学校へ行こう!
門の前で食品強奪未遂事件から三日がたったある日、
ユナカイトとアルベイルが昼過ぎに満面の笑みで家へと帰って来た。
「申し訳ありません、昼食のご用意をしておりませんでした…
なにか作りますからこれを食べていてください。」
丁度その時、アイリは遅い自分の昼食をとろうとした時であった。
タイミングが悪すぎる。
内心舌打ちして、自分の昼食を差し出す。
というか何も聞いてない。
仕事のある日は昼食を用意しない事になっていたはずだが、アイリは幼くとも仕事人。
雇い主の突然のわがままにも対応できなくてはならないと腰をあげた。
「いやいや、ごめんタイミングが悪かったね。
俺達は昼食べたから座って!ご飯食べないと大きくなれないよ!」
巨大なお世話である。
「お座りなさい、アイリ。
だからいったでしょう、もう少ししてから帰れと。もしくは連絡に誰かを行かせなさいと。
使用人にも部下にも段取りや都合があるのです。いい加減理解してください。」
笑顔の腹黒副官様が背中に暗黒をしょってユナカイトに詰め寄る。
色々また大変なことを仕出かしたのだろうな、とアイリは思ったが余計なことは言わない。
ユナカイトが助けを求めるようにアイリをチラ見するが、見なかったことにして昼食を食べ始めた。
アイリのんびりと昼食を食べ終えた頃、アルベイルの説教も一段落した。
「実はシュトーレンに同行した全隊員が休みをもらえることになりました。
その間、アイリも休みを取れるようにした方がいいのではと提案をしたんですがどうですか?」
「俺は色々出掛けるから家にいないから。
もしシュトーレンに里帰りしたいなら特急便で送迎の手配はするよ?」
「えっと、ちなみにどのくらい休みですか?」
「二週間です。
特急便で帰れば往復六日ですね…ですが…」
アイリの問いにアルベイルが答えてくれたが言葉を濁す。
アイリの親族は誰もいない。
領主一家や使用人達はいつでも帰っておいでと言ったが急に戻っても相手方にも都合もあるのだ。
それに…
ユナカイトに付いて行って半年もたってない時期に帰ればなにかを勘ぐるだろう。
やはり心配だから戻らないでほしいと言われたら、アイリも揺らいでしまう。
「あちらにも都合がありますから、私はこちらにいようと思います…
大丈夫でしょうか?」
「それは構わないよ、それならさ…」
ユナカイトがにっこり笑って言った。
「学校に通ってみようよ!」
V6がかつてやっていた番組…懐かしい。
次回ドキドキの学校編になるかもしれない。




