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カレンちゃんに、お義姉さん達に明日から来て貰うように伝言をお願いして1階に戻った。
さっそくタブレットのレジにメニューを入れていこう。
ショートケーキ、パフェは銅貨1枚。
ロールケーキ、モンブラン、レアチーズケーキ、季節の果物のタルト、生クリームたっぷりのレモンタルト、季節の果物のゼリー、レモンムースは小銅貨8枚。
プリン、シュークリーム、マカロン、アイシングカップケーキ、大き目のアイシングクッキー、マドレーヌ2個入りは小銅貨5枚。
半生ゼリーは小さな瓶にいくつか入れて、銅貨1枚かな。
イートインの場合はドリンクとセットになって+小銅貨2枚。
ドリンクだけだと小銅貨3枚で、セットの方がお得になっている。
サミーの軽食は、スープとテリーヌとドリンクを付けて一律銅貨1枚と小銅貨5枚だ。サンドイッチとホットサンドの持ち帰りは小銅貨8枚かな~。
それぞれの名前を書いたボタンを売れた分だけピッピッピッピってタッチして、小計。貰った金額を打って現/預を押すとお釣りが表示される、ごくごく普通のレジだ。
簡単だし、きっとすぐみんな使えるようになるよね。お金の受け渡しがあるから、一応最初はレジの子がメインで頑張って貰う予定だ。
お金はレジ台の引き出しの中に縦長の箱を3つ置き、銅貨、小銅貨、小さい所に銀貨を置く。
もし金貨での支払いが来たら、レジが終わってから箱の下に置くようにする。
レジの足元には、金庫を置く。つり銭の両替を入れておく所だ。途中でつり銭が無くなったら下から出して貰う。
閉店後、金庫の中とレジの中からつり銭を出して、残った売上金はライアンのアイテムボックスに入れる。
そうすると、数えなくても合計金額がすぐ分かるのだ。くふふ
それとレジの売上合計金額を見比べて、違っていればつり銭をライアンのアイテムボックスに入れて枚数を確認する。
そこでつり銭の数え間違いだったらいいのだけれど、レジ間違いであれば、今度から気を付けてねと注意しなくてはいけない……気が重い。
この世界は結構どんぶり勘定だから、ここまでしっかり管理するのは珍しいそうだ……そうは言ってもレジを使うから必然的に、ちゃんとした金額が出ちゃうんだも~ん。
出るからには実際のお金と合わないとおかしいし……
閉店後、これをカフェ、パン屋さん、写真屋さんの3ヶ所やることになる。店舗はミーナさんにお任せする予定だ。
そのうち3ヶ所もスタッフに任せられるようになればいいのだけれど……まあそこはおいおいと言うことで。
全部数え終わったら金庫とそれぞれのつり銭の入った引き出しをライアンのアイテムボックスに入れて、翌朝出すと言う感じかな。
ちなみにカフェを数え終わった段階で、パンやケーキの残り物があれば、スタッフに安く売ることにした。まあ、無料でもいいんだけどね、なんかそうなると有り難みがなくなるよね?
一応図書館や写真屋さんのスタッフもみんな集まってから買い物タイムって感じかな。
ケーキは小銅貨3枚で、プリンなんかは小銅貨1枚。調理パンも小銅貨1枚で、ロールパン等はタダでいいかな。
ちなみにパンの販売価格は、調理パンは小銅貨3枚。ロールパン、レーズンパン、クルミパンは小銅貨1枚、食パン1斤は小銅貨3枚になっている。
調理パンにしては安いけど、これはサイズが日本の3分の2程度になっているからだ。
普通サイズだと小銅貨5枚ってみんな言うから、なんか高過ぎていたたまれない気持ちになって、サイズを小さくすることで落ち着いた。
だから、パン屋さんのレジは超簡単で、食パン、調理パン、その他パン、ドリンクの4つしかボタンが無い。
3個の調理パンなら、3を押して、調理パンを押して小計……これだけだ。たぶんお昼前のパン屋さんはスピード勝負になるから、このくらい簡単な位でちょうどいい。
今後も新しいパンが増える度、サイズを調整して金額は変えない予定だ。作る方はちょっと大変かもしれないけど……まあ、頑張ってねと丸投げしちゃう。へへへ
「あ、麻衣殿……って顔が緩んでるぞ」
「っは!アンドレ様……何かご用ですか?」
「おおそうだった!噴水も完成したから、明日にでも勇者殿の屋敷の噴水を作りにいきたいそうなんだが、予定はどうだ?」
え……う~ん、嬉しいけど……明日は写真屋さんの主婦達の実力を見たかったんだけどな~……
「まあ外だから出来た頃に見るだけでもいいぞ?」
「じゃあお願いします……」
そうは言っても、やっぱり留守中に敷地内をいじられるのはちょっと気になるな~……
「では、ついでに庭師も呼んで一気に仕上げるよう言っておこう。ふはははははははは」
なんであいつが張り切ってるのか謎なんですけど……とりあえず時間がある時に様子を見に行ったりしようかな。
「あ、じゃあ私が立ち会いましょうか?お店もまだ完成していないので暇ですし……」
家に帰ってぶつぶつ言っていると、ミーナさんがそう提案してくれた。
「え?いいんですか?ミーナさんがいれば安心かも!よろしくお願いします!」
あ~よかった!ミーナさんなら信頼できるし……ってまだ出会ったばっかりなんだけどね。何でだろう?安心感があるんだよね~。
「あら、じゃあ私も立ち会うわ。うふふ」
「あ~……よろしくお願いします……」
何だろう?サマンサさん……安心感が全く無い。まあミーナさんがいるから心配ないけどね。




