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 はい、喜んで~と言いたいところだけど、とりあえず先に子供達にご飯食べさせなきゃね!

 バイキングテーブルに料理をどんどん出していって、自由に取って貰う。ピザやハンバーガーもあるよ!子供達はオモチャ付きと聞いてハッピーなやつにした。

 男の子用と女の子用があってよかったね!女の子は小さなぬいぐるみ、男の子は水鉄砲が貰えたようだ。いいお土産になってよかった。

 ドリンクは勝手に紙パックだからとアップルジュースにした。他のが飲みたくなったら家の中のやつを飲むのよ!間違っても外のは絶対ダメだからねとしっかり言い聞かせる。

 それぞれの親にもちゃんと言ったから大丈夫だろう。大人のドリンクもタブレット見せながら注文を取り、妊婦さんと授乳がある祥子ちゃん、帰りの馭者をする2人はソフトドリンクを選んで貰った。


「みんなのおかげでいい家が出来た。ありがとう……乾杯」


「「「「かんぱーい」」」」


 ライアンの短すぎる挨拶で楽しい宴が始まった。みんな美味しいと喜んでくれていてよかったよかった。え?お前作ってないから関係ないだろうって?まぁそうだけどね!


「祥子ちゃんお寿司や和食もあるけど食べる?」


「もう、祥子ちゃんはやめて。ふふふ、今はカレンって言うの。和食食べたい!」


 カレンちゃんと言うのか、確かに祥子ちゃんじゃおかしいね。


「天ぷらとか茶碗蒸しとかどう?」


「食べたい!茶碗蒸しとか子供も喜びそう!」


 さっそく天ぷらと茶碗蒸しを出すと、息子ちゃんが喜んで食べた!他の子達にも出してあげると喜んでいた。

 よし、子供達食べ終わったかい?じゃぁデザートを出してあげよう!ケーキにパフェ、クレープにパンケーキ、どれでも好きなの食べていいよ~。皆さんもどうぞ~。

 カレンちゃんファミリーはロールケーキを美味しそうに食べていた。

 ふっふっふ、みんなが夢中の間にアンドレに指示を出す。暫くすると、離れた所で花火が上がった。

 最初は驚いて親にしがみついていた子供達も、何発も上がるうちにキャっキャ言って喜び出した。

 次はもう少し近い距離で噴出花火だ。大人達も歓声を上げている。今からメインの手持ち花火ですよ。

 絶対人に向けないこと!火傷するからね!としっかり言い聞かせて、まずは大人が見本を見せる。

 次に大人が付けて子供達に渡す。3歳児はさすがに怖いようなので、線香花火を渡してみた。カレンちゃんも大喜びだ。

 

 花火が終わってからも、大人はまだ宴会を続けているが、子供達は眠そうだ。畳にお布団を敷いてあげて、雑魚寝させた。

 いよいよお開きとなっても、3歳児も赤ちゃんもぐっすりだった。離れに泊まってっていいよ~と言ったが、他の人の手前断られた。

 でも、今から40分かけて赤ちゃん連れて帰るの大変じゃない?途中で泣いてもなんだしとしつこく誘うと棟梁の奥さんもそうしなさいと言ってくれて、泊まることになった。

 セミダブルのベッド2つをくっつけて、間に子供達を寝せたら大丈夫だろう。

 着替えはこの世界にも合いそうなものを選び、パジャマはらくちんなジャージー素材のものを渡した。

 明日の朝食用にコンビニのサンドイッチやおにぎり、カップのお味噌汁やポタージュスープ、お茶にお水に紙コップやフォークやスプーンなどを用意して、赤ちゃんにはオムツとお尻拭きも用意した。

 お風呂には赤ちゃんも使えるボディーソープも用意したし、3歳用の歯ブラシと歯磨き粉も置いておく。

 IHの使い方も教えて、カップ麺とポテチも念のため用意した。タオルもクリーニング後のやつを渡して、これで大丈夫かな?

 一応さっきのバウンサーも持ち込んである。うん、いい感じ!明日暇ならお昼も色々話したいな~なんて思いつつ、お休み~とお別れした。


「疲れたけど楽しかったね~。こんなところで日本の知り合いに会えるとか……本当ビックリしたけど嬉しい。

 今後も仲良くして、この世界の事色々教えて貰えるといいな~」


「そうだな、友達が出来てよかったな……ん?」


「ん?……は?何でこいつ置いて行かれたの!?」


 ウッドデッキで爆睡するアンドレがいた……見えないふりをするべきか……っち!めんどくさい!


「……ライアン、あそこの布団に転がしといて。は~、寝室に鍵つけといて本当よかったね~……」


 ライアンが思いっきり嫌そうにアンドレを布団に運んだ。軽く片付けるかな~と言っても、お皿もグラスも全部消えてるし、紙皿と紙コップはちゃんとまとめて置いてあったので外で燃やして貰った。

 テーブルと椅子はライアンのアイテムボックスにしまって貰い、明日物置に入れればいいか。

 ウッドデッキに出していたローテーブルをリビングに運べば終了だ。せっかくジャグジーに入れると思ったのに……こいつが気になるな……でもこいつに先に入られたら最悪だよね……

 よし、枕元に水のペットボトルとボールを探す漫画を置いて、鍵をかけて入ろう!

 もし起きても漫画(えさ)に釣られてやって来ないはず!そもそも鍵かかってるから入れないしね!


 心配する必要は無かったようで、お風呂から出てもぐっすりだった。こんなことならもっとゆっくり入ったのに……ライアンはゆっくりしたがったけど、アンドレが気になって気になって落ち着かなかったんだよ~。

 とりあえず、新しい寝室でゆっくりしますか。くふふ

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