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HSP少女はかく語りき  作者: なみだいぬ
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第四十話

「就職するときもHSPに向いている職業と向いていない職業があります。向いている職業は研究をする職業や経理などの事務職、プログラマーなど一人でコツコツと自分のペースで作業ができる職業が適正です。営業などは向いていない職業になります。営業といっても一概には言えないですが、複数の人を相手にする職業は疲れやすいのです。しかし、人を相手にする職業でもカウンセラーなどは一対一で相手の表情や様子を感じ取ったり考えたりできるので、HSPの特徴を活かす事ができる為、逆に向いている職業でもあります。HSPの特徴で言うと感受性が強いという点を活かしてデザイナーやミュージシャンなど芸術的なクリエイティブの分野で自分の表現力をアウトプットできる人は活躍できると思います。ただ、やっぱり外部からの刺激の多い環境の職業なので、疲れやすかったり、傷つきやすかったりする事が多いので諸刃である事は間違いないです。職場を選ぶことはできないですが、できるだけ自分が落ち着いて集中のできる環境の職場の職業に就く事。そうでないと辞めてしまったり、心が病んでしまったり、やはり生きづらい世の中になってしまいます。就職する時や、転職する時は、その職種をよく想定してから決めるようにして下さい」


 一時間の講義はあっという間に終わった。

「ご参加頂きましてありがとうございました」

 受付の女性はルームを出ていく参加者にそう言っていた。


 残りの参加者が東河さんの周りに集まっている。内容について質問する人、頭を下げて名刺交換をする人、など待っている人が取り囲んでいた。私も質問したい事があったので、その人達が終わるのを座っていた席の付近で見ながら待っていた。私は最後で良いから。


  残りは質問をしている三人組の女子だけになった。次はやっと私の番だ。三人組の女子は自分より歳上に見えるが、スーツ姿ではなく私服だった。何のグループなのだろう……。

 三人組の女子が去ると、東河さんが私の方を見て手招きしていた。

 私の番だ。急いで東河さんの所へ歩いた。


「ちょっとゆっくりと話す時間が無いから、別の部屋で質問を聞くよ」

「は、はい」


 でも、別の部屋ってどこなのだろう……、もし変な所に連れて、いかれて変な事をされたらどうしよう……。私は一瞬でもし襲われた時の対処法を考えた。


 東河さんは私の顔を見て笑いながらこう言った。

「アハハ。もしかして、もし知らない所に連れていかれたらどうしようと思った? 大丈夫、大丈夫、サロンみたいな所だから。ここのルームを十三時半で次の人に受け渡さないといけないんだ」

 サロン? ヘアサロン? 美容院?


 私は東河さんの後について歩いていく。ルームから出て通路の奥の方へ歩き、つきあたりの自動ドアから部屋に入った。

挿絵(By みてみん)

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