうございますm(__)m
客間で身支度を整えていると、ひかえめにノックの音がした。
アルベイルが入室を許可すると、アイリがたらいとタオルを持ち立っていた。
「おはようございます。
これで顔を洗って下さい。水差しも今お持ちします。」
アルベイルが受け取り、顔を洗っていると、水差しの他に、髭そり道具一式も置かれた。
「使い終えたら、申し訳ないのですがその場に置いておいて下さい。
食事の用意はできています。」
一礼し出ていくアイリを見送ってからアルベイルは、妙な気分になる。
使用人らしい対応だが、いかせん外見にそぐわないのだ。
本人的には当たり前としてやっている言葉遣いや対応も、はたから見れば無理しているように見えなくない。
なんというか、子どもらしくないのだ。
ただ可愛いげの無いというよりは、可哀想な気持ちになってしまうのだ。
(もう少しばかり年齢が上なら違ったんでしょうが…)
そこまで考えてから、アルベイルは首をふった。
年頃の娘であれば別な問題がでる。
若い娘の前で、パンツ一丁や半裸は大問題だ。
なんにしろ、ユナカイトのパンツ一丁だけは止めさせようと朝日に誓うアルベイルであった。
☆☆☆
朝食中もアイリは休みなく働き、二人の給仕をする。
「ユナはこの状態を見てなんとも思わないのですがか?」
機嫌良く食事をするユナカイトにアルベイルは尋ねた。
「何が?」
「あんな幼い子どもを休みなく働かせる事をです。」
「父上と母上も同じ事を言っていたけど、別にアイリに休みなく働かせるようにしてるわけではないよ。
本人が休みいらないっていうのを説得して休憩取らせてるしね。」
それに動きがリスみたいで可愛いよね、とほのぼのした顔で言うユナカイトにアルベイルは頭を抱えたい気分となった。
ユナカイトの考えもダメが、アイリにも改善してもらわなければならない事がある。
「アイリ、こちらに来て下さい。」
朝食を食べ終え、食後のお茶まで出された後アルベイルはアイリを呼び寄せた。
おかわりですか、と問うアイリを向かいに座らせ尋ねた。
「なぜ休みたがらないか説明してもらえるかい?」
アイリはビクリと固まった。
アルベイルは笑ってるが、その笑顔は黒い。どす黒い。
(何かそそうした?!)
冷や汗が背中をつたう。何か言おうと思うのに、口が動かない。
ユナカイトに目を向けると、お茶の美味しさに目を細めこちらに気づかない。
アイリはちょっとした殺意を覚えた。
「質問を変えます。
ユナの何が貴女を休ませないんですか?」
「……」
アルベイルが何を聞きたいか、なんとなく分かったが話していいものかアイリは悩んだ。
本人も目の前にいる状態ではなおさらだ。
「名に誓って、ユナに不利益があるような事を言ったとしても貴女の生活と仕事を保証しましょう。」
アイリは悩んだ。
話したくはないけれども話さないわけにはいかない。
意を決して、アイリは真実を語り出した。
残念な美形は私の書くものに欠かせないようです(´・ω・`)




