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 今日はまずみんなに制服を配るために、それぞれの店舗を回ることにした。

 図書館へ行き、スタッフに制服を渡す。


「とりあえず今日からオープンまで本を読みまくってください!どこにどんな本があるかも把握して、こう言う本が読みたいと言われたら案内出来るように頑張ってくださいね」


 次はカフェへ行って、ホールスタッフとパン屋さんスタッフに制服とエプロンを渡す。

 

「髪は結んで、帽子をかぶって前髪はピンで止めてください。ジョン君は前髪は後ろに流して帽子に入れちゃおうか?

 とにかく清潔第一で!髪が入ってたとかなったら大変だから、おしゃれに後れ毛とかいらないからね?ピシッて結んでね」


「うわ!この髪紐凄いですね!伸びるから結びやすい!」


「あ、本当だ!しかもしっかり結べてる!」


「え?髪ゴム無いの……?いつもどうやって結んでるの?」


「髪紐とかリボンです。ピンで止めたり、バレッタでまとめたりかな?」


 へ~……そっか、ゴムが無いのか……これは……またもや新しい商売の予感?くふふ~


「紅茶を入れる練習と、レジの練習、商品の包み方、オーダーの取り方……特にケーキやパスタの説明は出来るようにしっかり勉強しててね!

 あと配膳もしっかり練習しといてね!後ろの皿洗いにランチプレートの副菜やスープ、ドリンクの準備もあなた達の仕事だからね?オープンしてから焦らないように、しっかり練習しといてね」


 最後に写真館へ行って、制服を渡し、髪ゴムを渡す。


「これ、凄く伸びて結びやすいんですよ~」


「知ってます。ヘアメイクの道具の中にありました。使いやすいですよね」


 あ、知ってたか……そっか……知ってたのね……は、恥ずかしい!


「髪は結んで貰えればあとは自由です。まあ、清潔感があって邪魔になら無い感じでお願いします!

 とりあえず衣装の把握と、練習あるのみですね……また練習台に誰か派遣するので、よろしくお願いします」


 よし、これで終わったのでミーナさんのお店に取りかかろう。まずはライアンを連れて簡易アトリエへ向かう。


「あ、やっと来たな!おっせーんだよ!さっさと持っていけよ!邪魔なんだよ!」


 あ、はいすみません。アトリエへ行くと、Tシャツとハーフパンツが、かなり邪魔そうに場所を取っていた。

 ライアンにアイテムボックスに入れて貰うと、TシャツMサイズ30枚、Lサイズ30枚、LLサイズ20枚、レディースMサイズ20枚、Lサイズ20枚の計120枚あった。

 ハーフパンツも同じく120枚あったので、さぞ邪魔だっただろう……とりあえずこの枚数で制作費を計算して、この間の買い物代から引く。

 今後もよろしくお願いします!


「おい、下着もいくつか出来てるぞ!」


「あ~……実はまだそこのスタッフがいないんだよね~……オープンはもう少し先になりそうだよ」


「は?だっせーな!先に売ってもいいか?」


「あ、どうぞどうぞ。こっちを待ってるといつになるか分からないから、お任せします」


 本当ね~、魔女のお店の2階をどうするか、まだ全然なんだよね。とりあえず本棚やパーソナルブース、ケーキ用の小さな冷蔵ショーケース等は今日にでも用意できるけど……肝心のスタッフがね~……

 どんな人がいいのかの想像もいまいちつかないんだよね。執事みたいな人?メイドさん?でも、用途的には女性がいいかな~。


 とりあえず先に1階をやってしまおう。ライアンにTシャツとハーフパンツを出してもらい、建設作業に戻って貰った。

 ハンガーを出し、備え付けのポールにかけていく。半分はたたんで台に置く。靴も別のところに注文中ってアンドレが言ってたけど、いつ出来るのかな~?

 入って右のカウンターの奥の棚には、スパイスを並べていく。ん~、ちょっとうちが買い占めてしまって少ないけど、商人さんはいつ頃来るのかな?オープンに間に合うといいけど。

 カウンターのはしっこの上に、小さな透明の冷蔵庫を置く。生クリームとか入れるやつね。

 さて、問題はカウンターの前とお店の奥のスペースだよね……とりあえずカウンターの前にはテーブル?を置いて、小物を置きたいんだよね。

 それこそさっき言ってた髪ゴムとか、ビーズで作ったアクセとか、サマンサさんの刺繍の入った小物とかね~。

 奥にはミーナさんや私が愛用してる、エスニックな感じの服を置きたいから、あとでまたデザイナーの坊やにお願いしてみようかな。


「よし、とりあえず一段落したので、魔石をつけてみましょうか。椅子に座って、靴を脱いで貰っていいですか?」


「ええ!?靴を脱ぐの……?ちょ、ちょっと大丈夫かしら……あ、そうだ、サミー君に洗浄魔法をかけて貰うんで、ちょっと待っててください!」


 そう言って、凄い勢いで出ていってしまった……そんなに気にしないのに……まあいいか。その間に、ジェルネイルのおさらいをしておこう。

 

「すみません、戻りました……」


「いえ、では始めましょうか」


 まずはベースジェルにカラージェルを塗って硬化。魔石を置くところにジェルを塗って、魔石を置いて硬化……あ、バリアでくっつかない!カパッて外れちゃうのね。

 カポッとはめて、上からジェルを塗って閉じ込めて硬化。うん、これで大丈夫じゃないかな?まあ、見た目はあれだけど足だしね。

 この世界では、足の指を見せることはまず無いから大丈夫だろう。ミーナさんに確認して貰ったら、ジェルで閉じ込めてるけど、魔石は問題無く使えてるみたい。よかった~。

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