第三十五話
時計の短針がもうすぐ七時を指そうとしていた。
パソコンでまだ調べたい事があった。電車を乗り継いで行けば茶水駅まで行けると思うのだけど、何分位掛かるのだろう。電車にはあまり乗らないので行き方も分からない。
路線図を検索して、茶水駅までの行き方を調べてみたら乗り換え無しで行くことができる事が分かった。もし違う方向に行ってたらどうしよう、行先の違う電車に乗っていたらどうしよう、など心配事は沢山あり、当日にちゃんと行けるかどうか不安は残る。
路線図を見ていて、藍ヶ原ランド駅という名前の駅には記憶があった。
中学生の頃にリオに誘われて藍ヶ原ランドという遊園地に行った事があった。得意ではないけれど、ジェットコースターや落下するような絶叫マシンに乗ったのを思い出した。
もう母親が起こす為に来る時間だ。部屋を出て、キッチンにいる母親に話した。
「今日も寝れなかったから学校休む」
「あなた、いつまで休むつもりなの? 勉強に支障が出てくるから行きなさい」
母親は怪訝そうな顔をしていた。それは私が小学生の頃の無理矢理学校に行かせる時の顔だった。
「来週から学校に行く」
そう言って私は部屋に逃げ込んだ。
ベッドに倒れ込み、大きなため息をついた。
来週から学校に行くなんて言ってしまったけど、行けるかどうか分からない。また眠れないかもしれない。その時、何て言い訳をすればいいのだろう。考えないといけない事ばかりで頭が痛い。
学校が休みと決まると、ようやく眠気が訪れてくる。電源スイッチが切られたように、目の前が暗くなり、頭がシャットダウンした。
目が覚めると昼の十二時になっていた。
先程、眠りについたばっかりなのに時間が一瞬で進んだ感じがした。寝不足で身体がとても怠い。もう少し寝ていたいけど、もっと調べておきたい事がある。
私は椅子に座り、パソコンを立ち上げた。




