表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/113

48

台風怖い~……更新遅れたらすみません

 大工さん達に、お昼は交代でカフェスペースで休憩すれば?と提案したけど、みんな汗がすごいし汚れてるんで……と断られてしまった。

 まぁ確かにそれもそうか。今日はカレンちゃんの美味しいデザートがあるからね!

 プリンは通販でガラスのカップを買った。100個で1個あたり66円だったから、こっちで作って貰うより断然安くて……さすがに同じものを同じ金額では無理だったのよね。

 せめて小銅貨1枚なら買ったんだけど、5枚だったからその分プリンの代金が高くなっちゃうんで諦めた。

 どっちも最高に美味しい!午後からはシュークリームを作るそうだ。シュークリームは無かったそうなので、レシピ本を見て喜んでいた。

 シュークリーム美味しいよね……ああ、でもカスタードと生クリーム2層のやつも大好きよ!アンドレ遅いな……


 シュークリームをオーブンに入れた頃、やっとハンスとアンドレが帰ってきた……もう1人若者を連れて……誰?


「ただいま~。あ、これ言ってた見習いシェフ。厨房出来たし連れてきた」


「うい~っす。サミュエルでい~っす。サミーって呼んで欲しいっす。厨房ここっすか?」


 うっざ!ウザいのがまた増えた!類友?類友ってやつ?うわ~、一緒にやっていけるか不安しかない……


「ちょっと狭いけどこの辺。こっちはパン職人さんがパンを作るから、この辺だけしか空いてないんだけど大丈夫かな?」


「マジっすか?あ~まぁ狭いけど軽食だけなら大丈夫っしょ。面白いもん作らせてくれるって聞いたんっすけど、マジっすか?」


「面白いかはわからないけど、これをメインで行こうかなと思ってる。あと、カレーもいいよね~……このオーブンでピザも焼けないかな?あ、でもパン屋さんがパン焼くから無理か……」


「な、なんっすかこれ!作りたいっす!材料無いっすか?」


 とりあえず色々出してみることにした。あ~ここでも小麦粉使うな……パンにも使うし、どれだけの量を仕入れたらいいんだろう?難しい……


「あ、アンドレ様これがどうしても欲しいんで、大至急作って欲しいんですけど!これクリームパスタにも使えるし、まじで早く欲しいです!

 あと出来ればチョコも作って欲しいです!この世界のチョコは高すぎて使えなくて……何とか安く生産できるようにしてください!」


「お、おう、任せとけ。どれどれ……ふむ……ん?なるほどな……天才の俺にかかれば、生クリームとやらは2~3日で作れると思うぞ。

 チョコはな~、この国ではカカオの栽培が難しいんだよな~……」


「それこそ魔法でなんとか頑張ってよ!立派な温室でも作って栽培頑張って。てか空調魔石があるなら簡単に出来るんじゃない?」


「……温室?」


 なんと、温室がなかった!穏やかな気候の国だからか、温室の必要性が無かったのかもしれない……とりあえず温室の本も渡しておこう。


「ちょっといいっすか?冷蔵庫で寝かせるって書いてあるんっすけど、冷蔵庫ってなんっすか?」


「あ、これだよ~。こっちが冷蔵でこっちが冷凍」


 2時間くらい寝かせなきゃいけないらしい……仕方無い、今日の夕食だな~。他にも本を渡してみると、全部作りたいらしい。

 わかるけど、こっちにある材料で作れる物しか出来ないよ?スパイスがあればカレーが出来るんだけどね~……


「スパイスっすか?いくつかは見たことあるっす。王都に変わった食材を扱う店があるんっすけど、そこなら置いてるかもしれないっす」


 なるほど……とりあえず明日だな。どんな食材があるのか楽しみ~。そもそもカレーをスパイスで作ったこと無いから何がいるのかよくわからないけど、まぁレシピ本を読んだシェフがいるから大丈夫だろう。

 あ、あと自家製ケチャップも作って欲しいな。パスタとかオムライスとか、カフェメニューにピッタリだもんね!他にも自家製マヨネーズとかドレッシングとか色々載ってる本も出しとこう。


「シュークリーム出来たよ~」


 まじ女神!ほわほわで美味しそう!


「なんっすか?シュークリームってなんっすか?うわっ!うっま!なんっすかこれ?」


「あれ?てかカレンちゃんはお城の厨房で働いてたんだよね?サミーとは顔見知り?」


「カレンさんってあれっすか?前世持ちって言う伝説のパティシエっすか?まじ会いたかったっす!光栄っす!」


 カレンちゃんはゆうくんを妊娠した4年前に退職して、サミーは3年前に見習いになったらしく、被ってなかった。

 ただ、前世の知識で色々新しいものを作るカレンちゃんのことを、変わったもの大好きなサミーが勝手に憧れていたらしい。

 まぁ、仲良くやってくれるなら何でもいいや。この世界はちょっと女性の社会進出が進んでないから、女がパティシエ?とか言う人も多そうだもんね……

 パン職人さんも、そんなタイプじゃないといいな~。とりあえずシュークリーム激ウマ!看板メニューに出来そうだな!あ、シュークリームもパン屋さんみたいに肉まんの袋に入れるようにしたら、お土産でかなり需要がありそう!

 プリンも蓋のかわりに薄い布を被せて細いリボンで結べば、ケーキドームも要らないよね?たぶん……仕組みがよくわからないから、今度ライアンのアイテムボックスで実験してみよう。

 片付けも終わって16時になったので、カレンちゃんファミリーは帰っていった。


 2時間待つ間に、サミーはケチャップを作るようだ。なんとサミーは洗浄魔法が弱いながらに使えるらしく、調理器具をちょいちょい洗浄しながら料理しててちょっと羨ましい。

 お城で見習いをしていただけあって、手際はよかった。なんか変な鼻唄は聞こえるけど、まぁ明るくていい人材かもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ