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 おお、それは色んな意味で有り難い!


「え?いいの?」


「いいわよ~、1人じゃ寂しかったからちょうどいいわ」


「え?おば様一人暮らしする予定だったの?……お料理とかお掃除とか出来るの?」


「出来ないから困ってるのよ~。ミーナ貴女出来ないの?」


「家を出てから1人で生活してたからある程度は出来るようになったけど……お料理だけは壊滅的に出来ないのよ。何故か焦げちゃうのよね~……」


 か、可愛い!何でも完璧にこなしそうなのに……色気に加えてギャップまで……まさに魔性の女だわ。


「お料理は出来なくてもここに来れば何か食べられるし問題無いですよ。なんならうちに来てもいいし……」


「いや、オーナーそこは自分を呼んで欲しいっす!ミーナさん任せてください!自分が毎日作りに行くっす!夜に夕食と朝食を作っとくっす。休日は3食作って掃除も洗浄魔法でするっすから任せてくださいっす!」


 サミーが厨房から覗いていたのか、凄い勢いでやって来た。まあ、確かにサミーにお任せすれば安心だけど……


「さすがに悪いわ~。貴方ここのシェフでしょう?お仕事で疲れているのに、わざわざ家に食事を作りに来て貰うなんて……」


「サマンサさん、大丈夫っす!どうせアンドレ様の食事も作るっすから、2人分増えても何の問題も無いっす」


 ええ!?サミーアンドレの食事作ってたんだ……確かによく3人で一緒にいるな~とは思ってたけど……


「あ、それならサミーも一緒にサマンサさんのお宅で夕食を食べさせて貰ったらいいんじゃない?帰ってから食べるんじゃ遅くなっちゃうでしょう?」


「あら、それはいいわね~!人数多い方が楽しいし、若い子がいるとパワーを貰えるから嬉しいわ」


 パワー……?若さの秘訣!?


「あら楽しそうね。サミー君、是非一緒に食べましょうよ」


 は、はい……なんて顔を真っ赤にしながらふらふらと厨房へ戻って行った。


「まあ、あんなに赤くなって可愛らしいわ……ふふふ」


「おば様、あまりからかわないであげてね。サミー君うぶなんだから可哀想よ」


「ふふ、分かったわ。あの子は貴女のお気に入りなのね~。貴女もあまりからかい過ぎないように気を付けなさいよ?」


 あの2人に囲まれて……サミーの心臓持つかな?住むところを探してるって言うくらいだから、ミーナさんにいい人はいないみたいだけど……サミーの事完全に子供扱いしてるよね~。

 まぁこれから毎日会うようになれば何か変わるかもしれないし、頑張れサミー。


「えっと、ミーナさんは働いてくれると言うことでいいですか?」


「ええ、大丈夫です。仕入れも任せてください。ふふ、出来るだけ安くして貰えるように頑張って交渉しますね。

 私こう見えて値切るの得意なんですよ。うふふ」


 うん、凄く分かるよ!だってこんな色っぽい美人にまけてって言われたら、女の私でもまけちゃう自信が有るもん。頼りになるわ~。


「あ、そう言えば今のお店はいつまでなんですか?家を探してるって事は、契約が切れるんですか?」


「お店はもう閉めました。今はお店の2階に住んでいて、5日後に契約が切れるので、出ないといけないんです。

 まぁ、またいろんな国でちょこちょこ仕事しながらふらふらとしようかなと思ってたんで、次に住む場所は決めてなかったんですよね~。

 でもこの服を見て、麻衣さんの近くにいる方がもっと色んな世界を知れて面白そうだなと思って来ちゃいました。うふふ」


 ぐはっ!い、色気がヤバすぎる……あ~、鼻血出そう。


「あ、では後で荷物を取りに行って、とりあえず家に住みますか?サマンサさんの家も10日くらいで出来るとは思いますが……」


 離れにって言いたかったけど、離れはミシンのお試しで使う予定だからな~……まぁ、2階の子供部屋予定の部屋が3つ空いてるし、端の部屋なら気を使わなくて大丈夫かな?

 うう、やっぱりトイレとかお風呂の問題があるし、離れがいいかな?

 そもそも家までお針子さん達に来て貰うのも悪いしな~、工房が出来るまで、この辺にプレハブ小屋でも置いちゃう?

 あ~でも電気……しかも建設終わったらプレハブ要らないしな……あ、レンタル出来るんだ?太陽光発電付きのもある!たっか!わ~、普通のと0が1個違う……

 あ、そうだ!レンタルハウスを休憩室にして、社員食堂をミシンのお試し会場にしよう。

 

「私もそろそろお城にいるのが申し訳無くなってきたから、ミーナと一緒にお邪魔できないかしら?」


「狭い離れでよければ大丈夫なんですけど……寝室も1部屋しかないですよ?」


「あら~、可愛い姪とだからそれで構いませんわ。ふふふ

 では、私は荷物を取りに行かなきゃだし、明日からお世話になりますわ」


「じゃあ私も荷物の整理をして、明日来ようかな。すみません、家が出来るまでよろしくお願いします」


 明日から楽しくなりそうだな~と言うことで、せっかくだから今日はサミーのランチを食べて貰うことにした。もちろん、食後のデザートはカレンちゃんのショートケーキですよ。くふふ

 美味しい、凄いと2人に誉められて、サミーは真っ赤になって喜んでいる。ついでにランチで下りてきたジョン君やマルコ君も、真っ赤になっていた。

 まだ少年達には刺激が強すぎたね~。ケビン達は、サマンサさんが同じワルイナ事件の被害者だと知って、仲間意識が芽生えたようだ。

 と言っても、口数少ないからいまいちよく分からないけどね。 

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― 新着の感想 ―
[一言] |д゜)ジー (-_\) (/_-) |д゜)ジー サミー ちょっと そこ代われ… いや…そんな所の居ると将来普通の女の子じゃ我慢出来なくなるからだよ ( ´・_ゝ・) だから俺が代…
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