表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/113

25

「麻衣、あのアルバムはうちのもあるのか?」


「もちろんあるよ~、プリンターの横の棚に置いてる。これからどんどん増やしていこうね」


 ライアンはアルバムを夢中で見ていた。今日は作業で疲れたのでご飯は作らない……と言うか最近料理をサボり気味だ。これじゃダメだな……明日はちゃんと作ろう!え?今日?……さ、なに食べようかな~。





 今日はようやくアンドレの家が完成する。と言っても、研究室に寝室とリビングがついたようなものだけど……

 お湯沸かすしかし無いし、それもケトルでいいからってコンロも無い。その代わりパントリーが広く、保存食をストックしまくるつもりだろう……

 カップ麺にはまっており、全ての味を制覇するとか言っている……教えてないけど袋麺なるものもあるんだけどな~。

 お湯が沸かせないとレトルトのカレーも出来ないけど……まぁ最近はレンジでも出来るから大丈夫か。

 

 寝室も研究室の横で、疲れてもすぐ広いベッドでバタンキュー出来ると喜んでいる。

 前の研究室には仮眠室しかなかったらしく、ベッドも小さかったそうだ。

 リビングにもやたら大きくて深いソファを置く。ソファでそのまま寝ても大丈夫なようにしたいらしい……

 そしてやたらと本棚が多い。まぁ研究者だから仕方無いんだと思うが……リビングと寝室には絶対漫画を置くつもりだよね?テレビの横はDVDか?


 研究室には今までの研究は持ち込まないらしい。とてもじゃないが入らないし、ここでは地球の物の研究をしたいそうだ。何を研究することやら……

 洗濯機は無理矢理置かせた。洗濯物を持ってこられたら困るしね。王族が着るような服はちょっと扱いが大変かもしれないので、全国チェーンの有名なお店で色々買って、乾燥までボタン1つで出来るからね!と無理矢理押し付けた。

 靴を脱ぐ生活にすっかりはまったらしく、靴下にやたらこだわり出したのはまぁご愛敬と言うことで……ちなみに私は裸足派だ。

 

 ベッドを組み立てて本棚を置いて、研究室にデスクと椅子、作業台を置く。

 キッチンに冷蔵庫を置いてラグを敷いてソファを置き、カフェテーブルを置いたら完成だ。

 パントリーにカップ麺やカップスープ、チンするご飯にチンで出来るレトルト食品、缶詰、お菓子に飲み物などを補充し、冷蔵庫にお酒やハムやソーセージ、コンビニの日持ちするお総菜などを入れる。

 冷凍庫にアイスにチンで簡単に出来る冷凍食品を補充したらしばらくは生きられるだろう。

 お皿にマグカップ、グラスにカトラリー等も置いておく。シンクにはスポンジと洗剤も忘れずに置く。布巾も置いて……一応果物とパンも置いておくか。

 本棚にはおすすめの漫画を数種類と小説なんかも置いてみる。DVDも適当に置いて、これでいいだろう。


 あとは研究室に製紙や医療技術の本と、地球がどんな所か気になっていたので歴史や科学、社会等の教科書なんかも置いてみた。

 喜びそうだったので、電卓も置いておく。紙がたくさんいるかな?とコピー用紙も置いてみる。鉛筆に鉛筆削りに消ゴムもいるだろう。

 万年筆も好きそうだよね。よくわからないけど、ハサミに定規にのりなんかもいるかな?

 植物図鑑や農工技術の本も喜ぶかもしれない。基礎から学ぶ機械工学何てのもいいかもしれない。

 どんなものは役に立つのか分からないけど、きっと何か役立つものを作ってくれるはずだ。

 電気が無い部分は魔石でなんとか出来るように、是非ともお願いしたい。

 さて……特に長居する理由もないから帰ろうかな。達者で暮らせよ。

 


 アンドレの家

挿絵(By みてみん)



「って何でついて来るの!?」


「え?今から引っ越し祝いだろ~?今日からお隣さんなんだし、仲良くしようぜ~」


 は?自分の家でゆっくりしろや!せっかく離れからいなくなってせいせいしてるのに……ちなみに離れは使いっぱなしだったが、午前中洗浄魔法をかけて貰い、綺麗になった。

 本当に一人暮らしして大丈夫なんだろうか……すぐごみ屋敷になる気がする……カップ麺の紙じゃないものは消えるが、紙のカップだったら消えないのよ?

 ティッシュやコピー用紙も消えないからね?……害虫避けで虫はわかないけど……心配だなと思っていたら、週に2回お城からお掃除に来るらしい。っけ!ボンボンめ!

 

「研究室に本とか色々置いてきましたよ?読まなくていいんですか~?テレビでDVDも見れますよ?説明書はテレビの横の棚に入れてますよ。

 ライアンははまり過ぎて大変だったくらい面白かったみたいですけど……」


「っぐ……それは……仕方無い、寂しいと思うが研究に戻らねばならない。泣くなよ。っふ……」


 そう言って、キメ顔?をして去っていった……は?誰が泣くって?まじで……何であんなにナルシストなのか分からない。


「麻衣……この世界では俺と正反対の線の細い甘いマスクの男がもてはやされるんだ……」


「え?線が細いって、あれは単なるガリのニヤケ男でしょう?無いわ~……そもそもイケメンじゃないし……

 私の世界では、ライアンのように逞しくてワイルドで色気むんむんのイケメンの方がモテるよ!」


「そ、そうか……」


 ふふふ、テレる顔もイケメンだの~。ライアンはこの世界ではモテないのかな?

 一応アイドルグループ?なのにバンドで、島を開拓したりカレー作ったりするグループのVocalを外人風にした感じでめちゃくちゃかっこいいのに!

 アンドレは……じゃんかじゃんかやってる感じかな……とりあえず日本とは審美感が違う事はわかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ