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「では、サマンサさんいってきま~す。サミー君、私まで乗せてもらって、ごめんね~。

 そう言えば、オープンした後のミーナさんの通勤手段も考えなきゃでしたね」


 ライアン、アンドレ、ハンスは自転車での通勤が最近のお気に入りだ。

 いつも通りトライクで行こうと思っていたら、サミーがミーナさんを乗せるので一緒ににどうぞと言ってくれたので甘えてみた。

 実はちょっと乗ってみたかったんだよね~。うんうん、乗り心地も悪くないぞ。むしろ馬車より快適かも……やっぱりタイヤかな?

 車輪だけでもかえることが出来れば、かなり乗り場所の心地よくなりそうだよね~。

 馬車の重みに耐えられて、取り替えが簡単そうなタイヤって無いかな……屋台のタイヤとか?あ、リヤカー!

 このリヤカーは2個のタイヤで180kgまで乗せれるのね!4個だともっといけるってこと?これは是非ともアンドレに試して貰おう。

 まあ、今後馬車に乗ることがあるのやらって感じだけどね……アリアさんとおっさんズにでも献上しようかな。


「ミーナさんの送り迎えは任せて欲しいっす!」


「でも、毎日じゃ大変じゃない?それに通勤時間も少し早いし、帰りも遅くないかな?」


「大丈夫ですよ~。早目に行って仕入れ作業をしたりしたいですし、帰りも6時に閉店だし、問題無いですよ~。うふふ

 あら~、でもサミー君に甘えすぎかしら~?」



「いえ、まままま任せてくださいっす!ミーナさんと行きも帰りも一緒で嬉しいっす!」


 うん、まあ本人達がいいならいいかな。またしばらくしてから大丈夫か聞いてみよう。


 到着したら、さっそくアンドレがストラックアウトを道路に出して、みんなに説明していた。


「アンドレ様、皆さん今から仕事なんで、やるなら休み時間だけですよ!あとここでやって建物に当たったらどうするつもりですか?

 危ないんで、体育館の横の馬車置き場でやってくださいね。もちろん向こうに向かって投げるんですよ?

 ああ、あとさっき思い付いたんですけど、馬車の車輪をこのタイヤにかえたら乗り心地が良くなりそうじゃないですか?さあさあ、実験よろしくお願いしますね~」


 苦笑いしていたみんなも、やっと解放されたとばかりにそれぞれの持ち場へ帰っていった。

 アンドレは気にした様子もなく、馬車にタイヤ……と色々考えているようだ。さすが研究バカ。頑張ってね!


「みんなおはよ~。よし、今日も元気に頑張るために、疲れが残ってる人はこれ飲んでくださ~い」


 そう言って、麻衣も栄養ドリンクをイッキ飲みした。


「ぷはー!ああ、大丈夫です。疲れに効く栄養剤です。そんなに強いやつじゃないんで、気休め程度ですけどね……へへへ」


 一瞬怪しんでいたが、カレンちゃんが飲んだのを見て、他の大人メンバーも次々手に取った。

 さすがに少年少女達は必要無かったらしい。まあね、年齢的に高校生だもんね。


「よし、気合いを入れて、頑張って今日で終わらせましょう!あと魔石を貼る作業が残っているのは○○社の文庫と絵本だけなんで、他の物はあいうえお順にどんどん並べていきましょう!

 とりあえず一気に貼る作業を終わらせたいから、女性陣は貼る作業を、男性陣は並べる作業をやりましょう」


 黙々と作業をして、なんとか午前中で貼り終わり、あとは登録して並べるだけとなった。

 午後からは登録作業も人を増やして、一気に片付けよう!

 ご飯の用意に行くために外に出ると、野太い男達の声が響いていた……な、何事!?

 人だかりを覗くと、ストラックアウトだよね~やっぱり……めっちゃ楽しそうだな。

 ライアンがいたので、あと2セット出して託してそっとその場を離れた。いや、ガタイのいい男達の熱気がね……


「お疲れ様です。すごかったでしょう?もう、バカ共が仕事中からそわそわしててウザかったです」


「休憩ってなった瞬間、みんなダッシュだったよね~」


 魔法騎士団のお姉様方が呆れた様子で社食でくつろいでいた。


「ああ、遅くなってすみません!今お昼出しますね。あ……女性だけだし、甘いものでも食べちゃいます?くふふ」


「ええ、嬉しい!いつもはむさ苦しい男共に囲まれて、急いでご飯食べてたから、ゆっくり出来て嬉しいわ~」


 女子会~と思ってよく見たら、何故かうちのメンバーは男性陣もみんな来ていた。


「あれ?貴方達は行かないの?」


「いや~……あの中に入る勇気は無いですよ~」


 ジョン少年が恥ずかしそうに答えてくれた。まあね……確かにあの中に入るのは……うちのひょろひょろ集団にはキツいかな~……


「みんないっぱい食べてもう少しお肉をつけようね!あれは体育館が完成したらどこかに設置して、誰でも使えるようにするからね。

 あ、でも来る人が多いとやりにくいかな~?社宅の近くに設置しようかな。女子寮の横が空いてるし、女子寮は柵が高いからちょうどいいかも。まあ、後にネットつけるけどね。

 帰りに出してあげるから、みんなで仲良く遊んでね。あ、でも魔法は禁止だからね。魔法を使わずにやるのがルールだからね」


「うわっ!いいんですか?実は気になってたんで嬉しいです!」


 少年達が嬉しそうにはしゃいでいた。ケビンもクールな表情ながら、嬉しそうだ。よかったよかった。

 さ、ここにいるメンバーだけで、こっそりデザート食べちゃお食べちゃお!何がいいかな~?くふふ

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